- 1. 「杏露酒」の読み方は?
- 2. 杏露酒は日本生まれの杏酒である
- 3. 杏露酒とはどんなお酒?味わいやアルコール度数は?
- 4. 杏露酒のおすすめの飲み方は?
- 5. 杏露酒は家で作れる?自家製杏酒の作り方を紹介
- 6. 杏露酒のおすすめ3選
- 杏露酒:アルコール度数14%
- にごり杏露酒:アルコール度数10%
- さわやかでフルーティな杏露酒:アルコール度数7%
- 無糖ヨーグルト100gと牛乳60mlを混ぜ合わせておく
- 杏露酒80mlを注げば完成
- 杏露酒30mlとグレープフルーツジュース45mlをグラスに入れる
- トニックウォーターでグラスを満たせば完成
- 広口瓶:4L分
- 乾物杏:200〜300g
- ホワイトリカー:1.8L
- 氷砂糖:200〜400g
- 広口瓶:4L分
- 生の杏:600g
- 氷砂糖:500g
- ローズマリー:1枝
- ウォッカ:750ml
- ※1:【自家醸造】|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm
1. 「杏露酒」の読み方は?
「杏露酒」という字面から「杏(あんず)のお酒」というイメージは容易に湧くが、なんと読めばよいのか迷うことがある。読み方から簡単に説明していこう。
杏露酒の読み方は「しんるちゅう」
ということで杏露酒は「しんるちゅう」と読むのが正解だ。「しんりゅうちゅう」「しんるうちゅう」などと読んでも伝わればOKだが、製造・販売元が正式名称としている読み方は「しんるちゅう」であると覚えておこう。ちなみに杏露酒は、杏酒の「商品名」である。
2. 杏露酒は日本生まれの杏酒である
「杏露酒」という漢字も読み方も中国を連想させる。事実、中華料理店などのメニューでよく見かけるし、老酒や白酒、紹興酒などの中国酒と並んで表記されていることも多い。だが杏露酒はれっきとした日本生まれの杏酒である。
株式会社永昌源が開発し製造する杏酒
杏露酒はキリンビールのグループ会社「株式会社永昌源」が開発したお酒である。日本人が中華料理を食べる際、相性がよいお酒を作りたいという思いで開発されたのが始まりであるという。1969年(昭和44年)に発売開始されて以降、杏露酒はリニューアルを繰り返し、現在も愛され続ける日本生まれの中国酒となった。
3. 杏露酒とはどんなお酒?味わいやアルコール度数は?
杏露酒とは具体的にどういったお酒なのか、その味わいやアルコール度数などを解説していこう。
杏を丸ごと漬け込んだお酒
杏露酒の文字通り杏の実を使ったお酒である。とはいえ杏を発酵させるのではなく、糖類とともにウォッカなどに漬け込んで造られる。美味しさの秘密は「浸漬製法」にある。国産の杏を一度凍らせ、丸ごと漬けるという手法だ。
フルーティーでクセのない味わい
杏果汁はもちろんはちみつも入っており、ひとたび口に含むとフルーティで甘酸っぱい、フレッシュな杏の香りや味わいを感じることができる。クセがなく飲みやすいため、お酒の「アルコール感」が苦手な方にも飲みやすいだろう。
杏露酒のラインアップとアルコール度数
2022年1月5日現在、キリンの公式ホームページで確認できた「杏露酒」と名の付くお酒とそのアルコール度数だ。すでに終売となったが、2010年(平成22年)には「そのまま飲める杏露酒(アルコール度数8%)」という、飲みきりサイズ(95ml)もラインアップされていた。
4. 杏露酒のおすすめの飲み方は?
