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果実酒

果実酒の作り方は?押さえるべきポイントと季節の果実を紹介!

投稿者:ワインエキスパート 白川茜

鉛筆アイコン 2021年12月 4日

果実酒は漬け込まれた素材の風味がダイレクトに楽しめるお酒だ。自宅でも好きな果実を使って簡単に作れて、その季節の果実をじっくり味わえる。この記事では果実酒作りにおいて知っておきたい酒税法上のルールや、季節ごとのおすすめ果実、果実酒の作り方や果実酒作りに使う瓶の選び方について解説する。

  

1. 果実酒は自分で作っても大丈夫?

果実酒
日本の酒税法では免許を持たずに酒類を製造することは法律違反とみなされ、果実酒作りもこれに含まれる。ただし、自分で飲むことを目的として、アルコール分20度以上、かつ酒税が課税済みの酒類に果実を漬ける場合は製造とみなされないので合法だ。作った果実酒を販売したり、ぶどうや米など国税庁が認めていないものを漬け込むと違法行為になるため気を付けよう。旅館などで果実酒を作って宿泊客に提供することも許されているが、そのための条件や申告書の提出義務などがある。

2. 季節の果実と果実酒の種類

果実酒
果実酒作りに使える素材はとても豊富で、どの季節にもおすすめな果実の種類がある。漬け込むお酒もホワイトリカーやブランデーなどさまざまなので、自分の好みや果実の特徴に合わせて選んでいこう。

春の果実酒

春の季節には、春先に旬を迎えるいちご、春から初夏が旬の夏みかんやさくらんぼを使った果実酒作りがおすすめだ。春の終わりには果実酒の定番素材、梅が出回りはじめる。

夏の果実酒

夏は桃やあんず、スモモなどのジューシーな果実、ブルーベリーやプルーンなどが旬の季節を迎える。ゴーヤやパイナップルなど南国感のある素材も果実酒作りにおすすめだ。

秋の果実酒

食べ物がおいしい秋には、りんごや梨、柿など秋の定番果実を漬け込んでみよう。ザクロやカリンなど普段あまり口にしない果物を果実酒にしてみるのも楽しい。

冬の果実酒

冬にはみかんやキンカン、ユズなど柑橘系の果実が旬を迎える。ユズやキンカンの果実酒は寒い日にお湯割りで飲んでも美味しい。

通年楽しめる果実酒

いつでもスーパーで手に入るレモンやグレープフルーツ、トマトなどは通年の素材として果実酒作りに使うことができる。ほかにも乾物の果実やしょうが、紅茶、コーヒーなどを漬けてみるのも面白い。

3. おすすめの果実酒の作り方

果実酒
果実酒作りは基本的に材料を入れて漬かるのを待つだけなので作り方は簡単だ。季節の果実を確認したところで、次はおすすめの果実酒の作り方をみていこう。

梅酒の作り方

用意した青梅1㎏を水洗いして水気をしっかり拭き取りヘタを取る。保存容器に氷砂糖200~600gと青梅を交互に入れ、1.8Lのホワイトリカーを注ぐ。漬けて3か月程で飲めるようになる。

いちご酒の作り方

いちご1㎏を水洗いし、水気を拭き取ってヘタを取る。保存容器に氷砂糖とイチゴを入れ1.8Lのホワイトリカーを注ぐ。お好みで皮を剥いてふたつほどに切ったレモン2個分を一緒に漬けてもよい。1か月ほどで飲めるようになる。

あんず酒の作り方

あんず1㎏を水洗いし、水気を拭き取って氷砂糖100~200gと1.8Lのホワイトリカーと共に保存容器に漬け込む。3か月ほどで飲めるようになる。

レモン酒の作り方

700g~1㎏のレモンをよく洗って水気を取り、皮を厚めに剥いて2~4つの輪切りにする。レモン、200~300gの氷砂糖と1.8Lのホワイトリカーを保存容器に入れる。3週間から1か月ほどで飲めるようになる。

りんご酒の作り方

りんご1㎏を水洗いして水気を拭き取り、皮付きのまま適当な大きさに切る。りんごと氷砂糖100~200g、ホワイトリカー1.8Lを保存容器に入れる。お好みでレモン3~5個も皮を剥いてふたつ切りに一緒に漬けてもよい。2か月ほどで飲めるようになる。

みかん酒の作り方

みかんをよく洗って水気を取ってから皮を剥く。みかんとお好みでみかんの皮を適量、氷砂糖200g、ホワイトリカー1.8Lを保存容器に入れる。皮を漬ける場合は皮のみ1週間ほどで引き上げよう。1か月ほどで飲み頃になる。

4. 果実酒作りに使う瓶の選び方

果実酒
果実酒を漬け込むときは、できれば専用の瓶を用意したい。最後に果実酒作りに使う瓶の選び方について、ポイントをチェックしよう。

消毒できる

果実酒作りで失敗をしないためには、使用する瓶をまずしっかり消毒することが重要だ。耐熱ガラスの瓶を用意して、熱湯で消毒するようにしよう。耐熱ではない瓶を使う場合は、食器用洗剤で洗ってからアルコールスプレー、またはホワイトリカーを吹きかけてキッチンペーパーで拭き取ってもよい。

扱いやすい

扱いやすい瓶選びのポイントとして、材料が入れやすく洗いやすい口が広いもの、持ち運びがしやすいハンドルがついたものなどがある。しっかり蓋が密閉できて、中が見える瓶を選ぶことも大切だ。

長期保存に適している

長期熟成を計画しているのなら、紫外線をカットしてくれるガラス製の瓶がベストだ。プラスチックの容器は軽くて便利に見えるが長期保存には向いていないため、長くても1年以内の保存にとどめよう。

結論

果実酒作りはできあがっていく過程や熟成による味わいの変化が見られて、飲むだけではない楽しさがある。漬け込む果実はもちろん、ベースにするお酒を変えたり砂糖の量を調節して自分に合ったお酒が作れるのは果実酒の醍醐味だ。どの季節にも果実酒作りに向いた旬の果物があるので、ワンシーズンごとに季節の果実酒を漬けてみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2021年12月 4日

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