1. 梅酒の梅は食べられる?栄養などの基本情報を解説

梅酒の梅はそもそも食べても大丈夫なのだろうか。青梅は食べてはいけないといわれるが、梅酒の梅も元々は青梅だ。そこで梅酒の梅を食べてもいいのか、その理由とともに紹介する。
梅酒の梅は食べてもいいのか
梅酒を作る際、青梅と氷砂糖を一緒にお酒につけて熟成させる。このお酒が梅酒になるのだが、副産物の梅はよく考えれば生の梅である。生の青梅には「青酸配糖体(アミグダリン)」という、摂取すると呼吸困難などを引き起こす可能性のある成分が含まれている。ただし、子どもならば100個、大人なら300個の生の青梅を摂取しないと体に害がある状態にならないため、あまり気にしなくてよい。ただし、まだ若く柔らかい青梅のとくに種には、普通の青梅の10倍以上の青酸配糖体が含まれている。では梅酒の梅は食べても大丈夫なのだろうか。実はお酒につけることでこの青酸配糖体が分解され無毒化される。そのため、安心して食べることができるのだ。
梅の栄養素とは?
梅酒に使う梅にはかなりの栄養素が含まれている。たとえば血圧を下げる効果のあるカリウムはりんごの2倍量、鉄分はりんごの6倍、ビタミンEはりんごの33倍とかなり栄養価が高いことがうかがえる。
2. 梅酒の梅を取り出したあとの保存方法は?

梅酒の梅は、保存が効かないような気がして消費が追いつかず、捨ててしまう人もいるのではないだろうか。しかし、適切な保存方法をもってすれば最低でも2ヶ月保存が効くことをご存知だろうか。梅酒の梅の保存方法を紹介しよう。
漬ける前の保存方法
梅酒の梅だけでなく、生の青梅の保存方法も頭を悩ませるものである。余った梅で梅酒を作る場合は冷凍保存で保存しよう。冷凍する場合はまず、潰れたり傷が入ったものを取り除き、よく洗って水気を拭いてヘタをとる。重ならないように冷凍保存用の袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫に入れよう。冷凍した梅はよくエキスが出るため梅酒や梅ジュースに適している。
梅酒の梅はいつ取り出す?
梅酒の梅を保存するその前に、いつも梅酒を作る際梅をそのまま入れっぱなしということはないだろうか。実は梅は漬けっぱなしにしておくと、種の苦味がでて梅酒が美味しくなくなってしまう。そこで1年から1年半後には取り出しておくとよい。目安は梅が潰れる前に取り出すということだ。
梅酒の梅の保存方法
梅酒の梅を保存する際、冷蔵であれば熱湯消毒した密閉できるガラス瓶に入れ、冷蔵庫で保存するとよい。また冷凍保存の場合は、一度種を取り除き、フリーザーパックなどに小分けにして保存すると使いやすい。冷蔵の場合は2〜3ヶ月、冷凍の場合は6ヶ月ほど保管が可能なので好きな時に使える。
3. 梅酒の梅を使ったレシピは?

