目次
- 1. あんず酒(杏酒)の作り方
- 2. あんず酒(杏酒)のブランデー「アプリコットブランデー」の作り方
- 3. あんず酒(杏酒)の味わいや効能は?自家製を作る際の注意点も解説
- 4. 【豆知識】海外ではあんず酒(杏酒)の作り方が異なる?
- 生の杏:1kg(完熟よりやや手前のものがおすすめ)
- 砂糖:100〜200g
- ホワイトリカー:1.8L
- 広口瓶:4L分
- 広口瓶を洗って乾かし、清潔な状態にしておく
- 杏をよく水洗いし、水気を拭き取る
- 杏と砂糖を広口瓶に入れ、ホワイトリカーを注ぐ
- 3カ月ほど熟成させたら完成(美味しくなるのは1年ほど熟成させたもの)
- 生の杏:600g(完熟よりやや手前のものがおすすめ)
- 氷砂糖:500g
- ローズマリー:1枝
- ウォッカ:750ml
- 広口瓶:4L分
- 広口瓶を洗って乾かし、清潔な状態にしておく
- 生の杏はしっかり水洗いし、水気を拭き取っておく
- 杏の上に氷砂糖を敷く
- ローズマリーを枝ごと入れてウォッカをゆっくり注ぐ
- 半年程度熟成させれば完成
- 干し杏:200〜300g
- 果実酒用ブランデー(37度程度):1.8L
- 氷砂糖:200〜300g
- レモン:2〜4個
- 広口瓶:4L分
- 広口瓶は洗って乾かし、清潔な状態にしておく
- 杏を水でキレイに洗い、水気を拭いておく
- 杏と氷砂糖を広口瓶の中に入れ、ブランデーを全量注ぎ入れる
- 皮を剥いたレモンを4等分し、好みの量入れる
- 3カ月以上漬けたら完成
- オレンジ:1個
- 干し杏:100g
- ブランデー:適量
- 広口瓶:4L分
- 広口瓶は洗って乾かし、清潔な状態にしておく
- 杏を水でキレイに洗い、水気を拭いておく
- オレンジは皮ごとキレイに洗って皮を剥く
- オレンジの白い部分を取り、実は輪切りにする
- 皮とオレンジの実、干し杏を清潔な瓶に入れる
- ブランデーをかぶる程度に注ぎ入れ、3カ月以上漬けたら完成
- ※1:果実類_あんず_生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類|文部科学省
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07007_7 - ※2:【自家醸造】|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm
1. あんず酒(杏酒)の作り方

さっそく、ご家庭であんず酒を作る方法を紹介していこう。ホワイトリカーやウォッカを使うあんず酒は、自家製ならお好みの味わいに仕上げられる利点がある。
ホワイトリカーを使ったあんず酒の作り方
【材料】
【レシピ】
ウォッカを使ったあんず酒の作り方
【材料】
【レシピ】
2. あんず酒(杏酒)のブランデー「アプリコットブランデー」の作り方

あんず酒はブランデーを使っても作れる。「アプリコットブランデー」という、あんず酒の一種だ。杏を発酵させてお酒を作り蒸留したものもあるが、日本の一般家庭では法律の面でも設備の面でも難しい。一方、ブランデーに杏を漬けたリキュールタイプのアプリコットブランデーなら、作り方が簡単でご家庭でも作れる。
基本のアプリコットブランデーの作り方
【材料】
【レシピ】
オレンジを加えるアプリコットブランデーの作り方
【材料】
【レシピ】
3. あんず酒(杏酒)の味わいや効能は?自家製を作る際の注意点も解説

あんず酒とはどういったお酒でどのような風味なのか。杏の効能や自家製あんず酒を作るにあたっての注意点とあわせて解説しておこう。
そもそも「あんず酒」とは
あんず酒は一般的に、杏をお酒に漬けて作るお酒全般を指す。あんず酒として販売されているお酒は、焼酎やウォッカなど蒸留酒に杏を漬ける作り方のものが多い。杏を漬ける際、杏とお酒だけでなくはちみつを入れる作り方などもある。
あんず酒のアルコール度数と味わい
使うお酒にもよるが、一般的にはアルコール度数14度程度である。日本酒と同じか、やや高いといったところだろう。味わいはご想像どおり、杏の甘酸っぱさが特徴であり魅力である。麦焼酎を使うものは杏と麦の香りを楽しめるなど、杏がメインでありながら漬けるお酒で風味が変化するから面白い。
杏の効能
杏は中国原産の果物で、アプリコットともいう。果肉はβカロテンといったビタミンAを多く含んでいる(※1)。またクエン酸やリンゴ酸も含まれるため、疲労回復効果などが期待できるほか、体を温める効果もあるとされる。ドライフルーツの杏は冷え性によいといわれるほどだ。
自家製あんず酒を作る際の注意点!酒税法を確認しよう
自家製あんず酒は作り方次第で違法になるため注意が必要だ。その注意点は主に3つ。1つは「20度以上のお酒を使うこと」である。20度未満は法に抵触するおそれがあるため気をつけよう。
もう1つは「穀類やぶどうを漬けてはいけない」ということ、そして3つめとして「販売してはいけない」ということをそれぞれ覚えておこう。あんず酒などを自家醸造する際は、必ず酒税法を理解したうえで楽しもう。(※2)
4. 【豆知識】海外ではあんず酒(杏酒)の作り方が異なる?

あんず酒やアプリコットブランデー以外にも、杏を使ったお酒がある。主に海外のものだが、こちらも紹介しておこう。
ラキヤ(ブルガリア)
ラキヤはブルガリアの地酒だ。本来ブドウを使うが杏を使うこともある。アルコール度数50〜60度と高く、地元の農家などはご家庭で作っているという。自分の娘が生まれたときから保存しておいたラキヤを、その娘の結婚式に飲むのが恒例となっているようだ。
パーリンカ(ハンガリー)
ハンガリーで作られるフルーツブランデーの総称だ。杏を杏自身の糖分で発酵させてお酒を作り蒸留する。あんず酒そのものともいえるパーリンカは、エレガントで甘い香りがするお酒である。
アマレット(イタリア)
イタリアで親しまれているアマレットは、杏の果肉ではなく種を使ったリキュール。杏仁豆腐のような香りが特徴的なお酒である。アルコール度数はあんず酒よりもやや高く、28度程度が一般的だ。
結論
自家製あんず酒は手軽に作れるが、酒税法違反にならないようにだけくれぐれもご留意いただきたい。ホワイトリカー、ウォッカ、ブランデー、オレンジを加えるなどでさまざまな味わいの変化を楽しめるのもあんず酒の魅力である。ぜひこれを機に、自家製あんず酒を作り始めてみてはいかがだろうか?
(参考文献)