目次
1. カクテルとは?バーで頼めるメニューや種類などの基本的な情報を確認
バーに行くとなると、どうしても敷居が高いように感じてしまう人もいるだろう。そこで、バーではどのようなお酒が飲めるのか、またどのように振る舞うのがいいのかを解説しよう。

カクテルとは?
カクテルはそもそも「お酒に何か別のものを混ぜて新しい味わいにした飲み物」全般を指す。そのため日々の晩酌などにも飲まれやすいウイスキーの水割りやハイボールなどもカクテルといえる飲み物である。メキシコが発祥で、バーではなく酒場で作られていたとされる。この時お酒を混ぜていた棒が、雄鶏のしっぽ=Cock Tailに似ていたためにカクテルと呼ばれるようになったのだという。バーでは1杯800円から1500円程度でカクテルを飲むことができるので、おおよその目安にしておこう。
バーでは何が飲めるの?
バーといえばカクテルのイメージが強い。カクテル片手に語り合うというイメージや、あるいは黙々とカクテルを飲むイメージがあるかも知れない。だが実際はカクテル以外にもさまざまな飲み物がバーにはあるのだ。たとえばウイスキーや、ウイスキーのチェイサーである水も含まれる。お酒が飲めない人が水だけを飲むというのはいけないかもしれないが、実はバーではソフトドリンクを飲んでも失礼には当たらない。飲めない人はノンアルコールカクテルもあるのでぜひ頼んでみよう。
バーの種類色々
バーの中には焼酎バーや日本酒バー、あるいはおつまみがしっかりとした料理でもあるダイニングバーなどさまざまな種類がある。その中でも最も本格的だとされるのが「オーセンティックバー」だ。本格バーの意味で、ドレスコードが必要なところもある。お酒が豊富で熟練のマスターがいることがほとんどなので、お酒を純粋に楽しみたい人にはもちろん、さまざまなことを教えてもらえるという点で、初心者にもオーセンティックバーはおすすめである。
2. バーでのカクテルの頼み方は?順番とかある?
バーではどのようにカクテルを頼むのだろうか。まずはバーでの振る舞い方からポイント、また男性が女性と行く場合の注意点などもご紹介しよう。

バーでの振る舞い方を紹介
バーではまず入るとバーテンダーに席を案内される。少し混む時は待たされるかも知れないが、そのバーのマスターに従おう。勝手に座った席が予約席のこともあるためだ。また席料(チャージ)を払うこともある。これはお酒を飲まずとも発生するので注意が必要だ。何杯かカクテルを飲んだら会計だが、会計の場合はマスターに「チェックを」というだけでいい。
バーでのカクテルの頼み方・飲み方のポイント
まず、バーのマスターを「バーテン」「バーテンダー」とは呼ばない。実はバーテンダーやバーテンという言葉は差別用語にあたる。アナウンサーでも使わない、いわゆる放送禁止用語のひとつだ。バーテンダーと呼ぶのは避けよう。またバーでカクテルを頼む際、メニューがない場合もある。その場合はマスターにカクテル名を告げて注文するだけでなく、会話しながらおすすめされたものを飲むという方法もある。自分がお酒に弱いかどうかなどをマスターに告げることが頼み方のひとつだ。またオーセンティックバーでは日本酒や焼酎、ビールなどが置いていないこともある。これらのお酒はやめておいたほうがいいだろう。さらに、静かに過ごすことも大切だ。グラスを合わせる乾杯はグラスがひび割れることもあり、しかも大きな音をたててしまう。少しグラスを持ち上げるだけの乾杯にして、ほかのお客さんに迷惑がかからないように振る舞おう。
レディキラーはもってのほか!女性とバーに行く場合のマナー
では女性と行く場合はどうだろうか。男性と女性でいく場合、できれば男性が女性の飲み物を決めることは避けたい。中には女性に甘くて強い酒・レディキラーなどを飲ませようとする人もいるが、バーではお互い楽しみながら飲みたいものである。男女で行く場合、男性の方が強いものを、女性は弱いものを飲むのが通例のようではあるが、男性よりも強いカクテルを女性が飲んでもいいのである。
3. バーで頼むべきカクテルは?初心者にもおすすめの定番をご紹介

