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台湾ウイスキーについて徹底解説!世界からも注目されるその魅力とは

台湾ウイスキーについて徹底解説!世界からも注目されるその魅力とは

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2020年12月27日

ウイスキーと聞いてイメージする土地はどこだろう。スコットランドやアイルランドはもちろん、アメリカやカナダ、そして日本も世界的に知名度の高いウイスキーの産地である。では近年になり、台湾も上質なウイスキーの産地として注目を浴びていることをご存じだろうか。本記事では台湾ウイスキーについてじっくりと解説する。味わいや香りについて、またおすすめ銘柄についてなど、確認していこう。

  

1. 台湾ウイスキーとは?味わいや香りなどの基本的な特徴について解説

はじめに、台湾ウイスキーの歴史についてや、味わいや香りとはどのようなものなのか解説する。実際に手に取る前に、基本的なポイントは押さえておきたい。

台湾ウイスキーの歴史

台湾ウイスキーの歴史は意外にも浅く、広く知られるようになったのは2000年代に入ってからと、まだ記憶に新しいことが特徴だ。その大きなきっかけとなったのは2002年、台湾が世界貿易機関に加盟したことである。まだ浅い歴史ながら世界に知られるブランドとなった理由は、主力商品が上質なシングルモルトウイスキーであることだろう。古くは15世紀からの歴史を持つとされるスコッチウイスキーの伝統製法にならって、台湾ウイスキーは一本一本丁寧に作られているのである。

台湾ウイスキーの味わいや香り

台湾ウイスキーの一番の特徴は、亜熱帯気候ならではのトロピカルでフルーティーな香りが楽しめることである。口当たりはまろやかでクリーミー、そして熟成樽によってそれぞれ異なる複雑な味わいを持つ。同じシングルモルトウイスキーでも、気候の違いからスコッチウイスキーとは全く別物の味わいや香りがある、台湾独自のシングルモルトウイスキーといえるだろう。

2. 台湾ウイスキー蒸留所はどこにある?

台湾ウイスキーの蒸留所は、キングカーグループが所有するカバラン蒸留所を筆頭に、台湾第二の蒸留所といわれる、台湾タバコアンドリカー・コーポレーションが所有する南投蒸留所がある。カバラン蒸留所は台湾の宜蘭県、南投蒸留所は南投県に位置する。

工場見学も可能

カバラン蒸留所、南投蒸留所ともに、工場見学も可能。展示品スペースをはじめ、実際に工場内に入り台湾ウイスキーの製造工程をじっくりと見学することができる。もちろんウイスキーファンお楽しみの無料のウイスキー試飲タイムも用意されており、さまざまな種類に分かれた台湾ウイスキーをじっくりと味わえる。カフェスペースやお土産コーナーもあるので、家族で訪れても楽しめるだろう。台湾ウイスキーファンなら、一度は行っておきたいスポットである。

3. 台湾ウイスキーの種類にはどんなものがある?

ここでは台湾ウイスキーを代表するふたつの種類を紹介する。それぞれまだ歴史は浅いものの、台湾ウイスキーを世界で知られる一流ウイスキーブランドに押し上げた種類として、高い評価を受けている。台湾ウイスキーを知る上で、必ず覚えておきたいポイントだ。

カバラン

カバランは、台湾ウイスキーの代名詞的存在として広く知られている種類である。ウイスキー作りにおけるすべての製造工程を台湾だけで行ったのは、カバラン蒸留所が史上初である。2008年、初めてカバランとして発売した「カバラン・クラシック・シングルモルトウイスキー」が、イングランドで開催されたウイスキーのブラインドテイスティング大会で優勝を飾り、誕生から間もなかった無名のウイスキーが瞬く間に世界で注目されるウイスキーとなったのである。

オマー

台湾ウイスキーの話題で取り上げられるのは、そのほとんどがカバランだが、実はこのオマーも近年注目を浴びている種類である。オマーを製造する南投蒸留所でもカバラン蒸留所と同じく、ウイスキー作りの全工程を一貫製造していることが特徴だ。2013年にバーボン樽とシェリー樽それぞれで熟成した「オマー・カスクストレングス」を発売し省庁をはじめ、さまざまな国際酒類大会で賞を受賞した。

4. 台湾ウイスキーのおすすめ銘柄は?

最後に、前項で紹介した台湾ウイスキーを代表するカバランとオマーから、おすすめしたい銘柄をいくつか紹介する。どれもシングルモルトウイスキーのため高級ウイスキーに分類されるが、台湾ウイスキーを手に取る際の参考にしてもらいたい。スーパーマーケットに並ぶほど流通量は多くないものの、酒屋や通販であれば簡単に購入できる。

カバラン・クラシック・シングルモルトウイスキー

カバラン・クラシック・シングルモルトウイスキーは、台湾初のシングルモルトウイスキーである。台湾の亜熱帯気候を活かした短時間熟成で造られており、コク深くバランスのとれた味わいが特徴だ。台湾ウイスキーのルーツとなる銘柄なので、これから台湾ウイスキーを飲むという人は、まずカバラン・クラシック・シングルモルトウイスキーを選ぶことをおすすめしたい。

カバラン・コンサートマスター・シングルモルトウイスキー

カバラン・コンサートマスター・シングルモルトウイスキーは、緑色のボトルカラーが印象的な銘柄である。ポルトガル産のポート樽を用いて熟成されており、華やかに広がるフルーティーな香りが特徴だ。

オマー・カスクストレングス・バーボンタイプ

オマー・カスクストレングス・バーボンタイプは、カバランに続く台湾ウイスキーのブランドとして世界で注目されるきっかけとなった、オマーを代表する高級シングルモルトウイスキーだ。濃厚な香りと複雑な味わい、長く続く余韻はオマー・カスクストレングスならではの特別なものである。アルコール度数が約56度と特別に高いので、ゆっくりと時間をかけて楽しみたい。生産量が多くないのでプレミア品として扱われているため、見かけた際にはぜひ試してみたい逸品だ。

オマー・シングルモルトウイスキー・シェリータイプ

オマー・シングルモルトウイスキー・シェリータイプは、スペイン産のシェリー樽を用いて熟成されている銘柄である。台湾ウイスキー特有のトロピカルな果実香と、完熟したフルーツのような濃厚な味わいが特徴だ。

結論

これまで台湾ウイスキーという名前を聞いたことがなかったという人もいるだろうが、実は台湾ウイスキーはスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズと並び、今や世界を代表するウイスキーとして地位を確立したブランドなのである。自分で楽しむのはもちろん、贈り物としても喜ばれるだろう。ウイスキーファンの人はぜひ一度、台湾ウイスキーを味わってみてほしい。
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  • 更新日:

    2020年12月27日

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