1. テキーラってどんなお酒?
テキーラはメキシコ発祥の蒸留酒。ここではテキーラの原料や語源についてみていこう。
テキーラの原料は?
テキーラは竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種が主原料。ブルーアガヴェとよばれる種類で、育てるのに5年以上の期間を要する貴重な植物だ。メキシコではブルーアガヴェを100%使用した種類のテキーラが主流だ。
テキーラは実はサボテンのお酒ではない!?
テキーラはサボテンのお酒という誤認をしている人も多いが、先述のとおりブルーアガヴェという種類の竜舌蘭が原料なっている。メキシコ国内の限られた地域で育てられたブルーアガヴェを、51%以上使用したものが、テキーラと名乗ることができる。
テキーラの語源
テキーラという言葉は、産地呼称として世界で認められており、メキシコ国内でも認められた5州以外は「テキーラ」を名乗ることができない。
2. テキーラの産地
テキーラの産地は主にバジェス地方とロスアルトス地方の2地方。地方によって味わいの種類が異なるテキーラが生産されている。
バジェス地方
バジェス地方は250年以上のテキーラ作りの歴史を持ち、世界遺産にも登録されている地方。バジェスでつくられるテキーラは、スパイシーで苦みが強い種類。
ロスアルトス地方
ロスアルトス地方はバジェス地方よりも、歴史は浅く約90年。それまでのテキーラのイメージを変えるような甘さが楽しめる種類の生産をしている。口あたりがよく苦みのないテキーラは飲みやすいので、テキーラに抵抗がある人も試してみてほしい。
3. テキーラの種類|原料別
次にテキーラの種類を原料別にみていこう。テキーラの種類は大きく、プレミアムテキーラとテキーラに分けることができる。
プレミアムテキーラ
プレミアムテキーラはテキーラのなかでも、原料となるブルーアガヴェを100%使用したもの。ロックで飲まれることも多い種類で、アガヴェ本来の豊かな風味が感じられる。
テキーラ
テキーラはブルーアガヴェを51%以上使用したもので、モラセスが混ぜられている。プレミアムテキーラよりも、リーズナブルな価格で日本国内で多く流通している種類。
4. テキーラの種類|熟成期間別
テキーラは熟成期間によっても種類が異なる。ここでは熟成期間別に4つの種類を紹介する。
ブランコ
ブランコは樽熟成をしていないテキーラか、60日未満の熟成期間しかないもの。
レポサド
レポサドはRested(休ませた)を由来とするテキーラの種類で、2ヶ月から1年未満の樽熟成がなされている。
アネホ
アネホはAged(熟成させた)を由来をするテキーラの種類で、1年から3年未満の樽熟成がなされている。
エクストラアネホ
エクストラアネホは3年以上の熟成がなされたテキーラ。熟成期間が長いと蒸散が進んでしまうため量が少なくなり、貴重な種類。
5. テキーラの美味しい飲み方5選
次にテキーラの美味しい飲み方を紹介する。ショットだけでなく、さまざまなアレンジの種類があるので、飲み比べを楽しんでみてほしい。
ショット(ストレート)
ショットはテキーラの定番の飲み方。ストレートで飲むことで、ブルーアガヴェ由来の香りや甘さがしっかりと感じられる。ショットグラスだけでなく、シャンパングラスなどで飲むのもおすすめだ。
コールドショット
冷凍庫でしっかりと冷やしたテキーラを、ショットでいただく飲み方。冷たくまろやかな口あたりで、暑い季節におすすめ。
オン・ザ・ロック
氷を入れたグラスにテキーラを注いで、ゆっくりと楽しむ飲み方。氷が溶けるにつれて柔らかい味わいに変化していく。ブランコやレポサド、アネホなどさまざまな種類のテキーラで試してみてほしい飲み方だ。
ショットガン
ショットガンはテキーラの飲み方の種類のなかでも、パーティー向け。テキーラを炭酸水かジンジャーエールで1対1で割り、グラスの底をテーブルに叩く。衝撃で炭酸の泡がはじけているうちに、素早く飲み干すというワイルドな飲み方だ。
塩とライムでメキシカンスタイル
塩を舐めたあとにライムをかじり、よく冷やしたテキーラを流し込む飲み方。本場メキシコでは定番の飲み方なので、一度試してみてはいかがだろうか。
6. テキーラベースのカクテルの種類
これまでさまざまなテキーラの種類や、飲み方について紹介してきた。最後にどうしてもテキーラの味が強いと飲みにくいという人に、テキーラベースのおすすめカクテルの種類を紹介する。
マルガリータ
マルガリータはテキーラをベースとした代表的なカクテル。テキーラ30ml、ホワイトキュラソー15ml、レモンジュース15mlをカクテルシェーカーで混ぜ、塩適量をグラスの飲み口につける。柑橘系のさわやかな風味が感じられる。
パローマ
グラスに氷を入れて、テキーラ30ml、グレープフルーツジュース30mlを注ぐ。炭酸でグラスを満たし、軽く混ぜたあと好みでカットライムを飾る。本場メキシコでも楽しまれるテキーラカクテルだ。
マタドール
氷を入れたグラスにテキーラ30ml、パイナップルジュース45ml、ライムジュース15mlを注ぎ、軽く混ぜる。トロピカルな風味が楽しめるカクテルで、どんな種類のテキーラでも飲みやすくなる。
テキーラサンライズ
グラスに氷を入れ、テキーラ30mlとオレンジジュース120mlを注ぐ。グレナデンシロップを5g程度加えたら、酸味と甘さが楽しめるカクテルの完成。
メキシコーク
グラスに氷を入れ、テキーラ30mlを注ぎコーラでグラスを満たす。カットライムを飾れば完成。コーラの独特な風味で飲みやすいカクテル。
結論
テキーラはブルーアガヴェという種類の植物を原料としたお酒。メキシコ発祥の蒸留酒で、限られた産地でのみ生産されている。熟成期間によって、いくつかの種類があり、風味も変わってくる。さまざまな飲み方で楽しめるので、一度自宅用に購入してみてはいかがだろうか。