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コニャック

コニャックとは?産地や熟成年数、等級について徹底解説!

投稿者:ワインエキスパート 白川茜

鉛筆アイコン 2022年1月 4日

コニャックとは簡単にいうとブランデーの種類であり、お酒が好きな人であれば名前を聞いたことがあるのではないだろうか。この記事ではコニャックとはどういったお酒か、産地や熟成年数による等級の違い、おすすめ銘柄や美味しい飲み方について紹介する。

  

1. コニャックとは?

コニャック
コニャックとは様々な規定をクリアして造られる、フランス・コニャック地方産のブランデーだ。白ワインを2度蒸留した後にオーク樽で最低2年の熟成を経てから出荷される。コニャックは世界三大ブランデーのひとつに数えられ、ブランデーの中でも世界的な知名度も品質も高いのが特徴だ。

2. コニャックの産地について

田園風景
コニャック地方は6つの産地に分けられており、地区ごとに独自の個性を持っている。コニャックの代表的な産地についてみていこう。

グランド・シャンパーニュ(Grande Champagne)

コニャック地方の中心部にあるのがグランド・シャンパーニュで、最も品質の高いコニャックが造られるエリアとして有名だ。石灰岩土壌で育った力強いブドウから、繊細で高貴な香りを持つコニャックが造られている。

プティット・シャンパーニュ(Petite Champagne)

グランド・シャンパーニュの周りに広がる地域だ。グランド・シャンパーニュの次に高品質なコニャックを造るエリアとされ、熟成が早いという特徴を持つ。

ボルドリー(Borderies)

前述の2地区よりも小さなエリアで、スミレの花のような香りを持ったコニャックを造るといわれる。まろやかさや優しい口当たりを持ったコニャックが飲みたい人におすすめだ。

ファン・ボア(Fins Bois)

コニャックを生産している6地区の中で最大の面積を持つのがファン・ボアだ。早熟なコニャックが造られ、ブレンドして使われることが多い。

3. コニャックの熟成年数と等級

酒樽
コニャックは熟成年数に応じて独自の等級がある。熟成年数はコントという単位で表され、ブドウを収穫した翌年の4月1日が熟成年数の起点であるコント0だ。コント2以上はV.S.という表記、またはスリースターと呼ばれ、コニャックの中で最も若い等級である。コント4以上のコニャックはV.S.O.P.という等級が付けられるが、Reserva、Vieuxなど造り手によって表記が異なる。コント6以上はナポレオンという等級になり、コニャックの中でも高級な商品だ。コント10以上、10年以上の熟成を経たものはX.O.と表記され、より品質の高いものにはHors d'ageと付けられていることもある。

4. 初心者におすすめ5大コニャック

蒸留酒
コニャックには数多くの造り手がいて銘柄もたくさんあるが、中でも初心者におすすめなのが5大コニャックと呼ばれる5つのブランド達だ。次は5大コニャックとはどのような個性を持っているのか、それぞれの特徴についてみていこう。

ヘネシー

バツグンの知名度を持つヘネシーは、1765年創業の歴史あるコニャックの銘柄だ。品質の高さから多くのファンを持ち、日本でも高級ブランデーとして見かけることが多い。

レミーマルタン

ヘネシーと同じく老舗のコニャックブランドがレミーマルタンだ。グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュの良質なブドウから造ったコニャックを生産していることで人気が高い。

カミュ

カミュはほかの大手が造るコニャックとは異なり、創業から今日まで家族経営を続ける造り手だ。まろやかな飲みやすいコニャックが多く、ボトルデザインが個性的なことでも知られている。

マーテル

日本ではあまり認知度が高くないものの、1715年創業と300年以上の歴史を持つメーカーだ。素材である果物由来の風味を持ったコニャックで知られ、上品な味わいと香りが楽しめる。

クルボアジェ

マーテル同様日本ではあまり見かけないが、フランス皇帝であったナポレオンが愛飲したといわれるコニャックだ。長期熟成のものはほかのコニャックとは違った独自の口当たりを持つといわれ、そのまろやかさでファンを弾きつけている。

5. コニャックの美味しい飲み方

コニャック
普段ブランデーを飲まない人なら、コニャックとはどのように飲むものなのか?と疑問に思うかもしれない。最後にコニャックの美味しい飲み方をチェックしよう。

まずはストレートで

コニャックを始め、ブランデー最大の魅力はその芳醇な香りだ。ブランデーグラスに少量注いで、常温のコニャックから感じられる複雑な香りと長い余韻をじっくり味わおう。お水などチェイサーを用意して、時間をかけて楽しんでほしい。

水割りやソーダ割り

ストレートでコニャックそのものの風味を堪能したら、次は水やソーダで割ってみよう。水割りの場合、比率はコニャックと水を1:1にするのがおすすめだ。少しずつ加水していくことでストレートでは顔を見せなかった風味が徐々に現れてくる。ソーダ割りにするとコニャックの風味は残しながら一気に爽快なドリンクになるので、さっぱりと楽しみたいときにおすすめだ。

カクテルにアレンジ

コニャックはブランデーベースのカクテル材料としても活躍する。まず試してほしいのが、ブランデーベースの代表的なカクテルであるサイドカーだ。ホワイトキュラソーとレモンジュースが加わり、甘酸っぱさとコニャックの奥深さが楽しめる。ほかにもコーヒーリキュールと合わせるカクテル、ダーティーマザーや、ホットミルクで割る飲み方など、コニャックをより飲みやすく楽しむレシピはたくさんあるのだ。

結論

コニャックとはフランスの誇る高貴なブランデーのひとつであることを紹介した。日本でブランデーを飲める場所というとバーなど夜のお店に限られてくるが、その深淵なる世界を知らずに過ごすのはもったいない。コニャックとはあまり縁がないという人も、ぜひ一度寝酒のお酒として自宅に一本用意してみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2022年1月 4日

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