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さつま揚げに歴史あり!その種類と由来を完全解説

さつま揚げに歴史あり!その種類と由来を完全解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年2月14日

人気のある練り物の1つであるさつま揚げ。特に冬になるとおでんや鍋物に大活躍の食材だが、一体何から出来ていて、いつから食べられていたのだろうか?今回はその疑問を解き明かすべく、さつま揚げの原材料や種類、歴史について紹介する。

  

1. さつま揚の原材料と種類

さつま揚げは魚のすり身を油で揚げた練り物で、揚げかまぼこの一種とされている。良質なたんぱくや油脂が含まれているので、健康ブームの中で注目を集めている食品の1つだ。

魚の練り物の歴史は古く、冷蔵技術が未熟だった時代に、大量に水揚げされた魚を効率よく保存するために作られた。魚の身の部分はかまぼこの材料となり、それ以外の皮や骨に残った身の部分が油で揚げられて、さつま揚げとして食べられるようになった。

■さつま揚げの原材料

さつま揚げは各地の近海で獲れる魚のすり身を使って作られる。主にスケソウダラ、エソ、グチ、ハモ、イワシ、アジ、トビウオ、サバなどから2種類以上の魚を組み合わせて作られる。使用される魚は地域や季節によって異なる。

魚をすり身にしたら、そこに砂糖や塩などの調味料を加え、植物油で揚げれば出来上がり。すり身の中に野菜や薬味、イカやタコ、ジャコなどを包み込んだものもあり、バリエーションは実に豊富。日本各地で食べられている代表的なさつま揚げを紹介する。

■さつま揚げ

オーソドックスなさつま揚げで、鹿児島では「つけ揚げ」、関西では「天ぷら」、関東では「さつま揚げ」と呼ばれている。油で揚げてあるのでコクがあり、そのまま食べても良し、おでんや鍋物に入れても美味しい。

■イカ天・ごぼう天

イカ天・ごぼう天は、それぞれイカ、ごぼうをすり身で包んで揚げたもの。その他、野菜や卵を入れることもあり、各食品と魚のすり身のハーモニーは実に秀逸。おでんに入れても、焼いてわさび醤油や生姜醤油で食べるのもおすすめ。

■じゃこ天

魚のすり身にじゃこを混ぜて揚げたもの。愛媛県の宇和島地方の名産で、じゃこの骨も皮も使うのでカルシウムが豊富だ。色はやや黒いのが特徴で、炊き込みご飯の具などにも使われる。酒の肴としても人気の一品だ。

■白天

京阪神地方、特に大阪で食べられている練り物。揚げ色をつけないので白天と呼ばれている。糖分はほとんど加えず、低温でじっくりと揚げるのが特徴。昆布やきくらげを混ぜることもある。

2. さつま揚げの歴史と由来

さつま揚げの歴史は江戸時代後期にさかのぼる。さつま揚げはその名の通り薩摩=鹿児島の名産品であるが、日本におけるさつま揚げの原点は琉球と言われている。

その昔、沖縄の漁師たちはより良い漁場を求めて、はるか遠い東南アジアの海まで漁に出ていた。
その道中で東南アジアの港に立ち寄った際、魚のボールのようなものを目にした。それを沖縄に持ち帰って改良し、「チキアーギ」と呼ばれるものを作った。このチキアーギが薩摩藩の28代当主・島津斉彬公が治めていた頃に、薩摩に伝わったとされている。

チキアーギは薩摩に伝わったときになまって「つけ揚げ」と呼ばれるようになり、島津公の産業発展策によって品質向上が進んだ。その結果、美味しさはもとより、その保存性や栄養価の高さも相まって人気沸騰し、「さつま揚げ」として全国的に広まった。

実際にさつま揚げは「守貞謾稿(もりさだまんこう)」(1837年)、「虚南留別志(うそなるべし)」(1834年)といった文献に登場しており、江戸時代後期には一般的に普及していたことが確認されている。

3. さつま揚げの作り方

さつま揚げは、魚のすり身と調味料を混ぜ合わせて、丸型や小判型にし、植物油でじっくりと揚げてきつね色になれば出来上がりだ。

今ではスーパーで買うのが主流だが、自宅で作ることもできる。そもそもさつま揚げは余った魚を有効利用するために生まれた食品なので、昔は各家庭作られていた。栄養満点のさつま揚げは、今も昔も人々に愛されている人気の食材なのだ。

結論

さつま揚げは魚のすり身を油で揚げた食品。イカ天、じゃこ天などバリエーションに富んでいて、その種類の豊富さは特筆すべきものがある。市販されているものを買うだけでなく、自宅で作ることもできるので、機会があれば自分好みのさつま揚げを作って見て欲しい。

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  • 公開日:

    2018年6月25日

  • 更新日:

    2020年2月14日

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