目次
1. アブサンとはどんなお酒?

アブサンはニガヨモギを使用した薬草酒。独特の風味が楽しめるリキュールとして多くの人に愛されてきた。ここではアブサンの発祥や味わいについて紹介する。
アブサンの発祥
アブサンの発祥は1730年頃のスイス。医師としてとして働いていたピオール・オーディナーレ氏によって生み出された。
アブサンの味わい
アブサンの味わいは薬草のさわやかな風味が最大の特徴。アルコール度数が高いお酒としても有名で、アルコール度数40度程度のものから80度程度のものまでさまざまな種類が販売されている。
アブサンは幻覚作用のあるお酒?
アブサンはそのアルコール度数の高さだけでなく、幻覚作用がある危険なお酒として注目された歴史がある。これはアブサンの原料であるニガヨモギがもつ毒性によるものだが、当然現在のアブサンには幻覚作用はないので安心して楽しもう。
2. 禁断の酒「アブサン」の歴史

アブサンは禁断の酒と呼ばれることがある。ここではなぜ禁断の酒と呼ばれるようになったのか、アブサンが持つ興味深い歴史をみていこう。
1915年には販売禁止に
アブサンは一度販売禁止になった歴史をもつお酒だ。アブサンはその人気が高まるにつれて粗悪品も多く流通されるようになった。そのようなアブサンは幻覚作用を引き起こすこともあり、犯罪のきっかけになるなど社会問題となった。そこで1915年頃より各国でアブサンの製造や販売が禁止となった。
アブサンは多くの芸術家をも虜に
アブサンはその個性的な味わいと美しい見た目から多くの芸術家も虜にしてきた。もっとも有名な画家のひとりであるフィンセント・ファン・ゴッホをはじめ、ピカソや小説家ヘミングウェイなどが愛していたお酒とされている。
アブサンは名作映画にも登場
アブサンは名作映画にも登場している。パリにあるキャパレーを舞台とした『ムーラン・ルージュ(2001年)』や吸血鬼をテーマとした『ドラキュラ』などが代表的な作品だ。
3. お家で作れるアブサンを使ったカクテル3選

アブサンはそのまま飲んでも美味しく楽しめるお酒だが、カクテルにしてもさまざまな楽しみ方ができる。ここでは家で作りやすいアブサンを使用したカクテルを3つ紹介する。
1.ユリシーズ
ユリシーズはブランデーをベースとした濃い赤色が美しいカクテル。ブランデー、ポートワイン、ピーチブランデーを20mlにアブサンを数滴たらす。
好みでチェリーを飾れば完成。
2.ロバート・バーンズ
ロバート・バーンズはウイスキーをベースとしたカクテル。使用するウイスキーはスモーキーな香りが特徴のスコッチウイスキー。スコッチウイスキー45mlにスイートベルモット15mlを混ぜ、オレンジビターズとアブサンを数滴たらせば完成。
3.タマニー
タマニーはジンをベースとしたカクテル。ドライジン、スイートベルモット、ドライベルモットを20mlずつ加えアブサンを数滴たらす。ベルモットの香りにアブサンの独特の風味が加わった個性的なカクテル。
4. 初心者におすすめアブサン銘柄

最後にアブサン初心者にもおすすめの銘柄を紹介する。ネットショップでも販売しているので、気になる人は購入してみてほしい。
Green Tree Distillery「ABSINTH CZECH」
チェコのグリーンツリー蒸留所でつくられるアブサン。スパイシーな風味と美しいエメラルドグリーンの色合いが特徴。
KUBLER「ABSINTHE」
アブサン発祥のスイスでつくられるアブサン。有機栽培された薬草を使用した天然アブサンで、おしゃれなラベルデザインも楽しめるポイントのひとつだ。
結論
アブサンはニガヨモギを使用した個性的な風味が特徴のお酒。スイスが発祥で、かつてはその作用から販売が禁止されてた歴史をもつものだ。そのままでも楽しめるお酒だが、飲みにくいという人はカクテルにアレンジして飲んでみよう。