- 1. コニャックとはどんなお酒なのか
- 2. コニャックのおすすめの飲み方|基本編
- 3. コニャックのおすすめの飲み方|アレンジ編
- 4. コニャックの飲み方に合わせたおつまみ
- 5. 自分好みのコニャックの飲み方をぜひ見つけよう
- V.S(ベリー・スペシャル):平均熟成年数4〜7年
- V.S.O.P(ベリー・スペリオール・オールド・ペール):同7〜10年
- ナポレオン:同12〜15年
- X.O(エクストラ・オールド):同20〜25年 など
- サイドカー
- スティンガー
- ダーティーマザー など
1. コニャックとはどんなお酒なのか
そもそもコニャックとはどういったお酒なのか、飲み方の前にまずは基本をおさらいしておこう。
コニャック地方で造られたブランデー
コニャックはブランデーのひとつで、フランスのコニャック地方で造られたものを指す。フランスの法律に則った製法で完成される、高品質のブランデーだ。
コニャックのアルコール度数
ブランドや銘柄、等級などにもよるが、一般的にコニャックのアルコール度数は40度程度である。
世界5大コニャック
ヘネシー、レミーマルタン、カミュ、マーテル、クルボアジェ、これら5つは「世界5大コニャック」と称される、由緒あるコニャックブランドである。
【ヘネシー】
1765年創設のヘネシーは、世界のコニャック市場の40%ものシェアを占める。コニャックを代表するブランドだ。熟成樽には樹齢100年を超えるものを使うというこだわりがあり、貯蔵量は世界一を誇る。手頃な価格帯から高級品まで幅広いので、初めてのコニャックにもおすすめだ。
【レミーマルタン】
1724年創設のレミーマルタンは、ブドウ畑の中でもとくに土壌がよいとされるグランドシャンパーニュ、プティットシャンパーニュで収穫されたブドウだけを使用して作られている。ヘーゼルナッツやバニラのような、まろやかでありながら複雑な味わいが特徴である。
【カミュ】
1863年創設のカミュは、日本人の口に合う味わいのコニャックとされている。口当たりもよく、まろやかな味わいが特徴で、ブランデーを飲み慣れていない方にもおすすめできる銘柄だ。
【マーテル】
1715年創設のマーテルは、コニャックの中で最古の歴史を持つブランドとして知られている。雑味のない優しい味わいはマーテルならではだ。コニャックが初めての方はもちろん、飲み慣れた方にも楽しめる。
【クルボアジェ】
1809年創設のクルボアジェは、かのフランス皇帝ナポレオンにも愛されたと伝えられることから「ナポレオンのコニャック」ともいわれる。熟成年数が短いものはフレッシュな味わいで、長くなるほどまろやかな味わいになる。お好みの味わいを探す楽しさがあるコニャックだ。
コニャックの等級
このように、コニャックは熟成年数によって等級が分かれている。平均熟成年数4〜7年のV.S(ベリー・スペシャル)、7年から10年のV.S.O.P(ベリー・スペリオール・オールド・ペール)、12年から15年のナポレオン、20年から25年のX.O(エクストラ・オールド)など、細かい。
年数が長くなるほど価値が上がるのはもちろん、香りや味わいもより奥深いものになる。ナポレオンやX.Oはシンプルな飲み方がおすすめなので、ぜひストレートでじっくりと味わってもらいたい。
コニャックを飲むときのグラス選びについて
コニャックを含むブランデーを飲むとき、大きなブランデーグラスを想像する方は多いだろう。だが実際のところ、香りを楽しめるグラスであればこだわる必要はない。テイスティンググラスやシャンパングラスなど、自分のお気に入りのグラスでコニャックを楽しんでみよう。
2. コニャックのおすすめの飲み方|基本編
コニャックにはいろいろな飲み方があるが、やはり押さえておきたいのは基本的な飲み方だ。コニャックの持つ芳醇な香りやコク深い味わいがもっとも際立つ「王道」といえる飲み方を紹介しよう。
