1. 食料の劣化は「酸素」と「バクテリア」の2大要因にあり!
食料の劣化とは
そもそも食料が劣化するとはどのような状態を指すのか。食料は放っておくと鮮度が落ち、腐敗する、カビが生える、異臭を放つなど、最終的には食べられない状態になる。これが劣化の意味。この劣化に大きく関係しているのが、「酸素」と「バクテリア」である。
食品・食材の酸化
スーパーで買ってきた野菜や果物、肉や魚は、命を絶たれている。ただ、完全に死んでいるわけではない。というのもそれらに含まれる栄養素はそのままそこに存在しており、呼吸も続いている。その栄養素と酸素が結びつき、化学変化を引き起こす。これが食材劣化の原因のひとつ、いわゆる酸化である。酸化で特に劣化を感じやすいものは、脂質やアミノ酸、色素成分、香りの成分。以上の栄養素は、酸化すると悪臭を放つ、退色するなど、美味しく食べられない要因になる。
バクテリアの繁殖
もうひとつ、食材の劣化のキーワードになるのが、バクテリア。いわゆる微生物である。大気中や人の手などから、食材に移ったバクテリアは、酸素や水、食材の栄養素をエサに繁殖を続ける。結果として、毒素を排出。その毒素は、食中毒を招く危険性があるものも多い。
2. 食料保存のプロが考えた!鮮度を維持する新しい方法
食料保存とフードロス
近年、話題に上ることが多くなったフードロスも食料の劣化に大きく関わっている。フードロスとはまだ、食べられる状態であるのにも関わらず破棄される食料のこと。言い換えれば、劣化の始まった食料だ。飲食店や家庭での食べ残し、破棄が大きな原因と言われている。食料自給率の低い日本において、フードロスの削減は急務だとされている。
Deliéa(デリエア)とは何か?
日本に来日し、このような食料劣化やフードロス問題などに直面したフランス人開発者が、スタートアップしたのがデリエア。デリエアこそ、食料の鮮度をキープしながら保存する新たなキッチンツールだ。専用の袋に食料を入れ、デリエアで天然素材ガスの窒素と炭酸ガスを注入することで酸素を追い出し、食料の酸化を防ぐ画期的なシステム。真空と異なり、ガスを注入するので、本来の形を壊すことなく保存できるところもほかにはない点。
食料とガスのプロフェッショナル
デリエアを開発したのは、産業ガスで世界トップシェアを誇るフランス企業エア・リキード社の日本法人、「日本エア・リキード」。食品の鮮度維持のためにガスを活用している、食品保存のプロである。実は、食品業界では、鮮度維持にガスを使用するのが一般的であり、その業界をリードしてきたのがこのエア・リキード社。これまで企業に向けて開発をしていたこの技術を家庭向けにアレンジしたのがデリエアなのだ。
3. 使い方は簡単!袋に入れてガスを注入するだけ
簡単2ステップ
デリエアの使い方は、とにかく簡単。保存したい食料を専用の袋に入れ、軽く空気を抜きながら袋を閉じ、デリエアで天然素材ガスの窒素と炭酸ガスを注入するだけ。今回は家庭で使いやすい野菜&果物用と肉&魚用の2タイプを開発。野菜と肉・魚では、鮮度をキープして保存するための環境が異なるため、専用袋と注入するガスの成分も別物。ちなみに加工・加熱した食品も肉&魚用で使用できる。
使い方のアレンジは無限大
生鮮食品の保存にはもちろんだが、デリエアはアイデア次第で、幅広く使うことができる。カットしたキュウリやベビーリーフなどをデリエアで保存すれば、すぐに食べることができるホームメイドサラダパックに。食べかけのパン、多く作りすぎたトマトソースなど、なんでもOK。真空パックでは潰れてしまうイチゴや葡萄、マカロンなどの繊細なスイーツ本来の味や形状も変わることなく、デリエアは安心して保存できる。さらに、サンドウィッチなどを保存して、そのままお弁当として持ち運ぶことも可能。今話題の作り置きの保存にも有効だ。ひとつだけ条件があるとするならば、保存する食料が新鮮であること。古くなったものを再生することはできないので注意しよう。
クラウドファンディングで目標達成
このデリエアは、国内No.1クラウドファンディングサイト「Makuake」で支援者を募集し、見事目標金額を達成。100名以上の方から支援されており、注目の高さが伺える。
結論
天然ガスの窒素と炭酸ガスを加えることで、酸素を追い出し、酸化を防ぐ新たな食料の鮮度維持キッチンツール・デリエア。この画期的なツールを上手に活用すれば、食料を新鮮なまま保存することができるので、とても経済的。さらに食料を無駄にする回数が減れば、フードロスの削減にも貢献できる。まずは、一度デリエアを使ってみてほしい。その実力は、病みつきになるはず。
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