1. 抹茶リキュールとは?

抹茶リキュールは日本発祥のお酒だ。ここでは抹茶リキュールの歴史や味わい、特徴などについて紹介する。
抹茶リキュールとは?
お酒のお茶割りは、お酒をお茶で割るものだ。しかし抹茶リキュールは抹茶や緑茶の茶葉を蒸留酒に漬けて風味を抽出している。抹茶以外の緑茶であれば、玉露などを加えているようだ。基本的には、そのまま飲んでも美味しいようにブランデーを加えたり、バニラを加えたり、またシロップなどで甘さを加えているものも多い。抹茶のほろ苦い味わいと茶葉の甘い香りが楽しめ、また色合いも美しい抹茶の色であることが多い。ロックで楽しむことも多いお酒だが、抹茶リキュールの平均的な度数は20度ほどだ。度数が高いお酒なので飲み過ぎには気をつけよう。
抹茶リキュールの歴史
抹茶リキュールの発祥は、サントリーが1950年代に開発した「ヘルメス グリーンティー」という抹茶リキュールだといわれている。時代は第二次大戦後、高度経済成長時代と実は比較的新しいジャンルのリキュールなのだ。現在でも日本以外での生産は非常に少なく、日本を代表するお酒のひとつである。そのため、日本への観光客のおもてなしにも利用されている。
2. 抹茶リキュールのおすすめの飲み方は?

次に、抹茶リキュールの飲み方を3つ紹介しよう。抹茶リキュールはそのまま飲んでも美味しいが、アレンジすることで料理に合いやすくなったり、あるいはさっぱり飲むことができる。アレンジレシピで抹茶リキュールをさらに楽しんでみよう。
抹茶ビア
ビアガーデンなどでも抹茶ビアは販売されているが、なかなか飲みに行くことが難しい場合、家で作ることも可能だ。材料はシンプルに2つだけだが、抹茶リキュールを使うことで香りがはっきりと楽しめる。
材料
抹茶リキュール 30ml
ビール 180ml
作り方
材料をグラスに注ぎ、炭酸が抜けないように軽く混ぜたら完成。
材料
抹茶リキュール 30ml
ビール 180ml
作り方
材料をグラスに注ぎ、炭酸が抜けないように軽く混ぜたら完成。
抹茶ネグローニ
次におすすめするのは、こちらも日本を代表するお酒である梅酒と抹茶リキュールを使ったカクテルだ。ネグローニの名前にふさわしくジンも使用するが、もし可能なら日本のクラフトジンを使うとさらに美味しいだろう。
材料
抹茶リキュール 20ml
ジン 30ml
梅酒 5ml
作り方
氷をグラスに入れ、すべての材料を注ぎ軽く混ぜたら完成。
材料
抹茶リキュール 20ml
ジン 30ml
梅酒 5ml
作り方
氷をグラスに入れ、すべての材料を注ぎ軽く混ぜたら完成。
照葉樹林
最後におすすめするこのカクテルは、照葉樹林が生える2つの地域の代表的な茶葉を使うことから名付けられた。中国原産の烏龍茶と日本原産の抹茶を使ったお酒だが、どちらも元は同じ「茶の木」から作られているお茶だ。東アジアの森を流れる柔らかな風のような味わいで、見た目もまるでエメラルドのような美しい緑色。食後のデザートにうってつけの、まさに飲む宝石のような一杯なのだ。
材料
抹茶リキュール 45ml
烏龍茶 120ml
作り方
すべての材料を氷を入れたグラスに注ぎ入れ、軽く混ぜる。
材料
抹茶リキュール 45ml
烏龍茶 120ml
作り方
すべての材料を氷を入れたグラスに注ぎ入れ、軽く混ぜる。
3. 抹茶リキュールのおすすめの銘柄は?

では、次に美味しい抹茶リキュールの銘柄を4つ紹介しよう。そのまま飲んでもデザートのように楽しめるものから、日本酒で仕込んだもの、カクテル向きのものなどさまざまな抹茶リキュールがある。自分だけでなく、プレゼント向きのお酒もあるので、一度購入してみるのもよいだろう。
北岡本店「KURAKA -蔵菓- 抹茶」
まずおすすめするのは、ホワイトリカーをベースに仕込んだ和リキュール「蔵香」シリーズの抹茶フレーバーだ。材料は抹茶、ホワイトリカー、そして練乳と非常にシンプルである。まるで和菓子を食べるかのような味わいで、抹茶の上質な味わいが美味しいお酒だ。ミルク割りなど、牛乳と合わせても美味しい。度数は9度と低めなので飲みやすい。
天吹酒造「天吹京都千年抹茶」
抹茶リキュールの中でも珍しい、日本酒で仕込んだものがこちら。日本酒発祥の地・佐賀県背振山の水と京都産抹茶、そして柚子も使用することでさっぱりとしながらも深い苦みが美味しいお酒になっている。度数は6度とこちらも飲みやすい度数である。
伊藤久右衛門「宇治抹茶チョコのお酒」
この抹茶リキュールは、なんと抹茶チョコレートのリキュールだ。抹茶だけでなくしっかりとチョコレートの味わいも感じられ、まさに飲むスイーツである。宇治茶の名店である伊藤久右衛門が開発しており、とろけるような飲み心地と濃密な抹茶の香りが美味しいお酒だ。度数はこちらも6度で、飲みやすい。
ドーバー洋酒「ドーバー 和酒 抹茶」
最後におすすめするのはカクテルにぴったりの抹茶リキュールだ。こちらは抹茶だけの味わいで、色合いもしっかりと濃い、鮮やかな深緑色である。カクテルにした際に美しい色合いと抹茶特有の繊細な香りがそのまま楽しめる。ドリンク用のものは度数は20度だ。
4. 抹茶リキュールに合うお菓子は?

最後におすすめするのは、抹茶リキュールに合うお菓子だ。抹茶リキュールを使ったお菓子のアイデアも紹介する。
抹茶リキュール×バニラアイス
王道の食べ方ながら本当に美味しいのが、抹茶リキュールをバニラアイスにかけて食べる方法だ。バニラの香りと抹茶の香りは相性がよいため、少しかけるだけでほろ苦い大人な味わいのスイーツに変化する。もちろんバニラアイスをおつまみにして抹茶リキュールを飲んでもいいだろう。
抹茶リキュール×スイーツ
抹茶リキュールは、お菓子に使用することも可能だ。たとえばテリーヌに使用したり、抹茶のミルクプリンなどに利用することもできる。どちらも抹茶の香りが立って美味しいお菓子になるのだ。これらのお菓子をおつまみに、抹茶リキュールを飲んでも美味しい。
結論
抹茶リキュールは日本独特のお酒だ。抹茶という和の素材を使ったリキュールは第二次世界大戦後に作られて歴史が浅いものの、今や国内外の人々の心を掴む魅力がある。それは抹茶という日本独特の文化に由来するものなのかもしれない。そのまま飲んでも美味しい抹茶リキュールもあるので、好きなスイーツをつまみながら大人な和風のティータイムを楽しんでみるのもよいだろう。