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水は腐る?ペットボトルに賞味期限がある理由とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2018年8月 6日

食品には賞味期限がある。ペットボトル飲料にももちろん記載されているのだが、ペットボトル入りの「水」にも賞味期限が記載されている。水自体は腐るのだろうか?という素朴な疑問がわくのだが、実は食品として販売されているペットボトル入りの水には、加工品ならではの弱点があるのだ。

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1. 水は科学的には「腐らない」

日本は特に上下水道の整備された国なので、水が「腐る」といってもイメージがしにくい。そのイメージ通り、水そのものは腐敗しない。しかし、条件によっては飲めない水になってしまう。

水は無機物

人間を始め生物の体内で作り出される物質はすべて「有機物」だ。炭素を含む化合物で、たんぱく質や炭水化物が有名だ。これらはほかの生物によって変質し、形態も簡単に変化する不安定な化合物である。
これに対し、水や金属などは炭素以外で構成された「無機物」で、物質として抜群の安定力を保っている。細菌による腐敗や変質もおこらない。ところが、水はある性質をもっているため、結果として腐敗がおきてしまう。

ほかの物質を吸引する

水は液体のため、ほかの物質が溶け込みやすい。不純物が少なく純粋であるほど、ほかの物質を吸引する性質があるのだ。このため、水に溶け込んでいる不純物が腐ったり、その周囲にある有機物が腐敗すると水は汚染される。
水道水は貯水タンクや水道管を経由するため、その途中で不純物が溶け込んでしまう。日本では細菌の繁殖を抑える塩素を加えることで腐敗を防いでいる。

2. ミネラルウォーターとは何か

市販されている水の賞味期限を考える前に、その種類について解説しよう。市販の水は完全に地下水そのままの状態ではないのだ。

「天然水」は無調整

天然水とは、人体に影響がある汚染がないと判断された、特定の水源地から汲み上げられた地下水だ。それでも、沈殿・ろ過・加熱殺菌などの処理を施される。これら以外の処理は一切されていない無調整の水のことを天然水という。保存料や香料などはもちろん加えられていない。

「ミネラルウォーター」は成分調整あり

上記のような天然水のほか、市販の水には「ミネラルウォーター」が存在する。これは水の成分中のミネラルを調整した商品で、多くは必須ミネラルを後から添加することで成分調整されている。水の口当たりをまろやかにしたり、人が美味しいと感じるミネラル比率に調整することができる。地下水としてしみ出す過程で自然にミネラルが溶け込んでいるものもある。
加工品ではあるが、ミネラル自体は無機物のため、これも腐るはずがない。それでは、なぜ市販の水には賞味期限があるのだろうか?

3. ペットボトルには寿命がある

実は、水そのものが腐るわけではなく、その外装であるペットボトルに寿命がある。微細な変質や空気透過はどうしても防ぎきれない。

ペットボトルの限界

ペットボトルには「気体透過性」があるため、どんなに密閉していても空気を通してしまう。透過するのはあくまで空気なので、細菌は入らず、腐敗することもない。しかし、ペットボトルを悪環境下で長期間保存すると、「賞味=味わい」が変質してしまうのだ。

飲んでも衛生上問題はないが...

空気を透過するということは、水に空中の臭いが移ってしまうということだ。かび臭い、ほこり臭いなどの不快な臭いは、腐敗と同じ印象として脳が判断する。たとえ賞味期限内でも高温や直射日光は避け、なるべく早めに消費するようにしよう。防災用で買い置きした物は、賞味期限が過ぎたら生活用水として使うといいだろう。

結論

近年ではペットボトルに特殊加工を施して長持ちさせる「ロングライフ商品」も出ているが、加工品に賞味期限があるのは仕方がないことだ。ちなみに、イオン処理などで注射用・医療用に加工された純度の高い水もあるが、ミネラルなどを含んでいない純水は味わい的には美味しくないのだという。将来、ペットボトルが進化すれば、半永久的に保存できる水が市販されるのかもしれない。

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