目次
1. クレームドカカオとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を解説

はじめに、クレームドカカオとはどのようなリキュールなのか、また味わいや香りはどのようなものなのか、基本的な特徴から解説する。実際にクレームドカカオを手にする前に、基本は押さえておきたい。
クレームドカカオとは
クレームドカカオとは、冒頭でも述べた通り、カカオを主原料に作られるリキュールである。蒸留酒をベースに焙煎したカカオ豆を加え、香味や甘みなどを添加した褐色タイプが一般的だが、同じクレームドカカオでも、無色透明タイプもある。流通するすべてのカカオリキュールがクレームドカカオというわけではなく、「1000mlあたりに糖分が250g以上含まれていること」という規定をクリアしたものだけが、「クレームド」の名を冠することができるのだ。
チョコレートリキュールとの違い
クレームドカカオはその味わいや見た目から、よくチョコレートリキュールと混同されやすいが、実は違いがある。チョコレートリキュールとはクレームドカカオにクリームを加え、アルコール度数を抑えてさらに飲みやすく仕上げたものである。クレームドカカオもチョコレートリキュールも、同じカカオリキュールに分類されるものだが、それぞれに違いがあることは覚えておきたい。
クレームドカカオの味わいや香り
クレームドカカオの味わいや香りは、濃厚な甘みのあるコク深い味わいと、カカオ由来の甘い風味が特徴だ。チョコレートが好きという人にはぜひおすすめしたい、チョコレートの味わいや香味がじっくりと楽しめるリキュールである。
クレームドカカオに賞味期限はある?
一般的に、リキュールにはアルコールが含まれているため、賞味期限の記載は義務付けられていないが、クレームドカカオに賞味期限はあるのか、確認していこう。クレームドカカオの場合、糖分が多く含まれているため、比較的傷みにくいことが特徴だ。直射日光や高温多湿を避けた環境で、未開封で正しく保管できていれば、数年経ったものでも問題なく飲める。ただし、保管状況が悪いと品質劣化が早く起こる可能性もあるので、十分注意しよう。また、開封後はなるべく冷蔵庫で保管のうえ、早く飲み切ってしまうようにしたい。
2. クレームドカカオのおすすめの飲み方は?

クレームドカカオは、カクテル以外にもさまざまな楽しみ方がある。クレームドカカオを手にしたなら、まずはカカオのリッチな味わいをシンプルに味わってみよう。
まずはシンプルに味わってみよう
クレームドカカオは、ストレートやオン・ザ・ロックでも楽しめる。大人のチョコレートドリンク感覚で、まずはシンプルな飲み方から試してみよう。割って飲む場合は、炭酸水がおすすめ。クレームドカカオを炭酸水で割り、レモンをしぼり入れるだけでOKだ。日頃ハイボールをよく飲むという人にも、ぜひおすすめしたい。また、クレームドカカオはホットコーヒーとも相性バツグンだ。いつものホットコービーに少量のクレームドカカオを加えるだけで、リッチな味わいのホットコービーに早変わりする。シンプルな飲み方でも、さまざまなバリエーションで楽しめることも、クレームドカカオの魅力のひとつなのだ。
デザートのトッピングにもおすすめ
クレームドカカオは、お菓子の風味づけとしても活用されるように、スイーツとの相性もよい。ぜひお気に入りのスイーツに、クレームドカカオを直接かけて味わってみよう。とくにアイスクリームがおすすめだ。クレームドカカオの豊かな風味がいつものスイーツに加わり、高級感あふれる味わいを楽しめる。
3. クレームドカカオはほかのものでも代用できる?

クレームドカカオは、どこのスーパーマーケットやコンビニでも販売されているというほど流通量は多くないので、代用方法についても知っておきたい。どうしてもクレームドカカオが手に入らなかったときの参考にしてほしい。
クレームドカカオの代用方法とは
クレームドカカオは、チョコレートリキュールで代用が可能だ。チョコレートリキュールは、前述の通りクレームドカカオにクリームを加えて作られている。とくに甘さが際立った味わいが特徴となっているが、クレームドカカオと同じく、さまざまなカクテルと相性がよいことはもちろん、お菓子の風味づけやスイーツのトッピングとしても高い人気を誇っている。また、アルコール度数も抑えられていることから、お酒が得意でない人でも楽しみやすいところも人気のポイントだ。クレームドカカオが気に入ったら、ぜひチョコレートリキュールも味わってみてほしい。
4. クレームドカカオを使ったおすすめのカクテルは?

最後に、クレームドカカオを使ったおすすめのカクテルを、いくつか紹介しよう。バーで提供されるような本格カクテルを、ぜひ自宅で実践してみてはいかがだろうか。
キング・アルフォンソ
キング・アルフォンソは、スペイン国王の名を冠したカクテルである。レシピはシンプルで、グラスにクレームドカカオを45ml注ぎ、その上にゆっくりと15mlの生クリームを浮かべていく。グラスの中でクレームドカカオと生クリームが2層に分かれたら、キング・アルフォンソの完成だ。濃厚な甘みを楽しめる、デザートカクテルである。
アレキサンダー
アレキサンダーは、ブランデーをベースにしたカクテルである。2:1:1の割合になるように、ブランデー、クレームドカカオ、生クリームを合わせ、カクテルシェイカーでシェイクしたら、グラスに注いで完成だ。カクテルベースをブランデーからほかのお酒に変えると、カクテル名が変わることも覚えておきたい。アレキサンダーと同分量で、ジンをベースにすると「プリンセス・メアリー」、ラムをベースにすると「パナマ」というカクテルになる。アレンジカクテルとして、頭に入れておこう。
結論
クレームドカカオのような甘いリキュールは、限定された飲み方しかないようなイメージを持っていた人もいただろう。しかし、実は多彩な飲み方やカクテルレシピがあるのだ。まだクレームドカカオを飲んだことがないという人は、ぜひ本記事を機にクレームドカカオを手にとり、じっくりと味わってみてほしい。