1. ショットグラスとは?

ショットグラスと聞くと、テキーラなどを入れて一気飲みするためのグラスと思う人がいるかもしれない。しかしショットグラスの魅力はそれだけではない。まずはショットグラスについて解説しよう。
ショットグラスとは?
ショットグラスは、テキーラだけでなくリキュールやウイスキーを入れて楽しむグラスのことだ。基本的にはストレートで飲む際に使われることが多い。ストレートといっても一気飲みだけではない。たとえばウイスキーであれば「チェイサー」といって、冷たい水などと交互に飲むことがある。ショットグラスは、お酒をさまざまに楽しめるグラスなのだ。
ショットとは
そもそもショットグラスの「ショット」とはなんだろうか。ショットは、英語では「Shot」と書き、弾丸や発射の意味も持つ語だ。転じて、強い酒をいっぱい引っ掛ける、という意味になったようである。ワンショットの基準は国や地域によって違い、30mlの国もあれば75mlの地域もある。日本ではワンショットであれば30mlを指すことが多いようだが、店によって違う場合もあるので気になる場合は確認するのがいいだろう。
ショットグラスの特徴
ショットグラスは、基本的に底が平らである。また、ワイングラスなどで見られる、細長い柄の部分「ステム」もない。ガラス製のものが多く、色合いも透明のものが多い。形はタンブラーグラスなどを小型にしたものと考えるといいだろう。
2. ショットグラスにはどんな種類・容量がある?

ショットグラスを選ぶとき、どのようなものがあるだろうか。ショットグラスの種類を紹介しよう。
ショットグラスの容量
ショットグラスには、30mlが入るシングルグラスと60ml入るダブルグラス、そして90ml入るものがある。ワンショットはいるものがシングルグラス、ダブルショットはいるものがダブルグラスと考えておくといいだろう。ショートカクテルも入るのがダブルグラスなので、使い回しをしたい人や初心者は60mlから始めるといいだろう。また、90mlのショットグラスは日本酒や焼酎などを飲む際にも使えるので、こちらは好みによるかもしれない。どちらにせよ100mlも入らないのがショットグラスで、かなり小さい。そのためお酒を飲む人への贈り物としても使われるようだ。
ショットグラスの材質
ショットグラスは、ほとんどがガラス製だ。その中でもソーダガラスとクリスタルガラスに分けられる。ソーダガラスは手頃な値段で、なおかつ衝撃に強い。急激な温度変化には弱いが、かなり手軽に使うことができる材質である。一方、クリスタルグラスは透明度が高く、美しい見た目が特徴だ。さらにクリスタルグラスは表面の細かな凹凸によりお酒に空気が含まれ、まろやかな味わいになるといわれている。ただし値段も比較的高価で、しかも衝撃などに弱いのが欠点と言えそうだ。
ショットグラスの形
ショットグラスは、形状が主に3種類ある。円筒状のもの、飲み口が開いたラッパ型のもの、そして飲み口がすぼまった、つぼみのような形のものだ。円筒状のものはウォッカを飲む際などにも使われ、香りをストレートに楽しめる。一方ラッパ型のものは日本酒の吟醸香のようなふわりとした香りを華やかに楽しむためのものだ。最後の、飲み口がすぼまったものはテキーラなどのアルコール度数の強いお酒を、アルコールの香りを抑えて楽しむためのデザインだ。しかも長い時間お酒の香りを楽しめる。このように、デザインによって楽しみ方が違ってくるのも面白いといえる。
個性的なもの
個性的なショットグラスはかなりある。ここでは紹介しきれないほど、さまざまな材質、さまざまなデザインのショットグラスが販売されているのだ。自分用やプレゼント用、あるいはパーティ用など、使い道に合わせていくつか購入するのもいいだろう。
3. ショットグラスの正しい持ち方は?

ショットグラスには正しい持ち方というものはない。たとえば日本であればおちょこの持ち方に礼儀などがあるが、ショットグラスには礼儀などはないので基本的には持ちやすい方法で持つ方がいい。ただ、全体を完全に手で覆ってしまう方法は避けよう。特にウイスキーなどは香りが立ちやすいので、手の熱で香りが揮発してしまう。できれば台座の部分を持ち、ウイスキーの入ったガラスの部分を避けて持つといいだろう。
4. ショットグラスのおすすめは?どこで買える?

ショットグラスを手に入れたい場合は量販店や酒屋などの方法がある。ここでは通販で購入する方法やおすすめのショットグラスを紹介する。
バカラ「ハーモニーショットグラス」
グラスの有名ブランド・バカラのショットグラスは、Amazonなどでも購入可能だ。口元から底までのカットにより、美しくきらめくのが特徴である。シンプルで嫌味ではないデザインは、洋食器だけでなく和食器にも似合うので幅広いシーンで活用できる。
Libbey「ウィスキー ソーダガラス」
Amazonで購入可能なこちらの商品は、アメリカ製のショットグラスである。6個セットになっているため、気心の知れた仲間と乾杯するときなどにもいいだろう。ソーダガラスなので手軽に使えるのも嬉しい。
高橋工芸「KAMI ショット」
ガラス製のショットグラスと一味違うものを求めている人は、木でできたこちらはいかがだろうか。薄さ2mmまで削られた木は口当たりもよい。北海道産のセンの木で作られ、一つ一つロクロをひいてつくられている。こちらもAmazonで購入可能だ。
結論
ショットグラスは、一気飲みではなくむしろお酒をじんわりと楽しむためのものでもある。さらに、飲み口の薄さや材質、デザインも多種多様で選ぶだけで楽しい。持ち方も自由なので気軽にお酒を楽しむこともできる。ショットグラスをいくつか用意して同じお酒を飲み比べるのも趣深い。嗜好品のひとつとして、ショットグラスを選んでみてはいかがだろうか。