目次
1. 日本酒の正しい飲み方

日本酒は日本の国酒とも呼ばれ、日本人に深く根付いているお酒。自宅で飲む際やひとりで飲むときには飲み方を気にせずに楽しめるが、フォーマルな場では注意が必要だ。ここではフォーマルな場面での日本酒の飲み方について、紹介していく。
受け手側の所作
日本酒は一緒に飲む人と注ぎ合って飲むシーンが多い。日本酒を注いでもらう受け手側は、おちょこを片手で持ち、もう片方の手をおちょこの下に添える。注いでもらった日本酒はすぐにひと口飲んで、机に置くのがフォーマルな場での飲み方だ。
注ぎ手側の所作
日本酒を注ぐ側は片手でしっかりと徳利を持ち、もう片方の手を添える。注ぎ始めと終わりはゆっくり少しずつ注ぎ、注ぎ終わった徳利は注ぎ口を手間に回す。日本酒が垂れないように注意しよう。
日本酒のNGマナー
フォーマルな場で日本酒を飲むときは、注意したいNGマナーがある。主に徳利の扱いに対するものが多く、注ぐときに特に注意が必要だ。
覗き徳利
徳利の中身をのぞくのはNGマナーだ。おかわりを注文したいときに注意しよう。
併せ徳利
徳利がいくつかあるときに、ひとつにまとめてしまうのもNGマナー。同じ日本酒を合わせる場合でも、温度や味わいに影響してしまうので控えよう。
振り徳利
振って中身を確認することも避けた方がよい代表的なマナーだ。
逆手注ぎ
手のひらを上に見せた状態で注ぐこと。不祝儀とされているので注意しよう。
なみなみ注ぎ
おちょこなみなみまで日本酒を注ぐのはNGマナーとなる。受け手が飲みにくくなるので、注ぐ際には適量にとどめよう。
2. 日本酒の美味しい飲み方|温度編

日本酒を美味しい飲み方で楽しむためには、温度にも気を遣いたい。
冷酒で楽しむ
冷酒は日本酒を冷やして飲む飲み方。しっかりと5℃程度まで冷やした雪冷え、冷蔵庫から取り出して、少し常温に近づけた涼冷えなど、冷酒のなかでも好きな温度で楽しもう。
冷やで楽しむ
日本酒を常温で楽しむ飲み方。20℃から25℃程度で楽しむ冷やでは、日本酒本来の風味が際立つ。
ぬる燗で楽しむ
ぬる燗は日本酒を40℃程度で楽しむ飲み方。少し温かさを感じる温度で、体を冷やしたくないときのもおすすめ。
熱燗で楽しむ
熱燗は日本酒を50℃程度まで温めて楽しむ飲み方。冷酒や冷やと日本酒の風味が変わるので、変化を楽しむのもよいだろう。
3. 日本酒の美味しい飲み方|酒器編

日本酒の飲み方は酒器にもこだわりたい。同じ日本酒を飲んでも酒器によって感じ方が変わってくる。
酒器の口径の違いを楽しむ
日本酒の飲み方で味わいに違いが出るが、その代表的なものが酒器による違い。おちょこを口径が狭く、グラスでは広めとなるが、この口径の違いも日本酒の感じ方に変化をもたらす。例えばワイングラスでは鼻をしっかり覆った飲み方になるので、吟醸酒などのフルーティーな香りを強く感じやすい。
酒器の素材の違いを楽しむ
日本酒は酒器の素材の違いも楽しむことができる。代表的な陶器やガラスのほか錫や木製の酒器も販売されている。いくつかの酒器を集めて、飲み比べをしてみてはいかがだろうか。
4. 日本酒の美味しい飲み方|アレンジ編

日本酒は冷酒、冷や、燗酒とそのまま楽しむことが多いが、ツウな楽しみ方もできるお酒だ。ここではツウな飲み方としてみぞれ酒やカクテルを紹介する。
みぞれ酒
みぞれ酒は日本酒を冷凍庫でしっかりと冷やし、シャーベットの状態にして楽しむ飲み方。夏の暑い季節におすすめだ。
オンザロック
日本酒はオンザロックでも楽しめるお酒。グラスにロックアイスを入れ、半分程度まで日本酒を注ぐ。氷が溶けるにつれて日本酒の味わいも変化していく飲み方だ。
日本酒ハイボール
日本酒ハイボールは日本酒を炭酸水で割る飲み方。グラスに氷を入れたら好みの割合で、日本酒と炭酸水を注ぐ。アルコール度数が抑えられ、強いお酒が苦手な人でも飲みやすい飲み方だ。
日本酒のお茶割り
日本酒はお茶割りにしても楽しむことができる。お茶は緑茶や烏龍茶、ほうじ茶などさまざまな種類で、つくることができるので、いくつか飲み比べを楽しんでみてほしい。
結論
日本酒は自由に楽しめるお酒であるが、フォーマルな場では注ぐ際や、注いでもらう際にいくつか注意したいマナーがある。酒器や温度にもこだわることで、同じ日本酒でも異なった味わいや香りが感じられるので、自宅でも試してみてほしい。