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ブライニングとは?肉や魚などがジューシーに仕上がる調理法を紹介!

ブライニングとは?肉や魚などがジューシーに仕上がる調理法を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年8月10日

ブライニングは、水に砂糖と塩を混ぜたブライン液という調理液に浸すだけで、食材を柔らかくジューシーに仕上げられる便利な調理法だ。鶏ムネ肉が代表的だが、そのほかの肉料理にも使える。今回は、ブライニングの特徴や調理するうえでのポイント、ブライニングを使ったおすすめの調理法について解説していこう。

  

1. ブライニングとは?

ブライニングとは、塩と砂糖を水に溶かしたブライン液に肉などの食材を漬け込む調理法のことだ。ブライニングを行うと、食材に水分がしみわたり、旨みが増したジューシーな仕上がりになる。どの家庭にもある塩と砂糖のみでできる手軽さが魅力だ。ブライニングは、鶏肉や牛肉、豚肉をはじめ、サーモンなどの魚にも用いることができる。

ブライン液とは?

ブライン液は、塩水を意味する英語の「brine」が語源となっている。ブライニングはもともと、欧米で鶏肉やターキーなどの肉類を保存するために用いられてきた調理法だ。現在では、水に砂糖と塩を合わせた調理液をブライン液と呼んでいる。砂糖を加えることで旨みが増し、さらにジューシーに食材を仕上げることができるのだ。

2. ブライニングの特徴やメリットとは?

ここでは、ブライニングの特徴やブライニングを行うメリットについてさらに詳しく紹介していく。読めばきっとあなたもブライニングに挑戦したくなるだろう。

その1.食材がジューシーに仕上がる

ブライン液に食材を漬けると、塩の作用によりタンパク質が分解されて水分が入りやすくなり、砂糖の作用により入り込んだ水分の保水力がアップする。しかも、塩によってタンパク質が分解されるため加熱しても縮みにくくなる。そのため、加熱した際に水分が抜けてもジューシーさ、柔らかさが保たれやすくなるのだ。

その2.さまざまな料理に活かせる

ブライニングは、パサつきやすい鶏ムネ肉の調理法として紹介されることも多いが、実は牛肉や豚肉にも使える。しっかりとした噛みごたえの赤身肉もブライン液に漬ければしっとりジューシーな味わいに。からあげや生姜焼き、ローストビーフなどさまざまな肉料理をワンランク格上げしてくれる。また、サーモンやエビなどの魚介類にもブライニングは用いられる。ブライニングは、非常に汎用性の高い調理法なのだ。

3. ブライニングの基本的なやり方

ここまでで、ブライニングに興味をもっていただけただろうか。次は、いよいよブライニングの方法について説明していこう。

基本的なブライン液の作り方

  • 水に対して5%程度(水100gの場合は約5g)の塩と砂糖を用意する
  • 水に塩と砂糖を混ぜる

基本的なブライン液の使い方

  • 味がしみやすいよう、ブライニングしたい素材をフォークで肉を数ヶ所刺す、または肉を開いておく
  • ブラウン液に肉を30分以上、できれば一晩以上漬ける

4. 上手にブライニングを行うポイント

ブライン液の作り方は非常に簡単だが、より美味しく食材を仕上げるには、コツがいる。上手にブライニングを行うためのポイントを紹介しよう。

ポイント1.分量は正確に量る

ブライン液を作るとき大切なのが、水と砂糖と塩の比率を守ることだ。とくに塩の量に要注意。塩が水に対して5%以上になると、浸透圧の原理によって食材の旨みが水分と一緒に抜けてしまい、せっかくブライニングしてもパサついた食感になる可能性がある。ブライン液を作るときは、分量を正確に量ろう。

ポイント2.肉を開いてから漬ける

ブライン液が食材全体にしみやすいよう、食材に下準備をしておこう。観音開きや、全体に切り込みを入れるなど、ブライン液が食材に触れる面積を大きくしておくのだ。一枚肉のまま調理する必要がない、という場合には、そぎ切りにするなどして細かく切り分けておくのもよいだろう。
ブライニングする時間は、鶏ムネ肉1枚なら2~4時間程度、それ以上大きい肉の場合は、一晩程度がおすすめだ。

5. ブライニングで肉料理を作ってみよう!

ブライン液の使い方を理解したら、ブライニングで肉料理を作ってみよう。いつもと同じ肉でも、ブライニングを使えば、柔らかくジューシーな仕上がりになる。

その1.鶏ムネ肉のソテー

パサつきやすい鶏ムネ肉もブライニングすれば、しっとりした食感が楽しめる。切らずにそのまま焼くのがポイントだ。
ブライン液に漬けた鶏ムネ肉は、ソテーする前にあらかじめ冷蔵庫から取り出しておこう。常温になったら塩コショウをふって、フライパンで焼いていく。弱火で蒸し焼きすれば、パサつきにくく、ふっくら仕上がるだろう。

その2.ビーフステーキ

しっかりした噛みごたえの赤身肉も、ブライニングしてから焼けば高級肉のような仕上がりに。子どもにも食べやすい柔らかな食感になるだろう。好みでソースを添えて食べてみてほしい。

その3.豚生姜焼き

一晩ブライン液に漬けておくだけで、固くなりやすい生姜焼きが、柔らかな食感になる。ブライニングした豚肉は、焼く前に水気を軽く拭きとるのがポイントだ。
焼き目を付けた豚肉に調味料を絡ませれば、いつもとはひと味違う生姜焼きのできあがりだ。

6. ブライニングに関する疑問・質問に回答!

最後に、ブライニングについてよくある疑問や質問に回答しよう。

Q1.マリネとの違いは何か?

フランス料理店などでよく目にする「マリネ」は、食材をオリーブオイルや酢などで漬け込んだ調理法・料理名のことである。
どちらも食材を調理液に漬け込む点は共通しているが、ブライニングの場合は、砂糖と塩で作ったブライン液に漬け込む。マリネとブライニングは、調理液の材料が異なるのだ。

Q2.なぜ鶏ムネ肉はパサパサするのか?

脂肪は加熱しても縮みにくいが、たんぱく質は加熱によって縮む性質がある。鶏ムネ肉は、鶏モモ肉よりも脂肪の量が少ない。そのため、加熱されると身が縮み、水分が抜けてパサパサとした食感になってしまうのである。
鶏ムネ肉は、強火で長時間調理すると、水分が抜けてしまうので、調理前に常温に戻し、加熱時間は短めを心がけるとよいだろう。

結論

ブライニングを使えば、普段と同じ食材をより美味しくすることができる。いつもの献立がワンランクアップするだろう。「今日のお肉、なんだかいつもより美味しい!」という家族の反応を見てみたくないだろうか。ブライニングは身近な材料だけで簡単にできる便利な調理法だ。あなたもぜひ試してみてほしい。
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  • 公開日:

    2018年10月 9日

  • 更新日:

    2021年8月10日

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