このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
6月30日は夏越しの祓「水無月」と「茅の輪くぐり」が厄除けになる?

6月30日は夏越しの祓「水無月」と「茅の輪くぐり」が厄除けになる?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2018年6月30日

京都では、6月30日の「夏越しの祓(なごしのはらえ)」に、厄除けの意味を込めて「水無月」という和菓子をいただく習慣がある。また、全国の神社でも「茅の輪(ちのわ)くぐり」が行われる。そんな夏の伝統行事について解説しよう。

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. 夏越しの祓とは

6月と12月の末日である「晦日」に行われる「大祓(おおはらえ)」は、半年ごとに行われる日本古来の厄払い行事である。常に落ち着いたすがすがしい気持ちで日常を送ることができるようにと、日々の生活の中で起こしてしまった過ちや、心身にたまった穢れを祓い清めて、災厄の原因を浄化するとともに、このあとの半年間を無病息災で過ごせるように祈願するのだ。

6月30日に行われる大祓は「夏越しの祓(なごしのはらえ)」、または「水無月祓(みなづきばらえ)」とよばれ、12月31日の大晦日に行われる大祓である「年越しの祓」と半年ごとに行われる。

起源は、日本の神話に登場する「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」の「禊祓(みそぎはらひ)」であるといわれている。そして、年2回実施される大祓が宮中での恒例式となったといわれているのは、1300年前の天武天皇の時代。新暦の現在でも、「夏越しの祓」は6月30日頃に多くの神社で行われ、夏の風物詩となっている。京都では上賀茂神社や下鴨神社、貴船神社が有名で、大阪の住吉大社の「夏越祓神事」は大阪府指定民俗文化財として、毎年多くの観光客でにぎわう。

多くは神社にお参りし、
・茅の輪(ちのわ)くぐり
・人形(ひとがた)流し
・和菓子「水無月」を食べる
といった方法で厄落としをするのだという。

2. 夏越しの祓に食べる水無月って?

その昔、旧暦の6月1日は「氷の節句」または「氷の朔日(ついたち)」といわれ、氷を口にすると夏に体調を崩すことがないとされていた。このことから宮中では氷の節句の行事として、京都府衣笠山などにある「氷室(ひむろ)」とよばれる貯蔵庫の氷を取り寄せ、暑気払いをしていたという。

しかし、当時非常に貴重だった氷は誰でも口にすることができるものでは到底なく、庶民の間では氷をかたどった菓子が作られるようになったといわれている。この菓子を食べ、暑気払いの真似事をしたのである。

「水無月」と呼ばれる和菓子は、氷をかたどったものだといわれる。水無月は、甘く煮た小豆を乗せた白いういろうを三角に切り分けた形状をしている。くず粉や上新粉、餅粉などを原料とし、もちもちとした食感と小豆の甘さが印象的だ。水無月の形である三角形は、氷片を表しており、上に乗せた小豆は邪気を払うという意味を持ち、昔から好んで使われてきた。

京都を中心とした地域では、6月30日の夏越しの祓に水無月は欠かせない。水無月を食べて夏の暑さを乗り切るとともに、厄除けも行うという習慣があるだ。6月には、京都の和菓子屋では当然のごとく水無月が並ぶ。通常の白の水無月だけでなく、黒砂糖を使った黒い水無月や、抹茶味のグリーンの水無月も定番だ。

3. 茅の輪くぐりってどうやるの?

夏越の祓の頃になると、多くの神社では境内に大きな茅の輪が設置される。茅(ち)とは、茅萱(ちがや)、菅(すげ)、薄(すすき)などの総称で、これらで作られた大きな輪をくぐることで厄除けとなると信じられているのだ。

日本神話の説話で、旅の途中であった「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」に一夜の宿を求められ、貧しいで中でも家に迎え入れ手厚く歓迎した「蘇民将来(そみんしょうらい)」が、素戔嗚尊に教えられた通りに茅の輪を腰に付けたことで悪疫から逃れ、子々孫々まで繁栄することができた、という故事に基づくといわれている。このように、茅の輪は元々は腰につけるような小さなものだったが、時代の移り変わりとともに大きく形を変え、くぐることで厄除けの役割を担うものとなった。

くぐり方などにも作法があるという。まず茅の輪を正面から入って左から正面へまわり、また茅の輪をくぐって次は右から正面へまわり、「8の字」を描くように茅の輪を3回くぐる。くぐるときには「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶというなり」と唱える。どちらの足でまたぐか決まりがある場合もあるという。

さらに、神社でいただいた紙の人形(ひとがた)に自分の名前や年齢、住所などを書き、それで体を撫でたり息を吹きかけて人形に自分の穢れを移して身代わりとし、神社に奉納して川に流したりかがり火にくべたりして清め、厄を落とす神事もある。

結論

「夏越しの祓」はこれまでの半年の厄払いと次の半年の無病息災を祈願して行われる神事だ。「水無月」は夏越の祓で食す和菓子として京都ではなじみ深いが、通販などでも手に入れられる。古来の慣習に倣い、6月30日には「水無月」を味わうのもおすすめだ。

この記事もCheck!

  

おすすめ記事おすすめ記事

    ページトップへ ページトップへ