1. さんまはどんな魚?

夏から秋にかけて目にすることが多く、秋の風物詩としてさんまを口にしたことのある人も多いのではないだろうか。秋の刀の魚と書きさんまと呼ばれる通り、刀のような細く長めのシルエットが特徴的な魚である。時期や漁獲により価格に幅がでやすいため、財布と相談して秋の食卓に並べたい魚の一種だ。
さんまの種類
■サンマ:普段から口にする機会の多い、北太平洋に生息するさんま。
■ハシナガサンマ:南太平洋、南大西洋、インド洋に生息するさんまで、少なめの脂身が特徴。
■ニシサンマ:普段から口にするサンマに近いさんまで、40cm以上の大きなさんまもいる。
■太平洋ミニサンマ:東部太平洋の赤道海域に生息する、数cm程度の小型なさんま。
■大西洋ミニサンマ:東部大西洋の赤道海域に生息する10数cm程度の大きさのさんま。
■ハシナガサンマ:南太平洋、南大西洋、インド洋に生息するさんまで、少なめの脂身が特徴。
■ニシサンマ:普段から口にするサンマに近いさんまで、40cm以上の大きなさんまもいる。
■太平洋ミニサンマ:東部太平洋の赤道海域に生息する、数cm程度の小型なさんま。
■大西洋ミニサンマ:東部大西洋の赤道海域に生息する10数cm程度の大きさのさんま。
私たちが市場で目にしてきた表記はほぼ「サンマ」だったことからさんまの種類など考えることもなかったが、実際には5種類もあるのだ。各種類で大きさや脂の乗り具合が異なるが、普段口にし、馴染みのある脂ののった品種が「サンマ」という知識だけでも十分だろう。
2. さんまの栄養と効能

たんぱく質
健康的な身体をつくるためにたんぱく質は重要な役割を持っているが、その中でも体内で生成できない必須アミノ酸をバランスよく含むものを良質たんぱく質と呼ぶ。この良質たんぱく質を、牛肉に匹敵するとされるほど多く含むのがさんまである。免疫力の低下を防ぎ、体力増強にも繋がるとされているので、積極的に摂取したい栄養素だ。
ビタミンA
粘膜を強化する役割を持つビタミンAは、成長促進作用、目や皮膚における粘膜の健康を保つために必要となる栄養である。さらには、脳梗塞やガンなどへの予防にも効果的であるとされ、ぜひとも摂取しておきたい栄養素のひとつだ。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
生活習慣病の予防として摂取すると良いとされる栄養素の一つとしてDHAが挙げられる。その中でもDHAは海馬と呼ばれる記憶力や老化防止などの脳に関係する場所に効果的に作用できる栄養素である。そのため、学力を向上させたい子どもも記憶力低下を防ぎたい大人も積極的に摂取しておきたい栄養素である。
EPA(エイコサペンタエン酸)
DHAとあわせて生活習慣病の予防として効果的とされる栄養素がEPAである。EPAの大きな働きとしては、血栓を防ぎサラサラな血液にすることが挙げられ、これにより動脈硬化などの病気を予防することにも繋がるようだ。他にも抗腫瘍作用や糖尿病の合併症を解消などにも効果的とされている。
カルシウム
骨や歯に必須の栄養素であるカルシウムもサンマは含んでいる。カルシウムは骨や歯の健康を保たせる働きだけでなく、心臓や筋肉に必要とされる収縮作用や抵抗力を強化する働きも持っている。丈夫な身体をつくり保つために必要な栄養素と言えることから、さんまなどから積極的に摂取していきたいものだ。
3. さんまの調理法と保存

さんまの調理法
■塩焼き
■酢じめ
■蒲焼き
■竜田揚げ
■さんまご飯
さんまは焼き魚として親しまれているが、焼いても揚げても炊いても美味しい万能の魚でもある。また、食べ合わせにも気を遣うと栄養素が上手く作用し健康へと繋がるため、ぜひ意識してほしい。例えば、さんまと大根の食べ合わせであれば胃腸機能強化や発がん物質の分解が期待でき、さんまとゴマは老化予防、さんまと玉ねぎであれば美肌効果や血栓予防が期待できる。
■酢じめ
■蒲焼き
■竜田揚げ
■さんまご飯
さんまは焼き魚として親しまれているが、焼いても揚げても炊いても美味しい万能の魚でもある。また、食べ合わせにも気を遣うと栄養素が上手く作用し健康へと繋がるため、ぜひ意識してほしい。例えば、さんまと大根の食べ合わせであれば胃腸機能強化や発がん物質の分解が期待でき、さんまとゴマは老化予防、さんまと玉ねぎであれば美肌効果や血栓予防が期待できる。
家でさんまを調理する場合には、アニサキスなどの寄生虫がいる恐れがあるので、基本的に加熱調理が望ましいとされている。刺身のようなさんまを生で食べる場合には、十分な配慮をする必要がある。
さんまの保存方法

さんまは脂が魅力のひとつでもあるが保存の場合には腐敗の原因となるため、すぐに冷凍するのが良い。冷水で洗い流したさんまの水気をふき取りジップ付ビニール袋にいれて冷凍庫で保存すると約2週間保存が可能とされ、鱗や内臓の下処理をしっかりと行った上で少量の塩をふった場合には、2日前後の冷蔵庫での保存が可能になる。
結論
さんまは調理法の多さや栄養価の高さが際立つオススメの食材である。冷凍することで保存期間も長くとれるため、数回に分けてさんまを楽しむことも可能だ。ぜひ日々の食生活に取り入れてみてはいかがだろうか。