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今話題の「ロングライフミルク」とは?常温で長期保存できるのがメリット!

今話題の「ロングライフミルク」とは?常温で長期保存できるのがメリット!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年12月13日

牛乳を買う時、成分や生産地のほかで気になる項目が「賞味期限」だ。日持ちするものではないので確認が必須である。ところが、常温で保存でき、賞味期限が非常に長い牛乳がある。それが「ロングライフミルク」だ。日本ではまだあまり認識されていないが、どうしてそんなに長期保存が可能なのだろうか。

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1. ロングライフミルクとは

気になる賞味期限を大幅に更新した、新形態の牛乳である。特徴は常温で保存できること、3~6ヶ月の保存が可能な点だ。

日本の主流は1~2週間

牛乳の賞味期限は日本では1~2週間がメインだが、これでも昔に比べてかなり長くなっている。しぼりたての生乳は栄養価が高いので、雑菌が繁殖しやすかった。また、機械ではなく生体から搾乳するので、完全無菌は不可能なのだ。市販品は殺菌することで保存期間を延長しており、その種類によって保存期間が決まる。

ロングライフミルクは海外では当たり前

牛乳の消費量が多い海外では、大容量で賞味期限が非常に長いものが当たり前となっている。日本国内ではまだまだ浸透していないものの、確実に認知度が上がっている。いままでの殺菌温度より超高温にすることで、2~3ヶ月、ないしは6ヶ月でも常温保存ができるようになった。非常用などで注目を集めている。

2. 殺菌方法による違い

牛乳の殺菌方法には何種類かがあり、それぞれメリットとデメリットがある。殺菌温度によって栄養そのものは変わらないが、性質変化は避けられない。

低温保持殺菌(LTLT法)

63~65度を保ち、30分以上かけて殺菌する方法。沸点を知っていると低く感じるが、時間を掛ければ十分に殺菌可能だ。しぼりたてに最も近い成分組成となる。ただし、長時間かかることで生産性が下がり、大量生産できないため値段が高い。ビタミンも壊れてしまう。

高温短時間殺菌(HTST法)

72~75度で15秒が基本の殺菌。名称は「高温」とついているが、今の日本ではこれも低温殺菌の部類に入る。

超高温瞬間殺菌(UHT法)

120~130度で2~3秒の殺菌をする方法。日本で市販されている牛乳の90%がこの殺菌方法だ。短時間なのでビタミン類は壊れにくく、生産性を見ても最もバランスがいいとされている。栄養価は変わらないが、高温のためカルシウムやたんぱく質は変性する。また、牛乳特有の匂いやコク(いわゆる牛乳の風味)は、たんぱく質が焦げた匂いだ。

UHT滅菌法

ロングライフミルクはこの殺菌方法が採られている。130~150度で1~3秒殺菌し、牛乳の中の菌類はほぼ死滅する。たんぱく質の変性は大きいが、無菌状態のまま容器に充填すれば、優れた保存効果が得られる。

3. 容器の秘密

保存期間を延ばすには、殺菌方法だけでなく、乳脂質成分の酸化を防ぐ必要がある。これには専用の容器が必要だ。

特殊な紙パック

牛乳パックは紙なのに丈夫で水分に強い。これは、内側と外側にポリエチレンコートが施されているからだ。通常3層構造のこれを、ロングライフミルクの紙パックではアルミ箔を追加し、4層構造としている。アルミ箔は酸素が透過せず酸化を防ぎ、紫外線からも中身を守ることができる。

海外ではペットボトルが主流

いかに特殊構造とはいえ、紙パックよりプラスチック製のペットボトルの方が、空気の透過は少ない。海外では、直射日光を防ぐため層構造を強化したペットボトル入りでの販売が主流となっている。しかし牛乳専用のペットボトルは日本の往来の機械では生産できず、コストが掛かるため、日本では流通していない。

結論

殺菌方法によって栄養価は変わらないものの、栄養素の質が変性することを気にする人もいる。それでもロングライフミルクの保存性は魅力的だ。栄養価が高い牛乳を常温で非常用として確保できるのは、災害対策に大変有効である。ペットボトル製造の問題がクリアされれば、日本でもロングライフミルクが当たり前になるかもしれない。

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