杏露酒は中華料理とともに楽しむのはもちろん、そのまま飲んでもアレンジしても美味しいお酒だ。おすすめの飲み方を紹介しよう。
シンプルに楽しむなら「ロック」「ソーダ割り」「お湯割り」など
杏露酒が持つ本来の風味を楽しみたければロックがおすすめだ。氷が溶けるごとに変化する味わいも楽しめる。あるいは、より爽快な飲み口を求めるならソーダ割りもよいだろう。寒い冬にピッタリなお湯割りにしても美味しい。
「杏ヨーグルトドリンク」を作って飲む
杏露酒にほかの素材を加えるとまろやかな味わいになったり、デザートのような口当たりになったりする。ヨーグルトや牛乳など乳製品と杏の味わいがマッチしたデザートカクテルを紹介しよう。
【作り方】
「杏露スプモーニ」を作って飲む
ほろ苦いグレープフルーツと、甘酸っぱい杏の組み合わせは相性がよい。こちらの杏露スプモーニはそんな美味しい組み合わせのカクテルだ。
【作り方】
5. 杏露酒は家で作れる?自家製杏酒の作り方を紹介
杏露酒は梅酒に似ており、ご家庭でも漬けることが可能だ。先述のように「杏露酒」は商品名であるため、ここではそれに近いお酒「杏酒」を作る方法を紹介する。
ホワイトリカーを使った自家製杏酒の作り方
梅酒を作る際にお馴染みの、ホワイトリカーを使って杏酒を作ってみよう。乾物杏を使うレシピを紹介するが、もちろん生のものを使っても構わない。フレッシュな杏を使う場合は乾物の4〜5倍の量を使うようにしよう。
【材料】
【作り方】
まずは広口瓶を洗浄し、しっかり乾かして清潔な状態にする。次に杏と氷砂糖を瓶に入れたら、ホワイトリカーを全量入れて漬ければOKだ。お好みで皮を剥いたレモンを入れてもよい。
ウォッカを使った自家製杏露酒の作り方
杏露酒と同じように、ウォッカを使っても美味しく漬けることができる。
【材料】
【作り方】
杏はよく洗って水気を切っておく。下から杏・氷砂糖の順で重ねて保存瓶に入れ、ローズマリーを枝ごと入れたらウォッカを注ぐ。半年ほど置いておけば完成だ。
杏露酒を作る際の注意点「酒税法」を理解しておこう
ご家庭で果実酒を作る際に肝心なのはアルコール度数だ。20度未満のお酒を使うと酒税法違反となるため気をつけよう。また、あくまで自分が飲むためのものである。販売も違法なので注意してほしい。これは梅酒でも同様だが、ご家庭で杏酒を作る場合はホワイトリカーやウォッカといった、アルコール度数が高いお酒を使うようにしよう。(※1)
6. 杏露酒のおすすめ3選
スーパーやディスカウントストア、酒店やドラッグストア、それに通販など杏露酒はどこでも手に入るお酒だ。おすすめ3選(2022年1月5日時点)を紹介しよう。
キリン「杏露酒」
50年の間にさまざまなリニューアルを重ね、常にその時代を生きる人の口に合うように改良されてきた。凍結杏を使った浸漬製法が用いられており、しっかりと杏の味わいを楽しめる。
キリン「にごり杏露酒」
杏露酒に、裏ごしした杏の果肉を加えた贅沢なお酒だ。果肉がたっぷり入っており、濁りがあってトロリとしているのが特徴である。フルーティさもより強い。
キリン「さわやかでフルーティな杏露酒」
人工甘味料不使用、カロリー55%オフ(同社杏露酒比)という杏露酒がこちら。国産杏を100%使用しており、独自の浸漬製法を用いて丁寧に作られたお酒だ。
結論
杏露酒の読み方は「しんるちゅう」である。漢字と味が見事にマッチした、この上ないネーミングではないだろうか?杏のフルーティさはそのまま飲むだけでなく、ヨーグルトや牛乳などと合わせても美味しいし、グレープフルーツと混ぜても美味しい。ぜひこれを機に、日本が生んだ銘酒「杏露酒」を楽しんでみてほしい。
(参考文献)