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ビーフンとフォー、春雨って何が違う?それぞれの特徴と違いを解説

ビーフンとフォー、春雨って何が違う?それぞれの特徴と違いを解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年2月12日

ビーフン、フォー、春雨。どれも透明感のある麺で、主に東南アジアを中心に常食され、乾麺の状態で売られているものが多い。なんだか似ているこの3つ、違いはいったいどこにあるのだろうか。それぞれの特徴について、詳しく紹介しよう。

  

1. ビーフンについて

■ビーフンの発祥や原材料

ビーフンの発祥は、中国南部の福建省あたりだと言われている。ビーフンは中国語で「米粉」と書き、その名の通り、原材料は米だ。主に東南アジアで収穫されているインディカ米で作られており、そのパサパサとした特徴から、米粉にして加工するのに適している。そういった理由からも、ビーフンは東南アジアを中心に常食されていくようになったのは自然なことだと言えるだろう。基本的には米のみで作られているが、近年では粘りを出すためや、コスト上の問題でとうもろこしのでんぷんであるコンスターチを使うことも多い。

■ビーフンを使った代表的な料理

ビーフンを使った代表的な料理と言えば、やはり「焼きビーフン」だろう。アジアの多くの国で食べられている。柑橘系を絞って食べるフィリピンの「パンシットビーフン」や、カレーの風味が利いたシンガポールの「シンガポールビーフン」など、その種類はさまざまだ。その他にも炒めビーフンや「汁ビーフン」など、調理法は多岐に渡る。

2. フォーについて

■フォーの発祥や原材料

フォーの発祥は、ベトナムの首都ハノイの東側に位置するナムディン省だと言われている。そのため、ベトナムを中心に多く食べられている。フォーはビーフンと同様に米粉を主原料としていることから、その特徴や風味はほぼ同じだと言ってよいだろう。このように米を原材料として作られた麺は、全般的にライスヌードルと呼ばれ、東南アジアではビーフンやフォー以外にも、タイの「センミー」や「センレック」、カンボジアの「クイティウ」などがある。

■フォーを使った代表的な料理

フォーの基本的な食べ方は、透明のあっさり味のスープに入れてラーメンやうどんのように食べる。フォーとひとことで言っても、牛骨ベースのスープで牛肉が入っている「フォーボー」や、鶏ガラベースのスープで鶏肉が入っている「フォーガー」など種類もさまざまだ。豚骨や鶏ガラ、牛骨ベースなどさまざまな種類がある日本のラーメンと似たような料理だと言えるだろう。

3. 春雨について

■春雨の発祥や原材料

春雨の発祥の地は、ビーフンと同様に中国だ。春雨は長い歴史を持つ食べ物のひとつで、日本に伝わったのも鎌倉時代頃だと言われている。ただし、実際に日本で春雨の製造が開始されたのは1930年頃からだ。春雨の原材料は、ビーフンやフォーとは違い、緑豆のでんぷんで作られている。また、日本では緑豆のでんぷんが手に入りにくいことから、じゃがいもやさつまいもなどのでんぷんを利用して作られている。そのため、春雨はビーフンやフォーとは異なるものだと考えてよいだろう。

■春雨を使った代表的な料理

春雨はさまざまな料理に活用されている。炒めて調理することもあれば、スープに入れてラーメンのように調理されることもある。また、サラダに利用されることも多い。日本では鍋料理の具材として使うことも多い。

結論

こうして見てみると、ビーフンとフォーは発祥の地は違えども、主原料は米としていることから、かなり似ているものと考えられる。春雨はこれらとは主原料が違うため、異なる麺だと考えてよいだろう。日本では主に春雨が食べられることが多いが、米を主食としてそのまま食べる日本人に、米以外を主原料とする春雨が受け入れやすかったのは自然なことだと言えるのもかもしれない。

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  • 公開日:

    2018年9月16日

  • 更新日:

    2020年2月12日

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