梅酒の梅はそのまま食べてももちろん美味しい。しかしそのまま食べる以外にもおかずやジャム、お茶請けなど楽しみ方はさまざまだ。そこで、梅酒の梅を使った簡単で美味しいレシピを3つ紹介しよう。
梅酒の鶏肉煮
梅酒と鶏肉という組み合わせは意外かもしれないが、焼酎である梅酒が入ることで調味料も多く使わず済む。アクセントに入っている梅酒の梅が美味しい、メインにもなる一品だ。今回紹介するのはチョーヤ梅酒株式会社が公表するレシピである。
材料
鳥もも肉 200g
梅酒 100ml
水 100ml
醤油 大さじ4
梅酒の梅 好みの量
作り方
1. 梅酒の梅は種を取って半分に切っておく。
2. 鳥もも肉をひと口大に切る。
3. 鍋に鳥もも肉、梅酒、水、醤油を入れて煮る。
4. タレの量が半分になったら完成。火を止め梅酒の梅を入れる。
材料
鳥もも肉 200g
梅酒 100ml
水 100ml
醤油 大さじ4
梅酒の梅 好みの量
作り方
1. 梅酒の梅は種を取って半分に切っておく。
2. 鳥もも肉をひと口大に切る。
3. 鍋に鳥もも肉、梅酒、水、醤油を入れて煮る。
4. タレの量が半分になったら完成。火を止め梅酒の梅を入れる。
梅酒の梅を大量消費!梅ジャムを作ろう
梅酒の梅が大量にある場合は梅ジャムを作って消費しよう。加熱するとアルコールが飛ぶので、アルコールが苦手な人でも食べられる。
材料
梅酒の梅 1kg
砂糖 200g〜500g(梅酒の梅が甘い場合は少なめに、甘くない場合は多めに)
レモン汁 半個分
作り方
1. 梅酒の梅を鍋に入れ、かぶるくらいの水(分量外)を入れて1分〜2分沸騰させる。
2. 1のお湯を一度捨て、もう一度水(分量外)を入れて柔らかくなるまで煮る。
3. 2をザルにあけて種を取り出す。一度冷やすと取り出しやすい。裏ごししてもよい。
4. 3を鍋にいれて砂糖やレモン汁を入れ、とろみが付くまで弱火で煮立てる。少しゆるめにしておくと冷えて固まった際に使いやすい固さになる。
材料
梅酒の梅 1kg
砂糖 200g〜500g(梅酒の梅が甘い場合は少なめに、甘くない場合は多めに)
レモン汁 半個分
作り方
1. 梅酒の梅を鍋に入れ、かぶるくらいの水(分量外)を入れて1分〜2分沸騰させる。
2. 1のお湯を一度捨て、もう一度水(分量外)を入れて柔らかくなるまで煮る。
3. 2をザルにあけて種を取り出す。一度冷やすと取り出しやすい。裏ごししてもよい。
4. 3を鍋にいれて砂糖やレモン汁を入れ、とろみが付くまで弱火で煮立てる。少しゆるめにしておくと冷えて固まった際に使いやすい固さになる。
梅酒の梅で干し梅を
梅酒の梅はお茶請けとしても食べることができる。もちろんそのままでも美味しいが、セミドライの干し梅にすると焼酎の香りや味わいもぎゅっと凝縮される。セミドライ干し梅の作り方を紹介しよう。
作り方
1. 梅酒の梅の種に包丁を沿わせるように一周ぐるりと切れ目を入れる。
2. アボカドの種を外すように種を外す。
3. 電子レンジで7〜8分、固くならない程度にかければ完成。
作り方
1. 梅酒の梅の種に包丁を沿わせるように一周ぐるりと切れ目を入れる。
2. アボカドの種を外すように種を外す。
3. 電子レンジで7〜8分、固くならない程度にかければ完成。
4. 梅酒の梅はどこで手に入る?

梅酒の梅だけが食べたいと思うことはないだろうか。実は、梅酒の梅だけで販売されていることがある。中には時期限定のものもあるので、見つけたら購入するのもよいだろう。最後に梅酒の梅だけを購入する方法を紹介しよう。
株式会社ジェイ・ファーム「国内産ほんわか梅酒うめ」
こちらの梅酒の梅は、2月から8月の限定販売商品だ。そのため店頭に並ぶのが限定されてしまう。ただ、輸入食品チェーン店のカルディで販売されているそうなので見つけた場合は購入してみよう。賞味期限は半年ほどなので、ストックするのもよいだろう。
紀州農園「梅酒梅」
こちらはAmazonで購入可能な梅酒の梅だ。梅酒の梅そのままではなく、シロップ漬けにされた梅ではあるが十分に梅酒の風味を楽しめる。
結論
梅酒の梅は保管が効く食材だ。すぐに使わない場合は冷凍すれば半年近く保つ。また商品化された梅酒の梅も半年ほど賞味期限があるので、実は長い間楽しむことができるのだ。アレンジ方法もかなりあるので、ぜひ好きな楽しみ方で梅酒の梅を味わってほしい。