1. 主要国のバター消費量

2017年の主要国の1年間のバター消費量を見ると、1位はインドの5,392,000トン、2位はEUの2,185,000トン、3位はアメリカの857,000トンである。ヨーロッパは、EUとまとめられているため、各国の消費量は不明だ。この主要国の順位は2009年から変動はない。また、日本は66,000トンである。
1人当たりのバター消費量は、2015年の数値を見ていこう。1位はフランスの8.0kg、2位はドイツの6.0kg、3位はアイスランドの5.8kgである。1人当たりの消費量には、主要国別でベスト3に入っているインド、アメリカは入っていないのだ。2つの国の1人当たりの消費量は、インドは3.8kg、アメリカは2.6kgである。これは人口が多く、1人当たりにすると少なくなるからだと考えられる。なお、インドの人口は約13億人、アメリカは約3億人である。また、日本の1人当たりの消費量は0.6kgである。
1人当たりのバター消費量は、2015年の数値を見ていこう。1位はフランスの8.0kg、2位はドイツの6.0kg、3位はアイスランドの5.8kgである。1人当たりの消費量には、主要国別でベスト3に入っているインド、アメリカは入っていないのだ。2つの国の1人当たりの消費量は、インドは3.8kg、アメリカは2.6kgである。これは人口が多く、1人当たりにすると少なくなるからだと考えられる。なお、インドの人口は約13億人、アメリカは約3億人である。また、日本の1人当たりの消費量は0.6kgである。
2. フランスのバター消費量

フランスの1人当たりのバター消費量は8.0kgであった。これは、1日当たりにすると約22g食べていることになる。数値だけみると、多いと感じるかもしれない。
具体的に、レストランなどで提供されている四角い銀紙で包まれたバターで考えてみよう。四角く個包装されたバターの重量は約8gだ。そのため、フランスで食べられている1日のバターの量は、個包装の約3個分となる。パンを主食にし、料理やお菓子にもバターがたくさん使われているフランスと考えると、納得のいく量ではないだろうか。
日本の1人当たりの年間消費量0.6kgを1日当たりにすると約1.5gである。フランスでは日本に比べて約14倍のバターを食べ、日本の年間消費量を約27日で消費している計算となる。ヨーロッパでは中世からバターを好んで食べるようになった。酪農も盛んだったことから、乳製品の生産も盛んに行われたと考えられる。日本とフランスの食文化を比べると、バターの消費量の違いが分かるだろう。
具体的に、レストランなどで提供されている四角い銀紙で包まれたバターで考えてみよう。四角く個包装されたバターの重量は約8gだ。そのため、フランスで食べられている1日のバターの量は、個包装の約3個分となる。パンを主食にし、料理やお菓子にもバターがたくさん使われているフランスと考えると、納得のいく量ではないだろうか。
日本の1人当たりの年間消費量0.6kgを1日当たりにすると約1.5gである。フランスでは日本に比べて約14倍のバターを食べ、日本の年間消費量を約27日で消費している計算となる。ヨーロッパでは中世からバターを好んで食べるようになった。酪農も盛んだったことから、乳製品の生産も盛んに行われたと考えられる。日本とフランスの食文化を比べると、バターの消費量の違いが分かるだろう。
3. 国別消費量1位のインド

バターは、ヨーロッパなど涼しい地域で食べられているイメージはないだろうか。温度が高いとバターは柔らかくなり、腐りやすくなる特長があるからだ。
しかし、古くからインドではバターを利用していた。とはいっても、インドでは白いバターではなく、溶かして油だけを取り出した澄ましバターの「Ghee(ギー)」が主に利用されている。乳に含まれるタンパク質などの成分を取り除き、油だけとなったギーは、腐敗しにくい特徴があるのだ。インドの気候に合うように作られたギーは、チャイなどの飲み物に入れて飲んだり、カレーに使用したりする。
インドは、ヒンドゥー教徒が約8割いる。ヒンドゥー教は牛を神様の使いとして大切に扱っており、牛の乳から作られるバターは子孫繁栄や浄化の象徴とされているのだ。その一方で、インドは牛肉や牛皮の生産量も多い。これはヒンドゥー教を信仰していないインド人が約2億人いて、牛肉を食べる人々も多いからなのだ。
しかし、古くからインドではバターを利用していた。とはいっても、インドでは白いバターではなく、溶かして油だけを取り出した澄ましバターの「Ghee(ギー)」が主に利用されている。乳に含まれるタンパク質などの成分を取り除き、油だけとなったギーは、腐敗しにくい特徴があるのだ。インドの気候に合うように作られたギーは、チャイなどの飲み物に入れて飲んだり、カレーに使用したりする。
インドは、ヒンドゥー教徒が約8割いる。ヒンドゥー教は牛を神様の使いとして大切に扱っており、牛の乳から作られるバターは子孫繁栄や浄化の象徴とされているのだ。その一方で、インドは牛肉や牛皮の生産量も多い。これはヒンドゥー教を信仰していないインド人が約2億人いて、牛肉を食べる人々も多いからなのだ。
4. バターの国別生産量

これまでバターの消費量をみてきたが、国別の生産量もおさえておこう。
2017年の生産量1位はインドの5,400,000トン、2位はEUの2,320,000トン、3位はアメリカの838,000トンである。生産量と国別の消費量の順位は同じだとわかる。
2017年の主要国別のバター輸出量は、1位がニュージーランドの407,000トン、2位がEUの170,000トン、3位はアメリカの28,000トンである。インドの輸出量は、12,000トンなので、インドで作られたバターは国内でほとんど消費されていることがわかるだろう。
2017年の生産量1位はインドの5,400,000トン、2位はEUの2,320,000トン、3位はアメリカの838,000トンである。生産量と国別の消費量の順位は同じだとわかる。
2017年の主要国別のバター輸出量は、1位がニュージーランドの407,000トン、2位がEUの170,000トン、3位はアメリカの28,000トンである。インドの輸出量は、12,000トンなので、インドで作られたバターは国内でほとんど消費されていることがわかるだろう。
結論
バターの消費量が多い国はインドである。一方で、1人当たりの消費量にするとフランスが1位となる。バターの消費量は、食文化と深く関わっているのだ。日本の年間消費量と比べると、その多さに驚いてしまうだろう。