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アグリコールラムとはどんなお酒?飲み方やおすすめの銘柄もチェック

アグリコールラムとはどんなお酒?飲み方やおすすめの銘柄もチェック

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2021年3月18日

ラムとは、ウォッカ、ジン、テキーラと並び、世界4大スピリッツのひとつに数えられる蒸留酒である。サトウキビを原料に作られており、ほのかな甘みがあることが特徴だ。ラムにもさまざまな種類が存在するが、本記事ではラムの中でも希少価値が高いとされる、アグリコールラムを紹介しよう。アグリコールラムの味わいや種類をはじめ、おすすめの飲み方や銘柄などを覚えよう。

  

1. アグリコールラムとは?味や香りなどの基本的な特徴を紹介

はじめに、アグリコールラムとは一体どのような種類のラムなのか、その味わいや香りなどの特徴も含め、解説していこう。実際にアグリコールラムを手にする前に、基本をしっかり頭に入れておきたい。

アグリコールラムとは

アグリコールラムとは、ラムの製法のひとつである。一般的にラムの製法は2種類に分けられ、一般的に流通するラムは「インダストリアルラム」と呼ばれている種類であることはまず覚えておこう。インダストリアルラムとは、サトウキビを砂糖に精製する際に作られる、「モラセス」という廃糖蜜を原料に作られるラムである。モラセスは貯蔵が可能なので、1年を通してラムを製造できることが利点であり、その製造効率のよさから、インダストリアルラムは現代におけるラムの製法のスタンダードとなったのだ。対してアグリコールラムとは、サトウキビのしぼり汁を100%使用して作られるラムである。サトウキビは収穫後の品質劣化が早く、貯蔵もできないことから、アグリコールラムは1年を通して製造することができない。この理由から、アグリコールラムはインダストリアルラムに比べて、価値が高いものとなっているのだ。

アグリコールラムの意味

アグリコールラムの「アグリコール」とは、訳すと「農業生産品」という意味を持つ。アグリコールラムのルーツをたどると、もともとは各農家でサトウキビの収穫後、そのまま蒸留させて飲まれていたお酒なのだという。

アグリコールラムの味や香り

アグリコールラムの魅力とは、サトウキビ本来の味わいや香りが楽しめることである。また、サトウキビの栽培された土地や、年度によって異なるサトウキビの生育状況の違いなどによっても、味わいの個性が細かく変化することも、アグリコールラムならではの楽しみ方のひとつである。

2. アグリコールラムにはどんな種類がある?

アグリコールラムをはじめ、ラムにはホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムの3種類が存在する。本項ではそれぞれの特徴を解説する。アグリコールラムの中から、さらに自分に合ったタイプのものを選ぶことで、よりアグリコールラムを美味しく楽しめるだろう。

ホワイトラム

ホワイトラムとは、活性炭でろ過して作られるラムであり、無色透明であることが特徴だ。味わいにクセがなく香りも強くないため、誰にとっても飲みやすく、カクテルベースにも最適の種類のラムである。

ゴールドラム

ゴールドラムとは、その名前の通り透き通った金色であることが特徴のラムだ。樽熟成がされているので、樽由来の芳香や、カラメルのような甘みも感じられる。見た目にも高級感あふれる、美しいラムといえるだろう。

ダークラム

ダークラムとは、ゴールドラム同様、樽熟成がされているラムだが、ゴールドラムよりも熟成期間が長いため、濃い褐色であることが特徴だ。ラム独特の風味やクセがとくに強いので、お菓子の風味付けとしてもよく使用されるが、カクテルベースとしてももちろん好相性だ。

3. アグリコールラムのおすすめの飲み方は?

アグリコールラムは、サトウキビ本来の個性的な味わいが特徴であると前述したが、どのような飲み方がおすすめなのだろうか。本項では、アグリコールラムのおすすめの飲み方について解説する。

アグリコールラムはシンプルな飲み方でも美味しい

アグリコールラムをはじめ、ラムのアルコール度数は平均して40度から50度あたりと高い。そのため、お酒が苦手な人にとってはストレートやロックなどのシンプルな飲み方では強いアルコール感が気になるかもしれない。しかし、香りの強いゴールドラムやダークラムであれば、このようなシンプルな飲み方もおすすめだ。まずはグラスから立ちのぼる芳香を、じっくりと楽しんでみよう。

アグリコールラムをカクテルで楽しもう

ラムをベースにしたカクテルには、シンプルなものから本格的なものまで、多くのバリエーションがある。好みのアグリコールラムをベースに、カクテル作りにトライしてみよう。ラムが初めてという人は、ホワイトラムを選ぶと飲みやすい。いくつか紹介すると、ラムをベースに、ミント、ライム、砂糖、ソーダと合わせた「モヒート」は、誰もが知るラムベースのカクテルの定番中の定番だ。ほかにはラムをコーラで割った「ラムコーク」や、ラムをオレンジジュースで割った「キューバン・スクリュー」、そしてラムをベースにライムジュースと砂糖と合わせた「ダイキリ」など、さまざまなレシピが存在する。好みのカクテルと合わせて、アグリコールラムを楽しんでほしい。

4. アグリコールラムのおすすめは?

最後に、アグリコールラムのおすすめの銘柄をいくつか紹介する。これからアグリコールラムを飲むという人は、ぜひ本項でおすすめする銘柄を参考にしてもらいたい。

コルコル

コルコルは、国産のアグリコールラムの銘柄である。濃厚な甘みがあり、とろみのある飲み口もコルコルならではの特徴だ。上品な味わいの余韻もあり、国内外で高い評価を受けるアグリコールラムだ。また、コルコルのアルコール度数は基本的に40度だが、ラムの中では珍しい25度の種類もある。こちらはラムのアルコール感が強すぎると感じる人にもおすすめだ。

トロワ・リビエール

トロワ・リビエールは、ホワイトラムでありながらも深みのある味わいがあり、香りも非常に豊かであることが特徴だ。カクテルベースにはもちろん、ストレートやロックで飲むのも好まれるアグリコールラムの銘柄である。アルコール度数は高く、50度となっている。

クレマン・15年

クレマン・15年は、長期熟成の高級ダークラムである。希少価値が高く、一般的に流通するダークラムの中では類を見ないほど、力強く複雑な芳香が楽しめる。アグリコールラム上級者の人にぜひおすすめしたい逸品だ。

結論

アグリコールラムとは、流通量の少ないラムでありながらも、その個性的な味わいや香りから、高い支持を得る種類のラムであることを理解してもらえただろう。まだアグリコールラムを飲んだことがないという人は、ぜひこの機会に一度手に取り、じっくりとその唯一無二の味わいを楽しんでみてほしい。
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  • 更新日:

    2021年3月18日

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