1. 黒糖焼酎は奄美だけで造られる?
黒糖焼酎は正式には奄美黒糖焼酎という名前で、鹿児島県の奄美群島でのみ製造が許可されている焼酎だ。サトウキビから造られる黒砂糖と米麹を原料に造られ、米麹の使用と奄美群島での製造を条件に酒税が高いラム酒と区別されている。黒糖由来のほのかな甘い香りとスッキリした辛口の味わいが黒糖焼酎の特徴で、ストレート・オンザロック・お湯割りや水割りなどさまざまな飲み方ができるお酒だ。
2. 奄美限定のおすすめ黒糖焼酎
奄美群島限定で造られる黒糖焼酎には、飲みやすい軽やかな味のものから熟成古酒までさまざまな種類がある。次はおすすめの黒糖焼酎をみていこう。
奄美大島開運酒造「れんと」
黒糖焼酎の中でも名の知られたブランドで、まろやかかつさっぱりとした味わいが特徴だ。クラッシック音楽を3か月間流しながら熟成させる、ユニークな音響熟成という手法を用いていることでも知られている。
町田酒造「里の曙」
クセや雑味のないあっさりした味わいで、黒糖焼酎は飲みやすいというイメージを広めた銘柄だ。3年熟成によるまろやかさと黒糖由来のコクも感じられ、お湯割りにするとその個性がより引き立つ。
富田酒造場「龍宮」
540リットルの大きな甕を使い、昔ながらの仕込み方で造られる黒糖焼酎だ。生産量が限られていることから流通量が少なく、黒糖焼酎の中でも希少な銘柄と言われている。コクのある力強い味わいが特徴なので、ストレートやオンザロックでじっくり味わってほしい。
3. 奄美の黒糖焼酎を飲み比べてみたい
奄美の黒糖焼酎にはたくさんの種類があり、大きな瓶で買う前に少量ずつ飲み比べてみたい人もいるだろう。次は飲み比べにおすすめな黒糖焼酎セットを紹介する。
奄美大島酒造「奄美黒糖焼酎 飲み比べセット」
奄美大島産の黒糖を100%使った焼酎造りと、すべての商品を最低2年熟成させるというこだわりのある蔵元の黒糖焼酎3本セットだ。普段飲みにおすすめなじょうご、3年熟成の後に樫樽で半年寝かされる高倉、7年以上の長期熟成酒を経て出荷される浜千鳥乃詩 原酒の3種類が楽しめる。
喜界島酒造「喜界島の黒糖焼酎 飲み比べ3本セット」
喜界島で大正5年創業の老舗蔵が造る黒糖焼酎の飲み比べセットだ。定番商品の喜界島、原酒でありながらアルコール25度と飲みやすいしまっちゅ伝蔵、荒濾過することで素材の旨みを引き出した黒糖の3本がセットになっている。1本100mlずつなのでちょっとしたギフトにもおすすめだ。
4. 奄美黒糖焼酎の美味しい飲み方
奄美の黒糖焼酎はさまざまな飲み方ができるお酒で、割り方やグラスなどにこだわるとより一層、美味しくいただける。最後に奄美黒糖焼酎の美味しい飲み方について紹介する。
奄美黒糖焼酎の割り方
もちろんストレートやロックで飲んでもおいしいが、焼酎ならではのお湯割りにするとその風味がより引き立つ。さっぱり飲みたければ、ジンジャーエールやフルーツジュースで割るのもおすすめだ。牛乳割りや、黒糖を食べながら黒糖焼酎を飲む「親子飲み」というユニークな飲み方をしてみるのも面白い。
奄美黒糖焼酎におすすめのグラス
お湯割りで飲むことが多い人やロックや水割りで冷やして飲む人など、自分好みの飲み方にあったグラスがあると黒糖焼酎の味わいはより引き立つ。お湯割りで飲むことが多いなら有田焼や九谷焼の商品、ロックで飲む人にはカガミクリスタルのグラスがおすすめだ。どちらの飲み方もする人にはステンレス製のものが保温、保冷どちらにも優れていて便利だろう。
結論
奄美群島で黒糖焼酎を造る酒蔵は27蔵あり、それぞれが個性豊かな銘柄を生み出している。料理にも合わせやすく飲み方のバラエティも豊かなので、ここで紹介したものから試してみて自分好みの黒糖焼酎を見つけてほしい。