では、バーではどのようなカクテルを頼むのがいいだろうか?初心者がバーで楽しむためのカクテルや頼み方を紹介する。
バー初心者の頼み方
まず、バーで初心者が頼むときは素直に「わからないので教えてほしい」と頼めばいい。バーのマスターが会話の中からお酒を作ってくれるだろう。また洋酒のカクテルであればジントニックなどを頼んでもいい。店ごとに個性が出るのがカクテルなので、飲み比べてみるのも面白い。お酒が弱い人であればまずはロングドリンクといって氷が多めに入った、長いタンブラーグラスで供されるカクテルを頼むのもいいだろう。たとえばチャイナブルーというカクテルであれば青色で美しく、いかにもカクテルらしいが実は度数が弱めなのでおすすめだ。
飲める人におすすめ!コース仕立ての頼み方
お酒に強い人で、慣れてきた人はコース仕立てで飲んでみよう。たとえば1杯目がジントニック、2杯目で同じジンベースで軽いジンフィズ、3杯目でウイスキーベースのマンハッタン、最後に甘口のアレキサンダーを頼むなどの方法だ。1、2杯目は炭酸で軽やかに、3杯目で強めのカクテルを、最後にデザートのようなカクテルを飲むと慣れていることもわかり、また通のような飲み方である。
慣れてきたら挑戦したいカクテル
バーに慣れて、カクテルにも慣れてきたなと思う人は、ぜひブールヴァルディエを頼んでみよう。これはカンパリオレンジとジンなどで作る「ネグローニ」というカクテルのベースをジンからウイスキーに変えたものだ。ウイスキーが好きな人にはたまらない1杯なので、一度飲んでみるのも面白いだろう。
4. バーで出てくるカクテルを作るには?具体的な作り方をご紹介

家でバーのようなカクテルを作りたい場合、ベースのお酒を変えるだけで別名になり、なおかつ簡単なカクテルがおすすめだ。紹介する3つのカクテルはバーでも提供され、作り方も簡単なものである。ぜひ家でも買い揃えて作ってみよう。
テコニック
テコニックと聞くとどんなカクテルか想像もつかないが、「ニック」という言葉に聞き覚えはないだろうか。実はテコニックはジントニックのジンをテキーラに変えたもの。ロンググラスに入れライムを落とせば、まさにバーで提供されるカクテルらしい見た目だが、シェイカーもいらないので非常に作りやすい。もちろんベースをジンに変えてジントニックとしてもいい。
材料
テキーラ 45ml
トニックウォーター 適量
ライムジュース 適量
作り方
よく冷やしたロンググラスを用意する。氷を入れてテキーラ、トニックウォーター、香づけのライムジュースを入れて軽く混ぜれば完成。
材料
テキーラ 45ml
トニックウォーター 適量
ライムジュース 適量
作り方
よく冷やしたロンググラスを用意する。氷を入れてテキーラ、トニックウォーター、香づけのライムジュースを入れて軽く混ぜれば完成。
キール
キールというのは白ワインとクレーム・ド・カシスというリキュールのカクテルだ。このクレーム・ド・カシスはバーでも使われるリキュールである。キールのベースである白ワインをシードルにするとキール・ブルトン、赤ワインにするとカーディナルとなり、シンプルなのにかなりバリエーションが見込めるカクテルだ。
材料
白ワイン 145ml
クレーム・ド・カシス 35ml
作り方
よく冷やしたふたつの材料をグラスに入れ、軽く混ぜる。
材料
白ワイン 145ml
クレーム・ド・カシス 35ml
作り方
よく冷やしたふたつの材料をグラスに入れ、軽く混ぜる。
オレンジブロッサム
あまり聞き馴染みのないカクテルだが、こちらはジンとオレンジジュースのカクテルだ。同じオレンジジュースのカクテルであるスクリュードライバーはこのオレンジブロッサムのベースをウォッカに変えたもの。どちらもバーでよく飲まれるカクテルなので、ぜひ家でも作ってみよう。
材料
ジン 40ml
オレンジジュース 80ml
作り方
冷やしたグラスに氷を入れ、ジン、オレンジジュースの順で入れて軽くかき混ぜる。
材料
ジン 40ml
オレンジジュース 80ml
作り方
冷やしたグラスに氷を入れ、ジン、オレンジジュースの順で入れて軽くかき混ぜる。
結論
バーは、カクテルを飲めれば終わりではない。お酒を楽しむための空間であるからこそ、空間ごと楽しむことが重要だ。そのため2人で行く場合もお互いが楽しくお酒を飲めることが大切である。バーがどうしても行きづらいと思う場合には、バーで出されるカクテルを家でいくつか作って練習をしてみるのもいいだろう。バーデビューをして、カクテルを飲めるようになるとお酒の楽しみ方もさらに広がるだろう。