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揉んで?煮て?揚げて?【ケール】の美味しい調理法

揉んで?煮て?揚げて?【ケール】の美味しい調理法

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 出口美輪子(でぐちみわこ)

鉛筆アイコン 2018年10月15日

青汁の原料である「ケール」だが、最近になって家庭のキッチンにも浸透してきた。硬くて苦いという印象があり、ちょっぴり手ごわそうだが、ケールこそ栄養豊富な緑黄色野菜の王様。様々な調理法で、美味しくいただくノウハウを伝えたい。

  

1. ケールを揉む。サラダ

紀元前から存在したといわれるキャベツの原種・ケール。長年、日本では青汁の材料として栽培されてきたが、近年、スーパーなどで食材としても見かけることも多くなってきた。アメリカではニューヨークを中心に、既にスーパーフードとして大ブレイクしているケール。緑黄色野菜の王様、葉野菜の女王とも呼ばれ、β-カロテン、ビタミン類、カルシウム、食物繊維などが実にバランスよく含まれている。

硬くて、苦くて、そのままだと食べにくい印象があるケール。だが、じつは様々な品種があり、生食に合うサラダ用ケールもある。食べやすいケールの生産量はまだまだ少ないが、今後、ぜひ自宅キッチンでの調理にチャレンジしてもらいたい。

まずは、ケールを「生」で食す場合の調理方法から探っていこう。スムージーやジュースにすれば、合わせる果物などで飲みやすくなるのは理解できる。だが、ゴワゴワの葉を生で食べるサラダの場合はどうだろうか。

美味しく食べるコツは、ズバリ、最初にケールをよく揉むこと。ボウルに食べやすい大きさにちぎったケールを入れたら、ドレッシングとなる調味料を塩、胡椒、ビネガーやレモン汁、オリーブオイルの順に1つずつ加え、ギュギュッと揉みながらなじませていこう。ケールが柔らかくなるよう手でしっかり揉み込み、繰り返し混ぜてなじませよう。柔らかめのケールは優しく、硬いケールは力を入れて揉んでしばらく置けばしんなりしてくる。

相性抜群なアボカドで、ケールを柔らかくする方法もある。細かく刻んだケールに、アボカドと塩、レモン汁を加えて、揉んでみよう。葉がアボカドのクリーミーな脂肪で解きほぐされてしなっとなり、これだけでも食べごたえのあるサラダになる。

さらに具材として加えるなら、レッドオニオンやルッコラ、トマト、ブロッコリー、ビーツ、アスパラガスなどの野菜や、ハーブ、ナッツ類、フルーツやチーズなど。様々な食材を彩りよく混ぜ合わせれば、美味しいサラダの出来上がり。さらに、鶏肉やエビのグリルなどを添えれば、糖質も控えめな満足感あるひと皿が完成する。

2. ケールを煮る。煮込み料理

ヨーロッパではごく一般的な食材として認知されているケール。他の野菜と炒めたり、スープやシチューなどの具材として煮込んだりと、非常にポピュラーな料理が各国に存在する。

ポルトガルには、カルド・ヴェルデ(=緑のスープ)という名の料理がある。これはケールの千切りが入ったスープで、ポルトガルの国民食。じゃがいもと玉ねぎを茹でて火を通し、さらにミキサーにかけて作ったポタージュスープに、ケールを加えたもの。器に盛ったら、サラミなどを浮かべて、オリーブオイルをひとまわしすれば、身も心も温まる1杯に。

ドイツでは、ケールは「グリュンコール」と呼ばれ、冬野菜として親しまれている。缶詰や瓶詰、カット野菜としても売られていて、寒い国のビタミン源として欠かせない食材の1つ。中でも、大麦などの穀物と、豚の脂肪分がたっぷり入ったボリューミーなソーセージ「ピンケル」と一緒に煮込むのは家庭料理の定番だ。

作り方としては、ケールを刻み塩で茹でる→小口切りの玉ねぎと人参、ベーコンを鍋で炒める→ケールを入れて一緒に炒める→ひたひたの水を入れて蓋をして30分ほど煮込む→ソーセージを入れ、さらに煮込んで完成。茹でたじゃがいもやマッシュポテトとマスタードを添えていただく。

いずれもケールが身近にある国の手軽な家庭料理。新たなレパートリーとなるかもしれない。

3. ケールを揚げる。ケールチップス

最後に紹介するのは、ビールのつまみやスナック代わりになる「ケールチップス」だ。

ケールをよく洗い、葉の部分だけを1口大にちぎって水気を拭く→塩、オリーブオイルをかけよく混ぜ、ケールの葉全体に下味をつける→あらかじめ低温で温めたオーブンの天板にオーブンシートを敷く→その上にケールが重ならないよう広げる→オーブンで10分ほど焼く→葉が完全に乾き、やや茶色になるまでカリカリに焼けたら完成。
ガーリックや胡椒、粉チーズなど、好みのシーズニングを加えても美味しい。ポテトチップスなどと違って罪悪感なくパリパリ食べられるので、お試しあれ。

結論

未体験の食材でも、先入観なく使ってみると、そこに新しい発見があり、料理への創造力を刺激される。今回紹介した調理方法を参考にすれば、手ごわいと感じていたケールが、ぐっと身近に感じられるのではないだろうか。

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  • 更新日:

    2018年10月15日

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