- ドライ・ジン:15ml
- ウォッカ:15ml
- ホワイトラム:15ml
- テキーラ:15ml
- ホワイトキュラソー:15ml
- レモンジュース:30ml
- コーラ:適量
- クラッシュドアイス:適量
- カットレモンかレッドチェリー(あれば):飾り付け用
- クラッシュドアイスを入れたグラスにコーラ以外の材料を入れる
- グラスをコーラで満たし、軽くステアする
- カットレモンやレッドチェリーを飾り付ければ完成
1. ロングアイランドアイスティーとはどんなカクテル?
まずはロングアイランドアイスティーがどのようなカクテルなのか、名前の由来やカクテル言葉などの基本情報も交えて紹介していこう。
4大スピリッツをベースとした紅茶を使わないカクテル
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラを「4大スピリッツ」という。スピリッツとは蒸留酒全般を指す言葉だ。一般的にはいずれかのスピリッツをベースにすることが多いが、ロングアイランドアイスティーは4大スピリッツをすべて使用する。いずれも同量のため「何ベース」と言いづらいカクテルでもある。また「ティー」と名がつくものの、紅茶は1滴も入っていない。
名前の由来
ロングアイランドアイスティーという名前の由来には諸説ある。中でも有力なのが、アメリカのニューヨーク州・マンハッタン東部に位置するロングアイランド島に由来するという説だ。また、上述のように紅茶は一切使われていないものの、さまざまなお酒を混ぜることで色や風味を紅茶に近づけている。この点が「ティー」と名のつくゆえんだろう。
カクテル言葉
カクテルには花言葉のように「カクテル言葉」が存在する。たとえばカンパリオレンジは初恋、ジントニックは強い意志といった具合だ。ロングアイランドアイスティーにも「希望」というカクテル言葉が付けられている。前向きになりたいときにピッタリな一杯である。
2. ロングアイランドアイスティーの作り方
ロングアイランドアイスティーは、材料があればご家庭でも手軽に作れる。基本のレシピを紹介するので、飲んでみたい方はぜひ試してみてほしい。
材料
以上を用意しよう。作り方はビルド(グラスに材料を注いで作る方法)なのでシェイカーも不要だ。またグラスはコリンズグラスがあればぜひ用意しよう。コリンズグラスはタンブラーよりも細めの背が高いグラスで、ロングカクテルを作るときに用いられる。必須ではないが、あったほうがより本格的だ。
作り方
材料を加えて混ぜるだけなので簡単だ。甘めが好きな方はガムシロップを足してもよい。ただし、コーラが多いとアイスティー風味が薄いロングアイランドアイスティーになってしまうため、入れすぎには注意しよう。コーラを「適量」としたため分かりづらいかもしれないが、迷ったらまずは40ml程度で飲んでみてほしい。
3. ロングアイランドアイスティーのアルコール度数はかなり高め!
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラはいずれも、アルコール度数が高い。加えて、スピリッツの影で目立たないがホワイトキュラソーもアルコール度数が高い。つまり、ロングアイランドアイスティーのアルコール度数も自ずと高くなる。具体的にどれくらいなのかを見ていこう。
ロングアイランドアイスティーに使用するお酒とアルコール度数
【ジン】
大麦やライ麦、じゃがいもなどを原料とするスピリッツ。蒸留する際にジュニパーベリー(ねずの実)を加えるため、その風味も楽しめる。ジントニックやマティーニといったカクテルのベースとなるお酒で、アルコール度数は40〜50度程度である。
【ウォッカ】
ウォッカは穀類や芋類を原料としたスピリッツチッツで、ジンと比べると風味に際立った特徴がないピュアなお酒である。その特徴からさまざまなカクテルに使われている。アルコール度数は37〜40度前後だが、中には96度という銘柄もある。
【ラム】
主に温暖な地域で作られる、サトウキビの糖蜜や絞り汁を原料としたスピリッツだ。甘い香りが特徴で、お菓子作りにもよく使われる。お酒ではモヒートやキューバリブレなどのベースとしておなじみだ。アルコール度数は40〜50度のものが多いが、中には80度近いものもある。
【テキーラ】
アガベ(リュウゼツラン=竜舌蘭)という多肉植物を原料に作られる、メキシコ産のスピリッツ。ロングアイランドアイスティーといったカクテルのほか、ショットで飲まれることも多い。アルコール度数は相当高いイメージがあるが、35〜55度に収められている。
【ホワイトキュラソー】
スピリッツにオレンジの果皮を入れて作られるリキュールである。上品な甘味と苦みが特徴で、さまざまなカクテルの材料になるほか、お菓子作りにも使われる。鮮やかに着色したブルーキュラソーも人気だ。アルコール度数は35〜45度程度である。
アルコール度数は25度以上になることも
ロングアイランドアイスティーは、レモンジュースやコーラ、クラッシュドアイスなどを加えるものの、4大スピリッツをすべて使うためアルコール度数が高い。作り方にもよるが、25度を超えることもある。
アルコール度数は高いものの、紅茶のような色・風味で飲みやすそうに感じるため、つい飲みすぎて悪酔いするおそれがある。これこそが、ロングアイランドアイスティーが「悪魔的カクテル」といわれる理由だ。くれぐれも、飲み方や飲みすぎにはご注意いただきたい。
結論
ロングアイランドアイスティーは、紅茶のような見た目や香りが特徴の、一見飲みやすそうなカクテルである。だがジン、ウォッカ、ラム、テキーラの4大スピリッツとホワイトキュラソーを使うため、見た目や香りからは想像もつかないほどアルコール度数が高い。チェイサーを用意するとともに、時間をかけてじっくり味わう大人の飲み方をおすすめする。