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ブルワリーについて詳しく知ろう!国内のブルワリーも紹介

ブルワリーについて詳しく知ろう!国内のブルワリーも紹介

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2021年11月 1日

ブルワリーという言葉をご存じだろうか。ワインの醸造所という意味を持つワイナリーという言葉や、ウイスキーなどの蒸留酒の製造所という意味を持つディスティラリーという言葉があるように、ブルワリーとはビールの醸造所という意味がある。本記事では全国に存在するブルワリーについて詳しく解説していこう。ビールファンの人も、これからビールを飲みたいというビール初心者の人も、ぜひ覚えておいてほしい。

  

1. ブルワリーとは?まずは意味などを確認しよう

冒頭でも述べた通り、ブルワリーとはビールの醸造所のことを指す。そのままビール工場と直訳して、ビア・ファクトリーと表現したくなるが、これはあまり一般的ではない。まずはブルワリーという言葉をもとに、関連する単語の意味を理解しておきたい。

単語の意味を確認

ブルワリーという単語を英語で表記すると「brewery」となる。ビールのラベルなどでたびたび見かけるこの「brew(読みはブルー)」という単語だが、この単語の意味は「醸造する」という意味の動詞として使われるほか「醸造」や「醸造飲料」という名詞としても使われる。「brewer(読みはブルワー)」という単語になると「ビールの醸造を担当する人物」という意味になり、ブルワーの中でもトップに値する人物を「brewmaster(読みはブルーマスター)」という。ブルーマスターはビール造りにおける最高責任者であり、ビールの味わいを決める要ともなる重要な存在である。どれもビール造りにおいて重要な単語なので、覚えておこう。

2. ブルワリーにはどんな種類がある?

ブルワリーと表現する醸造所は、一般的に小規模であることが特徴である。中には大手ビールメーカーが持つ醸造所もブルワリーと表現されることがあるが、これは大手ビールメーカーのクラフトビール事業として展開する、小規模な醸造所のことを指すことがほとんどである。では、主にブルワリーで造られるクラフトビールとは、一体どのような種類のビールなのだろうか。一般的に流通するビールとの違いなどを確認していこう。

クラフトビールについて知る

クラフトビールの意味とは、小規模な醸造所で造られる多様で個性的な味わいのビールのことを指す。地域に根付いたビールとして、クラフトビールはたびたび「地ビール」とも表現されることがあるが、同義語として考えておけばよい。小規模な醸造所はまとめて「マイクロブルワリー」と表現されることもあるが、日本でもクラフトビールのブルワリーが増えることとなったきっかけは、1994年に施行された酒税法の改正である。ビール製造の免許取得に必要な年間の最低製造量を2000klから60klまで引き下げるという内容で、酒税法の改正後は日本中に多くのブルワリーが誕生した。クラフトビールの個性はブルワリーによって大きく変わる。大手メーカーのビールに比べると少し高い値段ではあるが、ビール本来の味わいやそれぞれの個性を楽しみたいという人には、ぜひおすすめしたい。

3. ブルワリーはどこにある?それぞれの特徴も合わせて紹介

2020年8月のデータをもとに確認すると、現在日本に存在するブルワリーの総数は、全国で約470ヶ所となっている。47都道府県のうち、長崎県以外の都道府県すべてにブルワリーが存在しているのだ。本項では、全国に存在するブルワリーの中から代表するブルワリーをいくつか紹介していこう。

スプリングバレーブルワリー

東京・神奈川・京都に醸造所併設店舗を構えるブルワリーだ。スプリングバレーブルワリーで造られる多種多様な味わいのクラフトビールは、ビール通の人でもビール初心者の人でも楽しめる「新次元のクラフトビール」として高い人気を誇る。醸造所には店舗だけでなくレストランも併設しており、さまざまな料理とのペアリングも楽しめることが魅力だ。ほかにもセミナーやワークショップ、ファンコミュニティなど、さまざまなイベントも開催されており、多くのビールファンで賑わうブルワリーとなっている。

つくばブルワリー

茨城県つくば市に2020年6月にオープンしたばかりの新しいブルワリーだ。当初はパブとしてオープンしたものの、同年9月にはビールの製造免許を取得、10月よりオリジナルのクラフトビールの製造・販売も始まっている。つくば産のクラフトビールはこれまでの歴史で初めてであることからも、今後のさらなる発展が期待されているブルワリーだ。

京都醸造

京都府京都市にて2015年より事業活動を開始した、小規模なブルワリーである。創業メンバーはウェールズ・アメリカ・カナダ出身の3名だ。ベルギーの伝統的なビールの製法をもとにアメリカのスタイルを取り入れた新感覚のクラフトビールは、どれも個性あふれる味わいで評価が高い。銘柄それぞれのネーミングセンスも個性的で「一意専心」や「一期一会」「黒潮の如く」など、一度聞けば忘れられない名前のクラフトビールがずらりと並ぶことも特徴だ。

4. ブルワリーを体験できるところはある?

ビールファンの人にとって、ブルワリーへ足を運ぶことはまさに大人の社会見学だ。ビールの製造工程の見学をはじめ、ブルワリーで造られているクラフトビールの試飲会など、ブルワリーには楽しみがいっぱいである。では、見学や試飲だけでなく、実際にブルワリーでビールの醸造を体験することは可能なのだろうか。解説していこう。

ブルワリーでビールの醸造を体験しよう

一部のブルワリーでは、オリジナルのクラフトビール造りが楽しめる醸造体験イベントを開催している場所もあり、ビールファンから人気のスポットとなっている。日本では酒税法により、一部果実酒を除いて自宅での酒類の製造は禁じられているが、ブルワリーならそんな心配もいらず自分だけの味わいのクラフトビールを造ることができるのだ。仕込み作業から熟成・ラベル作成など、クラフトビールをゼロから造りあげていく楽しみはビールファンにはたまらない。自分へのご褒美にはもちろん、贈り物としてもおすすめだ。ウェブで「ブルワリー 体験」などと検索すればヒットするので、もし近場に醸造体験ができるブルワリーがあれば、一度足を運んでみてはいかがだろうか。

結論

本記事ではブルワリーについて詳しく解説してきたが、ブルワリーは日本にも数多く存在することや、一部ブルワリーではビールの醸造体験もできるということを知ってもらえただろう。日頃、ビールを好んで飲むという人はこの機会にクラフトビールも手に取り、ブルワリーそれぞれによって違う個性を実際に味わってみてほしい。
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  • 公開日:

    2021年4月 4日

  • 更新日:

    2021年11月 1日

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