1. マリネとは?

マリネ(mariné)とは、フランス料理における調理法の一種であり、肉・魚介・野菜などの食材をオイルやお酢などに漬けることを指す。また、日本ではオイルやお酢などで作ったマリネ液に漬け込まれた料理を指すことがある。一般的にマリネは食材を柔らかしたり、風味を付けたりするために行われる。なお、本場フランスでは「マリネ」ではなく、「マリナード(marinade)」と呼ばれている。
マリネの名前の由来
マリネ(mariné)は、フランス語で「マリネにする(mariner)」という言葉の過去分詞である。そのため、フランス語では「マリネにされた~」「マリネの~」などの意味がある。またフランス語の「mariner」の語源は、古フランス語の「marin(海の~)」であるといわれている。ただし、マリネというのは日本で使われている言葉であり、フランスでは「マリナード(marinade)」が使われる。
2. カルパッチョやピクルスとの違いとは?

マリネと混同しやすい料理にカルパッチョやピクルスなどがある。ここではそれぞれの料理の特徴を紹介するとともに、マリネとの違いについても紹介しておこう。
カルパッチョとの違いは?
カルパッチョとはイタリアンの一種であり、薄くカットした肉や魚介などにオイルやレモン汁、ソースをかけた料理の総称である。本来は薄切りにした牛ヒレ肉にチーズやソースをかけたものを指すのだが、日本では魚介の刺身にソースをかけることが多い。このことからわかるとおり、マリネとカルパッチョは発祥地や調理方法・作り方などさまざまな点で異なっている。
ピクルスとの違いは?
ピクルスとは、紀元前2000年頃のメソポタミア南部が発祥の「西洋の漬物」の総称である。特に小ぶりのキュウリである「ガーキン」を使ったピクルスが有名だ。マリネとピクルスはいずれも漬け込む料理という点は共通している。しかし、マリネは食材を柔らかくしたり味付けしたりすることを目的としているが、ピクルスは食材を長期間保存することを目的としている点に大きな違いがある。
3. サーモンマリネの作り方とは?

サーモンマリネはマリネ液さえ作っておけば、生食用の新鮮なサーモンを漬けるだけで簡単に作ることができる。マリネ液に必要なオリーブオイル・お酢(レモン汁)・砂糖・塩コショウ・ハーブ類とマリネに必要な生食用のサーモン(またはスモークサーモン)・玉ねぎを用意したら、以下の手順で「サーモンマリネ」を作ってみよう。
万能マリネ液の作り方・手順
- ボウルにオリーブオイル・お酢・砂糖・塩コショウを入れる
- 砂糖や塩などがしっかりと溶けるまで混ぜ合わせたら完成
※お好みで醤油やハーブ類などを加えても美味しくなる
サーモンマリネの作り方・手順
- 玉ねぎを薄くスライスして5分程度水にさらしておく
- 薄切りされたサーモンの切り身を半分にカットする
- ボウルにマリネ液・玉ねぎ・サーモンを入れて混ぜる
- 冷蔵庫で1時間~1時間半程度漬け込めばマリネの完成
4. サーモンマリネの美味しい使い道3選

サーモンマリネはそのまま食べても美味しいが、サンドイッチ・サラダ・パスタなどの具材として使ってもよい。ここではサーモンマリネの美味しい使い道を3種類紹介しておこう。
食べ方1.サンドイッチ
サーモンマリネはサンドイッチの具材に使うのがおすすめ。サーモンマリネ・レタス・クリームチーズなどを挟めば、見た目も華やかなサンドイッチが作れる。残ったサーモンマリネを使ってオシャレな朝ごはんを作ってみるとよいだろう。
食べ方2.ポテトサラダ
ポテトサラダにサーモンマリネを加えてみるのもよい。ポテトサラダに加えるときは刻んだものをポテトサラダに和えて、トッピングにもサーモンマリネを使うとよい。オシャレなサラダなのでホームパーティーなどにもおすすめの一品となる。
食べ方3.パスタ
サーモンマリネはパスタのトッピングに使ってみるのもよいだろう。クリームソースやペペロンチーノなど、いろいろなソースと相性がいいので美味しく食べられる。また、そのままトッピングしても美味しいし、軽く焼いて香ばしさをアップするのもよい。アレンジしながら美味しく食べよう。
結論
フランス料理店でよく目にする「マリネ」とは、食材をオリーブオイルやお酢などで漬け込んだ調理法・料理名のことである。マリネ液はオリーブオイルやお酢(レモン汁)などがあれば簡単に作れるので、家でも美味しいマリネ料理が手軽に作れる。サーモンをはじめ、野菜類や肉類などを使って美味しいマリネ料理を作ってみよう。
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