1. アードベッグとは?
スコッチウイスキーといえば世界5大ウイスキーに数えられる人気のお酒であるが、アードベッグが該当するアイラウイスキーはそのなかでも特徴的なウイスキーだ。
アードベッグ蒸留所
アードベッグ蒸留所はスコットランドの南側に位置するアイラ島に建てられている。アイラ島はウイスキー造りに適した環境で、その島で造られるウイスキーはアイラウイスキーと呼ばれている。今では世界で広く愛されるアードベッグも、決して順風満帆だったわけではない。1980~1989年の間低調が続き、生産停止を経験。1997年の買収を機に復活を遂げていった歴史をもつブランドだ。
アードベッグの製法
アードベッグの製法で特徴的なものがノンチルフィルタード。通常ウイスキーの製造工程で沈殿物を取り除く際に冷却濾過が行われる。アードベッグではこの冷却濾過を行わないことで、本来の風味を損わない造りとなっている。
2. アードベッグの代表シリーズ
アードベッグにはいくつかの種類が販売されている。熟成年数や熟成樽の違いによってそれぞれ異なる魅力が楽しめる。
ARDBEG TEN(アードベッグ10年)
アードベッグ10年はスモーキーな香りと甘さのバランスがよいモルトウイスキー。アメリカンオーク樽で熟成されたゴールドの色合いで、柑橘系の果実のような香りも感じられる。
ARDBEG UIGEADAIL(アードベッグウーガダール)
アードベッグウーガダールはシェリー樽熟成の風味が特徴。チョコレートやレーズンのような甘いニュアンスが感じられる。
ARDBEG AN OA(アードベッグアン・オー)
アードベッグアン・オーはバーボン樽、PXシェリー樽、新樽で熟成された原酒をブレンド。まろやかな口当たりが特徴のウイスキーだ。
ARDBEG CORRYVRECKAN(アードベッグコリーヴレッカン)
アードベッグコリーヴレッカンはフレンチオーク新樽で熟成。スパイシーではっきりとした味わいが楽しめる。アイラ島付近で発生する渦潮の名前からとられた力強いウイスキーだ。
ARDBEG WEE BEASTIE(アードベッグ ウィー・ビースティー 5年)
アードベッグウィー・ビースティー5年はスモーキーな香りを強調するため、ウイスキーの熟成年数を5年に抑えている。バニラやスパイスのような香りが感じられる個性的な銘柄。
3. アードベッグの美味しい飲み方
アードベッグはさまざまな飲み方で楽しめるウイスキーだ。そのスモーキーで個性的な風味を強く感じたいときにはストレートやロックで飲んでみよう。アードベッグと水を同量で割るトワイスアップは、香りや味がはっきりと感じやすくアルコール度数を下げたいときにもおすすめだ。さらに飲みやすいのがハイボール。アードベッグの風味に炭酸のさわやかさが加わり、ウイスキー初心者でも挑戦しやすい。
結論
アードベッグはスコッチウイスキーの銘柄のひとつ。ウイスキーの名産地であるアイラ島でつくられている。熟成年数や使用している熟成樽によって複数の銘柄が販売されているので、飲み比べを楽しんでみてはいかがだろうか。