目次
1. レモンのリキュールとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を紹介

レモンリキュールと聞くと、レモン飴のような味わいやレモンの果汁の酸っぱさを思い浮かべるかもしれない。しかし、どれもがレモンリキュールの味わいと少し違うのだ。本項ではレモンリキュールの味、また歴史や特徴について紹介する。
レモンリキュールとは?
レモンリキュールは、現在では代表格が「リモンチェッロ」と呼ばれるイタリア原産のリキュールである。味わいはほろ苦く、甘い。これはレモンリキュールが果汁ではなくレモンの皮を使ったお酒だからこその味わいだ。果汁の酸味ではなく、皮のほろ苦さが抽出されたお酒に砂糖水を加えることで特有の味わいになるのである。
レモンリキュールの歴史
レモンリキュールは、南イタリア・カンパーニャ州で生まれたとされている。400年ほど前までは70度近くあり、朝働きに行く農民たちが体を温めるために飲んでいたのだという。現在でも30度程度あるこのお酒はイタリアの各家庭で作られている。冷凍庫に入れても凍らないので、本場ではよく冷やして脂っこい食事の後に口の中などをスッキリさせる目的でストレートで飲まれているのだ。
イタリアのレモンとは?
そもそもレモンリキュールに使うイタリアのレモンは、日本のものと少し違う。もっとも特徴的なのが酸味の少なさと果汁の多さだ。日本のものは酸味が強い品種が多いが、イタリアのレモンは品種が多く、また果皮の風味が強かったりマイルドな味わいのものも多い。レモンリキュールはこのようにイタリアというレモンが多く収穫される場所で作られてきたお酒なのだ。
2. レモンのリキュールのおすすめの飲み方は?お菓子などにも利用できる?

レモンリキュールを楽しむのには、さまざまな方法がある。ここではどのようなシチュエーションで飲むか、またお菓子などにも流用できるのかを紹介しよう。
レモンリキュールの飲み方
レモンリキュールは、本場ではかなりカジュアルに飲まれるお酒だ。レモンの爽快な香りがするお酒は、昼休憩の際に食後ストレートで飲まれることもある。とくにアマルフィ島で作られるレモンを使ったリモンチェッロが最高峰とされているが、本場のアマルフィ島では仕事の合間、昼休憩の際に飲まれ、ついでに昼寝をする人もいるのだそうだ。このように、食後よく冷やしておいたレモンリキュールをストレートで飲むのが本場の飲み方のようである。
レモンリキュールの楽しみ方
レモンリキュールはお菓子に使ってもいい。例えばレアチーズケーキに混ぜ込んだり、ゼリーやマドレーヌに利用するのもいいだろう。レモンや水、砂糖、レモンリキュールなどを使ってシャーベットにしても美味しい。アルコールが残っているのでアルコールに極度に弱い人や子どもは食べる際に気をつけよう。
3. レモンのリキュールがベースのおすすめカクテルは?

レモンリキュールを利用し作るカクテルは何がおすすめだろうか。レモンリキュールで作るお手軽で美味しいカクテルを3種類紹介する。
メイド・イン・イタリー
まず紹介するのはこちらのカクテル。イタリアらしい名前なので、作ることができるとかっこいい。もちろんバーで頼んでもいいだろう。
材料
レモンリキュール 45ml
ジン 15ml
アップルジュース 15ml
ライムジュース 8ml
シュガーシロップ 8ml
作り方
材料を全てシェイカーに入れてよくふり混ぜる。二重に濾してグラスに注ぎ、レモンを1切れ添えれば完成。
材料
レモンリキュール 45ml
ジン 15ml
アップルジュース 15ml
ライムジュース 8ml
シュガーシロップ 8ml
作り方
材料を全てシェイカーに入れてよくふり混ぜる。二重に濾してグラスに注ぎ、レモンを1切れ添えれば完成。
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン・マルガリータ
なんともロマンチックな名前のこちらのカクテルは、テキーラなども使う柑橘系のカクテルだ。シェイカーの氷をそのまま注ぎ入れられるので、大ぶりのグラスを使おう。
材料
シルバーテキーラ 45ml
レモンリキュール 150ml
アマレット 7ml
ライムジュース 30ml
オレンジジュース 15ml
シロップ 15ml
作り方
材料をすべて氷とともにシェイカーに入れてよくふり混ぜる。大ぶりのグラスに移してライムを飾り完成
材料
シルバーテキーラ 45ml
レモンリキュール 150ml
アマレット 7ml
ライムジュース 30ml
オレンジジュース 15ml
シロップ 15ml
作り方
材料をすべて氷とともにシェイカーに入れてよくふり混ぜる。大ぶりのグラスに移してライムを飾り完成
アマルフィ
最後に紹介するのは、リモンチェッロとイタリア産スパークリングである「プロセッコ」を使うカクテルだ。イタリアの味わいが楽しめる、さわやかなしゅわしゅわカクテルなので、手軽に作って楽しんでみよう。
材料
レモンリキュール 20ml
ジン 20ml
カンパリ 20ml
オレンジジュース 30ml
プロセッコ 適量
作り方
プロセッコ以外の材料をすべて氷を入れたグラスに注ぐ。プロセッコを加えて軽く混ぜれば完成。
材料
レモンリキュール 20ml
ジン 20ml
カンパリ 20ml
オレンジジュース 30ml
プロセッコ 適量
作り方
プロセッコ以外の材料をすべて氷を入れたグラスに注ぐ。プロセッコを加えて軽く混ぜれば完成。
4. レモンのリキュールのおすすめは?

レモンリキュールを実際に飲んでみたい人にはどのような銘柄がおすすめだろうか。最後にレモンリキュールのおすすめを紹介する。
プロフーミデッラコスティエーラ「リモンチェッロ プロフーミデッラコスティエーラ アマルフィ」
まず紹介するのはこちらの商品だ。毎日届く新鮮なレモンを、職人の手によって1mm程度という薄さに手作業でむいてお酒につけるという、手間のかかったお酒だ。原材料もアルコールにレモンの皮、そして砂糖と非常にシンプルなレモンリキュールである。度数は32度と高めなので飲み過ぎに注意したい。
カプリピゥ社「カプリピゥ リモンチェッロ」
こちらは三越伊勢丹のオンラインショップなどで販売されているレモンリキュールだ。穀物由来のアルコールにレモンの皮をつけ、ビーツで作った天然素材の砂糖を加えたオーガニックな1本である。カプリ島で作られたこのお酒は、紅茶などにも最適だ。
リモンチェッロ・ディ・カプリ社「リモンチェッロ ディ カプリ」
最後に紹介するこちらもアルコール・レモンの皮・砂糖とシンプルな材料で作られたお酒だ。カンパーニャ州の伝統の作り方で作られ、保護指定地で作られたレモンの品種だけを使ったレモンリキュールである。ラベルもカラフルで、見た目もかわいらしいのが特徴である。
結論
レモンリキュールはイタリア原産のお酒である。レモンをつけ、シロップで割るという非常にシンプルな製法だが、現在でも同じようなシンプルな作り方が好まれている。レモンの皮の味わいはほろ苦いが、シロップを加えることで甘さが足され、すっきりとしたデザートのような味わいのお酒になるのだ。レモンリキュールを飲む時はぜひシンプルでレモンを味わえるお酒を選んで飲んでみよう。