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ホワイトリカーはどうして35度なの?度数に隠された秘密を解説

ホワイトリカーはどうして35度なの?度数に隠された秘密を解説

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2021年1月 5日

ホワイトリカーというと、紙パックで販売されているあのお酒を思い出す人も多いだろう。そんなホワイトリカーだが、かなりの確率で35度という度数だ。この度数には何の意味があるのだろうか。また35度という度数は消毒用アルコールになるのだろうか。本記事ではホワイトリカーの度数にまつわるいくつかのトリビアを紹介する。

  
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1. ホワイトリカーの度数は高い?他のお酒とも比較!

まずはホワイトリカーの度数について解説しよう。ホワイトリカーとほかのお酒を比較し、大体どのお酒と同じくらいのアルコール度数なのかも紹介する。

ホワイトリカーの度数はどれくらい?

ホワイトリカーは、無味無臭のクリアなお酒である。たいていアルコール度数が35度のものが多い。そもそも日本におけるホワイトリカーは甲類焼酎の一種だ。甲類焼酎の法律上の定義としては36度以下の連続式蒸留された焼酎を指す。そのためホワイトリカーは甲類焼酎の範囲ギリギリの度数といえるのである。

ホワイトリカーの度数の利点

ホワイトリカーはかなり高めの度数だが、これは果実酒を作る際に果物を腐りにくくするためと、発酵を防ぐためでもある。基本的に果実酒を漬ける際に使うお酒は、発酵させないために20度以上の度数が必要だと法律で定められている。酵母は20度以上の度数で死滅するので、35度という度数のホワイトリカーが適するのだ。

ホワイトリカーとウォッカの度数の違い

ホワイトリカーと同じくクリアなお酒としてはウォッカが挙げられる。ウォッカは40度程度のものが多いが、中には37.5度とホワイトリカーとほとんど変わらない度数のものもある。ウォッカの中でも有名なスピリタスは96度だが、ほとんどのウォッカはホワイトリカーと変わらない度数であり、逆にいえばホワイトリカーの度数が高めといえるだろう。

2. ホワイトリカーの度数で消毒することはできる?

ホワイトリカーはかなり度数が高く、高濃度アルコールであることを前述した。ではホワイトリカーを消毒用に使うことは可能なのだろうか。消毒用アルコールとして使用する際について解説する。

蒸溜すれば消毒可能?

ホワイトリカーはそのままであれば40度以下の度数だ。しかし消毒用にするには度数をもっと高くしなければいけない。そこで有限会社電机本舗はホワイトリカーを蒸溜し消毒用アルコールにする方法を紹介している。準備するものはビニルチューブと空き缶、グラス、耐熱容器だ。空き缶にホワイトリカーを入れたものを、お湯とともに耐熱容器に入れ湯煎する。ビニルチューブを水で冷やしながらチューブの先から出てきた水滴を集めれば、ホワイトリカーを消毒用アルコールとして使えるほどの度数にすることができる。

消毒用アルコール代用可能な飲用アルコールとは

ホワイトリカーをわざわざ蒸溜するのは面倒と思う人は、酒造メーカーの作る飲用も可能な高濃度アルコールを使えば安価だ。明利酒類「メイリの65%」、菊水酒造「アルコール77」などが度数として適している。ウイルスに効くのが60〜80度程度といわれているので、これらの飲用アルコールはそのまま使うことができる度数なのだ。

90度越えのお酒は使用厳禁

一方で、スピリタスなどの高濃度アルコールならばウイルス消毒に効く気がするかもしれない。だがスピリタスを噴霧したり消毒用にするのは絶対にやめよう。そもそも90度を超えた酒は、ウイルスに作用する前に蒸発するほどの度数なのである。また噴霧した高濃度アルコールは電化製品の故障を引き起こすこともあるので注意しよう。

3. ホワイトリカーで梅酒は作れる?具体的な作り方や注意点を解説

ホワイトリカーはやはり梅酒を作る際に使うお酒である。そこで、美味しい梅酒の作り方やその注意点について紹介しよう。

ホワイトリカーで梅酒を

ホワイトリカーで美味しい梅酒を作ってみよう。レシピは日本蒸留酒酒造組合のものを引用した。

材料
青梅 1kg
氷砂糖 200g〜500g
ホワイトリカー 35度 1.8L

作り方
1.密閉瓶を煮沸消毒し、水気を切っておく。
2.青梅を黄色いものは弾いて水で洗い、こちらも水気を切る。青梅は竹串などでヘタをとっておく。
3.青梅と氷砂糖などの糖類を瓶に入れホワイトリカーを注ぎ入れる。

漬けて1ヶ月以降から飲むことはできるが、3ヶ月以降から飲むのがおすすめだ。

梅酒を作るときのポイント

まず、漬ける時は度数が20度以上、できれば35度以上のホワイトリカーなどを使おう。度数が高いと防腐作用だけでなく、果実のエキス分を十分に抽出できるのだ。度数が35度の泡盛やブランデー、37度のウイスキーでもいい。また氷砂糖やグラニュー糖など純度の高い糖を使うのもコツだ。

ホワイトリカーで梅酒を作るときの注意点

ホワイトリカーで果実酒を漬ける際、絶対に守るべきポイントが3つある。それは度数が20度以上のお酒を使うこと、米や麦、ぶどうなどを漬けてはいけないこと、そして販売してはいけないということだ。おそらくホワイトリカーで漬ける際は度数に関しては問題ないが、果実酒としてぶどうを漬けてはいけないので注意が必要だ。また基本的には家族で楽しむようにしよう。

4. ホワイトリカーは他のお酒で代用することはできる?

ホワイトリカーが手に入らない際は、どのようなお酒で代用可能だろうか。ここではホワイトリカーの代わりに梅酒を作ることのできる代用酒を3つ紹介する。

ホワイトリカーの代わりにブランデーで

最近では果実酒用に、ブランデーも混ぜたリキュールが販売されている。合同酒精株式会社「おいしい果実酒つくりましょう ブランデーベースリキュール」は度数が35度だがホワイトリカー(焼酎)ではなくリキュールという分類になる。ホワイトリカーと違いブランデー特有の豊かな香りと味わいが特徴だ。

ホワイトリカーの代わりにウイスキーで

ホワイトリカーの代わりにウイスキーを使って漬ける方法もある。例えばアサヒビール株式会社「ブラックニッカ」は度数が37度のウイスキーだ。このブラックニッカを使って梅をはじめとする果実酒を漬け込む方法がある。ウイスキー特有の風味があるが、こちらも十分のホワイトリカーの代わりになるのである。

ホワイトリカーの代わりに日本酒で

ホワイトリカーなどの蒸留酒ではなく、醸造酒である日本酒でも梅酒を漬けることはできる。例えば苗場酒造「梅酒用日本酒」は20度という日本酒にしては高い度数で果実酒に使うことができるのだ。度数がホワイトリカーよりも低いが、米の甘さと梅の相性は非常にいい。ホワイトリカーでは味わえない楽しさをぜひ漬けて感じてみよう。

結論

ホワイトリカーは果実酒用に度数を調整した甲類焼酎を指す。35度という度数には再発酵させないこと、防腐作用、そして果実のエキスを十分に抽出するという意味がある。ホワイトリカーは消毒用には少し厳しい度数だが、蒸溜して使うこともできる。またホワイトリカー以外にも果実を漬けるお酒はあるので、さまざまな味わいの梅酒をぜひ漬けてみてほしい。
  • 更新日:

    2021年1月 5日

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