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チェリーとレモンを添えたオシャレなカクテル「トムコリンズ」の写真

トムコリンズとはどんなカクテル?レシピや由来と味わいなども解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年11月26日

「トムコリンズ」というカクテルについて、その由来や味わい、アルコール度数といった基礎知識からご家庭で楽しむためのレシピなども紹介する。ジョンコリンズやジンフィズ、ジントニックなどとの違いにも触れているので、ぜひそちらもチェックしてみてほしい。

  

1. トムコリンズとはどんなカクテル?

木の背景と、コリンズグラスに注がれたトムコリンズの写真
まずはトムコリンズについて詳しくなろう。どういったカクテルなのか、名前の由来はなにか、アルコール度数や味わいはどんなものなのかなど、基本的なところから解説する。

トムコリンズはジンベースのカクテル

トムコリンズとは、イギリスで生まれたといわれるジンベースのカクテルだ。ジンをベースとしたカクテルはバリエーションが豊富にあるが、トムコリンズは中でも人気カクテルのひとつとして世界中で広く愛飲されている。まるで人名のようなカクテルだが、その由来や味わいは一体どんなものなのだろうか?

「トムコリンズ」というカクテル名の由来

トムコリンズを考案したのは、イギリスのロンドンにあった「ザ・リマーズ・ホテル」のバーテンダー、ジョン・コリンズ氏という人物である。カクテルのルーツをたどると19世紀半ばまでさかのぼる。当初、カクテルベースに使用していたジンはオランダ産の「ジュネヴァ・ジン」であり、カクテル名も考案者の人名からとった「ジョンコリンズ」であった。
のちにジンの銘柄をイギリス産の「オールド・トム・ジン」に変更し、カクテル名も銘柄にちなんでトムコリンズとなった。

「アメリカ発祥説」もある?

トムコリンズにはアメリカ発祥説もある。19世紀半ば、アメリカのニューヨークを中心にトムコリンズという名前が一気に広まったといわれている。人から人へ「トムコリンズが君の悪口を言っているよ」と伝えることで、架空の人物トムコリンズを探させるという些細ないたずらが元であったという。この何でもない一言が社会現象になるほど発展したのである。
それから間もなくして、アメリカを代表するバーテンダー、ジェリー・トーマス氏が記したカクテルブックにトムコリンズが掲載され、アメリカで人気のカクテルとなった。カクテル名の由来に諸説あり、推測する楽しみがあることもまた、トムコリンズが人気のカクテルである理由のひとつだろう。

トムコリンズの味わい

トムコリンズはジンベースのカクテルなので、キリッとした口当たりが特徴である。ビターな風味のあとにレモンの酸味が爽やかに広がり、飲み進めても飽きのこない味わいといわれている。

トムコリンズのアルコール度数

ベースとなるジンのアルコール度数は40〜50度ほどと高めである。レモンジュースなどで割ることにより、アルコール度数は13度程度に落ち着く。もちろん分量で異なるが、一般的には13〜16度程度と思ってよいだろう。

2. トムコリンズのレシピ

トムコリンズカクテルとレモン、チェリーの写真
トムコリンズはカクテルシェイカーを使って作るカクテルである。シェイカーを常備しているご家庭は少ないかもしれないが、せっかくなのでこの機会に手に入れてみてはいかがだろうか?

トムコリンズの作り方

【材料】

  • ジン:45ml
  • レモンジュース:20ml
  • シュガーシロップ:10ml
  • 炭酸水:適量
ジンは、本来のレシピであれば「オールド・トム・ジン」を使っているが、お好みのジンでも問題ない。レモンジュースは直接レモンを搾り入れてもOKだ。またシュガーシロップではなく砂糖を使用する場合は小さじ2杯を目安にしよう。

【レシピ】

  • ジン、レモンジュース、シュガーシロップをシェイカーに入れてシェイクする
  • 氷を入れたコリンズグラスに注ぎ炭酸水を加える
  • 軽く混ぜ合わせれば完成
コリンズグラスとはタンブラーよりも細めのロンググラスだ。なければほかのグラスでももちろんOKなので、ご家庭にあるもので代用しよう。

見た目にも楽しく演出するコツ

レシピ通りでも美味しく飲めるが、シーンに合わせてひと工夫加えて楽しんでみよう。たとえばトムコリンズを人に振る舞う場合、仕上げにグラスの縁にレモンやチェリーを飾ると見た目にも楽しくなる。

清涼感がほしいときは?

もっと清涼感がほしいという場合は、シェイクした材料を氷入りのコリンズグラスに注いだのち、炭酸水を加える前にマドラーなどで混ぜ合わせてみよう。氷とよくなじみ、冷たさが増す。

3. トムコリンズとジンフィズやジントニッなどとの違い

ジンベースのカクテルをイメージした写真
トムコリンズには混同しやすいカクテルがある。ジンフィズやジントニックだ。ジンベースのカクテルは種類が多いためすべて覚えるのは大変だが、これらはとくに似ているので違いを押さえておこう。

ジンフィズやジントニックとの違いは?

これらは見た目が似ているが、とくにトムコリンズとジンフィズは使う材料が同じで、分量が異なるだけのため非常に見分けがつきにくい。なおジンフィズ誕生のきっかけは、さかのぼること19世紀後半、アメリカ・ニューオーリンズのバーでレモンスカッシュにジンを加えたことが始まりとされている。
ジントニックはジンベースのカクテルの定番であり、ジンをトニックウォーターで割るだけのシンプルなカクテルだ。こちらはシェイカーを使わないので、カクテル作りに慣れていない方も簡単に作れる。トムコリンズを作る前に試してみるのもよいだろう。

ジョンコリンズとの違いは?

冒頭でオランダ産の「ジュネヴァ・ジン」を使用していた頃をジョンコリンズと呼び、イギリス産の「オールド・トム・ジン」を使用するようになってからトムコリンズというようになったとお伝えした。しかし現在では、アメリカや日本における「ジョンコリンズ」は、ウイスキーをベースとするのが一般的だ。

4. 爽やかなロングカクテル・トムコリンズをぜひご家庭で

真っ暗な背景と、コリンズグラスに注がれたトムコリンズの写真
ジンとレモン、炭酸水とくればなんとなく味わいをイメージできるのではないだろうか?きっとご想像どおりの爽やかなのどごしと風味が楽しめるはずだ。シェイカーこそ必要だが作り方そのものはまったく難しいものではないので、ぜひご家庭でも一度作ってみてほしい。

結論

トムコリンズという名は聞き慣れない方が多いかもしれないが、実は古くから多くの人に愛飲され続けているカクテルだ。ジンをベースとしたカクテルの代表といってもよい。まだ飲んだことがない方はぜひ、これを機に一度味わってみてほしい。
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  • 公開日:

    2020年12月 2日

  • 更新日:

    2021年11月26日

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