ストレート
水や氷を足さず、常温でコニャックを味わってみよう。グラスから立ちのぼる香り、口に含んだときに複雑に入り混じる芳醇なアロマ、余韻までしっかり残る重厚感。これらがコニャックの魅力である。ブランデー通(ツウ)は30分ほどかけて1杯を楽しむともいわれている。香りを楽しみながら、じっくり時間をかけてコニャックを堪能してほしい。
水割り(トワイスアップ)やロック
水割りやロックもまた好まれる飲み方である。水割りであれば氷を加えず、1対1で割る飲み方=トワイスアップがおすすめだ。香りがよりフルーティーになり、スムーズな口当たりが楽しめる。ロックは少量の氷を加えるだけでよい。少しずつコニャックが希釈されていくに連れ、香りや味わいが繊細に変化するのを感じられるだろう。好みのスタイルでじっくり楽しもう。
3. コニャックのおすすめの飲み方|アレンジ編
前項で紹介したストレートやロック、水割りといったコニャックの飲み方は、どのようなお酒にも通ずる基本だ。だが強いアルコール感が気になって楽しめない方もいるだろう。そんなときは次のような飲み方をおすすめする。
ソーダ割り
近年のハイボールブームもあって、ウイスキーは苦手でもハイボールは好きという方も増えた。コニャックもソーダで割ることで飲みやすくなる。コニャック本来の香りや味わいは隠れてしまうが、さっぱりしてのどごしもよく、ほどよい風味も楽しめる。ソーダ割りは本場でも愛される飲み方のひとつだ。
ジンジャーエールやトニックウォーター割り
ジンジャーエールやトニックウォーターで割る飲み方もおすすめしたい。甘口になることでさらに飲みやすくなるので、お酒が得意でない方も美味しく楽しめるだろう。
カクテル
コニャックはカクテルベースとしても人気だ。代表的なものは、コニャックをホワイトキュラソーとレモンジュースで合わせた「サイドカー」、ペパーミントリキュールと合わせた「スティンガー」、コーヒーリキュールと合わせた「ダーティーマザー」などである。
いずれもアルコール度数高めのカクテルだが、リキュールのほのかな甘みによって飲みやすく仕上がる。コニャックの飲み方のバリエーションとして覚えておこう。
4. コニャックの飲み方に合わせたおつまみ
お伝えしてきたようにコニャックにはいろいろな飲み方、楽しみ方がある。せっかくなので、そんなコニャックをより楽しんでいただくための「おつまみ」についても紹介しておこう。コニャックは食前だけでなく食中や食後、リラックスタイムにも合うなど飲み方やシーンを選ばず楽しめるのが魅力だ。中でも手軽につまめて相性がよいのは次のようなおつまみだ。
飲み方別にコニャックに合うおつまみを紹介
ストレートやロックといった基本的な飲み方であれば、ナッツやチーズなど塩気があるものがよいだろう。ビターチョコレートやドライフルーツもおすすめだ。これらもコニャックの風味を引き立ててくれるおつまみである。
ソーダ割りなどさっぱりした飲み方でコニャックを楽しみたい場合は、ハイボールと同様にスナック菓子やビーフジャーキーなどを合わせるとよいだろう。
5. 自分好みのコニャックの飲み方をぜひ見つけよう
コニャックを飲むならまずはストレート、あるいは水割りやロックで1杯楽しんでみてほしい。とはいえアルコール度数40度程度と高いため、そもそも強いアルコール感が苦手な方は最初からソーダ割り、ジンジャーエール割りなどがおすすめだ。さまざまなカクテルのベースとしても使われているので、それらも含めてぜひ自分好みのコニャックの飲み方を見つけてみてほしい。
結論
コニャックと聞くと高級品というイメージが先行し、手を出しにくい方もいるだろう。だが手頃なものも多く、しかもさまざまな飲み方で楽しめるお酒である。ストレートでコニャックの香りをゆっくり楽しむもよいし、カクテルで優雅な時間を楽しむのもまたよい。自由な飲み方で楽しもう。