1. さくらんぼの旬はいつ?

さくらんぼ(桜桃)はミザクラ(実桜)の果実で、その種類は世界で1000種類以上ともいわれている。国内産のさくらんぼのほとんどは「西洋実桜」で、主な産地は東北、北海道、甲信越だ。特に山形はさくらんぼ王国で、日本の生産量の約8割が山形で生産されている。
さくらんぼの旬は5月~7月だが、地域ごとに若干の差があるので、山形、北海道、長野の旬を紹介する。産地ごとの旬を確認しておこう。
さくらんぼの旬は5月~7月だが、地域ごとに若干の差があるので、山形、北海道、長野の旬を紹介する。産地ごとの旬を確認しておこう。
- 山形
6月上旬~7月上旬が旬。山形産のほぼすべての品種がこの1ヶ月間に旬を迎える。 - 北海道
6月下旬~8月上旬が旬。ピークは7月中旬で、東北より1ヶ月遅れで旬を迎える。 - 長野
5月下旬~7月上旬が旬。比較的早い時期から美味しく食べられる。
2. さくらんぼの主な種類

次にさくらんぼの主な種類を紹介する。国産のさくらんぼで特に有名なのは「佐藤錦」だが、そのほかにも美味しい品種はあるので、チェックしておこう。
- 佐藤錦
佐藤錦は20世紀初頭に「ナポレオン」と「黄玉」が交配して生まれた品種。生みの親、佐藤栄助氏にちなんでその名がつけられた。佐藤錦は果実の美しさから宝石のルビーにもたとえられ、果肉は甘酸っぱい果汁を豊富に含んでいる。国内では最高級品とされ、贈答用にも好んで使われる。 - 紅秀峰
紅秀峰は「佐藤錦」と「天香錦」を交配した品種で、1991年に登録された比較的新しい品種。実は大粒でハート型、皮は黄色地で赤い斑がついている。味は酸味が少なく甘さが際立っている。実がかためで比較的日持ちがするため贈答品にも向いている。 - 高砂
高砂は別名「ロックポート・ビガロ」と呼ばれるアメリカ原産のさくらんぼ。1872年に輸入された品種だ。高砂は紅秀峰と形は似ていて、ハート型で赤身を帯びた黄色地が特徴的だ。酸味が強いが、とても美味しく味は爽やか。実は柔らかく食感も良好だ。 - 紅さやか
紅さやかは「佐藤錦」と「セネカ」の交配によって育成され、紅秀峰と同年の1991年に登録された品種。果皮は赤く、形はハート型で、果肉も赤みを帯びているのが特徴。糖度が高く酸味も強い。ジューシーな果実は佐藤錦に並ぶほどの人気だ。 - ナポレオン
ナポレオンは19世紀後半に輸入された。ヨーロッパでは18世紀初頭から栽培されていた歴史のある品種で、かの有名なフランスの皇帝ナポレオンにちなんで、その名がつけられた。見た目はハート型で、色は赤身を帯びた黄色。果肉はややかためだが、完熟した実は甘くてコクがある。缶詰やお菓子などの加工品にも使われている。
3. 美味しいさくらんぼの選び方

さくらんぼは1年の中でも限られた季節にしか出回らないので、折角なら良質のものを選びたい。最後に美味しいさくらんぼの見分け方をお伝えしておこう。
美味しいさくらんぼは粒が大きく、色が鮮やかだ。また皮はツヤと張りがある方がよい。軸は青いほど新鮮で、茶色がかったものはやや鮮度が落ちる。購入の際の参考にして欲しい。
美味しく食べられるのは収穫後2~3日まで。保存は冷蔵庫でもよいが、あまり冷やすと味が損なわれるので、新聞紙に包んで涼しいところで保存するのがベスト。食べる直前に冷水で軽く洗うか、20~30分ほど冷蔵庫に入れると冷たくいただける。
美味しいさくらんぼは粒が大きく、色が鮮やかだ。また皮はツヤと張りがある方がよい。軸は青いほど新鮮で、茶色がかったものはやや鮮度が落ちる。購入の際の参考にして欲しい。
美味しく食べられるのは収穫後2~3日まで。保存は冷蔵庫でもよいが、あまり冷やすと味が損なわれるので、新聞紙に包んで涼しいところで保存するのがベスト。食べる直前に冷水で軽く洗うか、20~30分ほど冷蔵庫に入れると冷たくいただける。
結論
さくらんぼの旬は5月~7月だが、地域によって時期は若干異なる。佐藤錦以外にも、紅秀峰、紅さやかなど優れた品種は沢山ある。さくらんぼを選ぶときはできるだけ新鮮なものを選ぶに限る。賞味期限は収穫から2~3日。食べる直前に冷やしていただこう。