目次
1. シードルとは

シードルとはりんごを使用した醸造酒。ここではシードルの味わいや歴史、製法を解説していく。
シードルの味わい
シードルの味わいは種類や地域によって異なる。甘みが強いシードルや酸味が特徴のシードル、発泡したシードルまでりんご由来のさまざまな味わいが楽しめる。
シードルの歴史
シードルはいつ誕生したか明確なタイミングはわかっていない。しかしヨーロッパを中心に紀元前からつくられていたとされ、徐々に世界各国へ伝わっていった。日本では1953年に青森県でつくられたものが始まりとされている。
シードルの製法
シードルづくりはりんごの収穫からはじまる。りんごは品種によって違いがあるものの秋や冬に熟し収穫が行われる。収穫したりんごは破砕され果汁が搾りだされる。搾りだされた果汁は樽やタンクに移され発酵によりアルコールが生まれる。酵母を添加するする場合と自然の酵母を利用する場合があり、酵母によっても異なった味わいになる。最後に瓶に詰め出荷となる。
2. シードルは世界で愛されている!

シードルはヨーロッパを中心に長い歴史があるお酒だ。主な生産国はイギリス、フランス、スペイン、アメリカ、カナダ。フランスや日本ではシードルという呼び名で親しまれているが、各国で異なった呼び方がある。各国での呼び方や特徴をみていこう。
フランス
デフェカシオンというゆっくりと発酵を行う製法で、りんごの味わいがそのまま感じられる。「シードル」という呼び方はラテン語で果実酒を意味する「シエラ」が語源とされている。
スペイン
スペインでは「シドラ」という呼称で親しまれている。主にスペイン北部でつくられており、発泡性のあるシードルや強い甘さのシードルなどさまざま種類が生産されている。
イギリス
イギリスではシードルは「サイダー」と呼ばれている。すっきりとした飲み口のシードルが多く、パブでもビールのように広く親しまれているお酒だ。
アメリカ
アメリカではシードルは「ハードサイダー」と呼ばれている。辛口でフレッシュな味わいが特徴。イギリスと異なり「サイダー」だけではノンアルコールのアップルサイダーを表す。
日本
日本ではフランス同様に「シードル」という呼称で親しまれている。青森県や長野県などりんごの名産地を中心にシードルづくりが行われている。甘さが強いシードルが多く、ビールなどの醸造酒が苦手な人でも飲みやすい。
3. おすすめのシードル10選

最後におすすめのシードルの銘柄を紹介する。ネットショップでも購入できるので、気になる銘柄があれば試してみてほしい。
キリン「ハードシードル」
りんご果汁100%のナチュラルでさわやかなシードル。そのままでもロックでも楽しめる。アルコール度数は4.5%。
アサヒビール「ニッカ JAPAN CIDRE」
国産りんご100%のシードル。真っ赤な色合いが特徴で甘さだけでなく、酸味や渋みも感じられる本格的な味わい。
ル・ブルターニュ「シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン」
フランスブルターニュ産のりんごを100%使用したシードル。辛口でさわやかな味わいが楽しめる。
ル・ブルターニュ「シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン オーガニック」
フランスブルターニュ産の有機栽培りんごを100%使用したシードル。低温発酵で時間をかけて醸造することで香りが強くコクのある味わいが楽しめる。
アサヒビール「ニッカ シードル スイート」
やわらかい甘さのシードルで、食前や食後におすすめ。着色料や香料不使用でりんごそのものの味わいが感じられる。
アサヒビール「ニッカ シードル ドライ」
国産りんごを100%使用した辛口のシードル。甘さを控えた味わいで食事とも合わせやすい。
アサヒビール「ニッカシードルロゼ」
国産りんごを100%使用したシードル。ロゼタイプの美しい色合いで、フルーティーな香りが楽しめる。
TRAVESIA「サッシー・シードル」
フランスノルマンディー産のりんごを使用した中辛口のシードル。おしゃれなデザインと華やかな味わいでパリやロンドンで話題となった銘柄。
丹羽ワイン「国産シードル」
京都でワインづくりを行う丹羽ワインがつくるシードル。青森県産のりんごを使用した酸味と甘さのバランスがよい味わい。
メルシャン「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」
酸化防止剤を添加しないナチュラルなシードル。りんごの風味がしっかりと感じられる。
結論
シードルは醸造酒のなかでもりんごを原料としたもので世界で広く愛されるお酒だ。りんご由来の甘さや酸味が楽しめ、苦いお酒が苦手という人にもおすすめ。多くのメーカーから味わいの異なるシードルが販売されているので、飲み比べを楽しんでみてはいかがだろうか。