1. ビールかけのはじまり

日本ではじめてビールかけが行われたのは、遡ることおよそ60年前。プロ野球の優勝祝賀会で、初めて行われたと言われている。
その様子は、スポーツ新聞や大手ビール会社の社内報にも掲載された。
その様子は、スポーツ新聞や大手ビール会社の社内報にも掲載された。
ビールかけ誕生秘話
なぜ、ビールかけが行われたのか。その秘密を解く鍵になるのが、海外でプレー経験のある選手の存在。当時、海外のプロスポーツ界ではすでに優勝祝賀会でビールかけに似たパフォーマンスが行われていた。そのパフォーマンスを体験していた選手が、日本に輸入したというわけ。
2. 大リーグのシャンパンファイト

日本のビールかけのルーツとなったと言われているのが、シャンパンファイト。これはアメリカやヨーロッパでスポーツの表彰式や、祝賀会で行われるもの。その名の通り、優勝選手たちがシャンパンを掛け合うパフォーマンスだ。ルーツは定かではないが、野球だけでなく、F1や24時間耐久レースで知られるル・マンなどでも繰り広げられている。
高級シャンパンが主流!?
ちなみにこのル・マンのシャンパンファイトでは、超高級シャンパンが使われることもあるとか。アルコールが禁止されているイスラム教徒が多く住む地域、チームに20歳未満の選手がいる場合には、ローズウォーター、炭酸水など、アルコール以外のもので代用されているようだ。
3. 日本とアメリカの違い

日本のプロ野球と大リーグでは、祝賀イベントに少し違いがある。まず使われるアルコール。名前からわかるように日本はビール、大リーグではシャンパンだ。それぞれ地区優勝、リーグ優勝など段階があり、その都度、ビールかけやシャンパンファイトが行われるのが普通。
開催のタイミング
日本のプロ野球におけるビールかけは、ホームゲームであれば駐車場など広い場所、アウェーゲームであればホテルなど、あらかじめ用意された会場に移動してから行われるのが一般的。対して大リーグでは、優勝が決まるとすぐにロッカールームでシャンパンファイトが行われる。これはホームでもアウェーでも同じ。
4. 一般人が体験するには

ビールかけやシャンパンファイトは、テレビのなかの話。そんな風に思っている人が多いかと思うが、実は少数ではあるが体験することができるお店もあるらしい。さらに近頃では、結婚式前夜、納会などイベントを盛り上げる意味合いで開催するケースもあるようだ。
実はコツが必要!?
ビールかけもシャンパンファイトも簡単そうに見えるが、実はそうでもない。どちらも勢いよく出すには、よく振ることが重要。思わずひるんでしまいそうだが、どちらも思い切りよくやることが重要。振り切って楽しむといいらしい。
アルコールに弱い人は要注意
アルコールは、肌からも吸収するのでアルコールが弱い人は注意が必要。ビールかけをすると翌日までビールの匂いが取れないこともあるそうなので、日程にも調整が必要だ。ビールかけにチャレンジするならば、入念な下準備やお店の確保がマストだ。
結論
ビールかけのルーツはシャンパンファイトにあり!ということがわかった。ビールかけが行われるともったいない!食べ物を無駄にしている!など、物議を醸すこともあるが、これも勝利の喜びを表すひとつの手段と思えば、理解できるかも!?