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病気のときだけじゃない!グルメならお粥を極めよう

病気のときだけじゃない!グルメならお粥を極めよう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年2月12日

粥は病気の時の食べ物と思ってはいないだろうか?確かに、粥は病気の時に良く食べられるが、それだけに終わるものではない。歴史もとても古く、種類も多彩。実は奥が深い食べ物なのだ。今回はお粥の基本を紐解きながら、その魅力を探っていく。

  

1. 粥の正体

中国発祥

歴史のある中国は、様々な食の起源としても知られている。粥もその一つ。中国で粥が誕生したのは、3000年以上前と言われている。日本での始まりは紀元前1世紀、主食となる米が伝来された頃に遡る。その頃の調理法は、蒸すか煮るかの2択だったようで、そのうち煮たものが粥であったとされている。とはいえ、その頃の粥はそれほど柔らかくはなく、今でいう柔らかめに炊いたご飯のことだったようだ。

雑穀や芋

日本では長らく、白米は貴重な食べ物だった。そこで、雑穀や芋などで米を代用する機会も少なくなかった。粥においても同じで、雑穀や芋などを水分多めに炊いた粥も、日本では長く食べられていたようだ。

朝ごはん

日本では、どうしても病人食や節日に食べるものと思われているが、中国では粥はとてもポピュラーな食べ物。朝食として食べる地域も多く、その種類も多彩だ。中国では「白粥」と呼ばれる白米をたっぷりのスープで煮た粥が基本。鶏や貝から取ったスープで米を炊くので、それ自体が味わい深いだ。さらに具材を混ぜたり、載せたりして食べる。屋台も多く存在する。

2. 「混ぜない」が合言葉

粥の健康効果

粥は、胃腸に負担をかけることなく、水分と栄養素を体に届けてくれることから、病気の時に食べると良いとされている。しかし、粥のパワーは偉大。体調不良の時だけでなく、元気な時にもおすすめだ。例えば、体温の上昇。おかゆは温かい食べ物なので、体を温めてくれる。さらに、食べ過ぎ防止にも効果的だ。しかし柔らかいからといって飲むように食べては、せっかくの効果も台無し。ゆっくり噛むように味わおう。

基本の白粥

まず学びたいのは、白粥と呼ばれる基本の粥。材料は水と米だけ。ただ、水分量で味わいが大きく異なる。全粥、5分粥、という名前を聞いたことはないだろうか?これは、出来上がりの状態を示すもの。全粥は、出来上がりが全て粥。5分粥であれば、粥半分、重湯半分の状態である。水分量でいうと、全粥は米の5倍の水分量だ。5分粥であれば、米の10倍の水分量で炊くのが正解。ちなみに重湯とは、粥の上澄みのことだ。炊く30分前までに米を研ぎ、ざるに上げておく。土鍋か厚手の鍋に米と水を入れ、蓋をして弱火にかける。そのまま何も手を加えず、1時間ほど炊くだけ。途中蒸気が上がって、吹きこぼれそうになったら、蓋を少しずらして、蒸気を逃がすようにしよう。決して、途中で混ぜないこと。

中華風の粥

中華風の粥に仕上げる場合は、水分を水ではなく、鶏がらスープや魚、貝の出汁にアレンジすると良い。スープの素や干し貝柱、干しエビなどを使うのがオススメ。さらに、研いだ米を炊く前、ごま油を全体にまぶすと香りもよく、ふっくらとした仕上がりになる。白粥とは異なり米自体に味がついているので、とても食べやすい。白粥よりもボリューム感が感じられるのも中華粥の良いところ。こちらも、炊いている間は決して混ぜないこと。これが美味しい粥を作る鉄則だ。

3. とっておきの裏技

ボリュームUP

健康にも良いとわかった粥。ここからは、より美味しくいただくためのアイデアをご紹介していく。中国の粥専門店や屋台にいくと、粥には多くのトッピングが存在することがわかる。このトッピングが粥をより一層美味しくしてくれるのだ。もっとも有名なものは、油条と呼ばれる揚げパン。発酵させた小麦粉を揚げたものだが、これは自宅で作るのには少し面倒臭い。代用としてオススメしたいのが、ワンタンの皮を揚げたもの。シンプルな粥にボリュームが出る上、パリッとした食感が楽しい。

効果UP

特に中華粥にオススメしたいのが、生姜の千切り。身体をより中から温めてくれる。そのほか、ネギやパクチーなどの香味野菜は、味わいはもちろん見た目にも良い。

結論

粥=病気食のイメージは払拭できただろうか?寒くなるこれからの季節にもってこいの粥。ぜひ、基本の白粥、中華粥をマスターしてみてはいかがだろうか?
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  • 公開日:

    2018年2月18日

  • 更新日:

    2020年2月12日

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