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コクと香りをプラス!カレーとバターは最高のマリアージュ

コクと香りをプラス!カレーとバターは最高のマリアージュ

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年8月 6日

スタイルから具材、スパイスなど幅広いバリエーションがあるカレー。特に隠し味に関しては「自分のカレーにはこれ!」と決めている人も多い。その隠し味の中で最も多くの人が入れているものは何かご存じだろうか?それは、バターである。なぜバターが隠し味として人気なのか、隠し味としてバターを使うコツなどを調べてみた。

  

1. カレーにバターがぴったりな理由

バターをカレーの隠し味として使う人が多いのはなぜだろうか?
どの家庭でも大抵冷蔵庫に入っていること、ひとかけらポンと入れるだけで何となくマイルドで美味しくなる気がする、などいろいろな理由があるだろう。ここではバターの特徴を紹介し、バターがカレーの隠し味としてふさわしいことを説明したい。

バターの特徴

バターは牛乳から作られる動物性油脂である。バター一箱200g作るために使われる牛乳の量は約4.4リットル!80%以上が乳脂肪でできている。ビタミンやミネラルも豊富で、特にビタミンAの含有量は牛乳の13倍。その他日本人に不足しがちなビタミンDやEも含まれている。バターの栄養素は加熱してもほとんど損なわれないのが特徴だ。そのためカレーをはじめとした煮込み料理などにも向いているのだ。

バターは日本人向けのカレーの隠し味

バターの主成分である乳脂肪は食用油の中でも消化のよい油だ。カレーは油分の多い料理だが、油脂の消化分解が困難な日本人の消化器官にとって、バターは優しい油脂だといえる。また、油にはスパイスをコーティングする働きがある。日本人の胃腸はスパイスなどの刺激物も得意ではないため、バターの油脂で程よくコーティングされマイルドになったカレーが好まれるのも納得だ。

2. カレーの隠し味としてのバターの使い方

バターを隠し味として入れると口当たりがまろやかでコクが出る。塩・コショウやソースなどの調味料ほど味は強くないが、料理に深みを与えるコクと香りをバターはもたらす。緩やかに味を調えるバターは隠し味としてうってつけであるが、どのように使うのが正解だろうか?

具材を炒める

野菜や肉などの具材を炒める時にバターを使うのが1つだ。サラダ油などで炒めるより風味が断然よくなる。特にプロのカレー作りに欠かせないといわれる飴色たまねぎを作る時に使うといい。カレーの出汁となる飴色たまねぎにバターを使うと、味の土台となる部分に深みが加わるのだ。ただ、バターは焦げやすいので炒める時には注意が必要だ。

煮込みの最後に加える

カレールーを入れ最後の仕上げにバターを落とすのもよく行われる方法だ。最後に入れることで、できあがったカレーにふわっとバターの香りが加わり風味がよくなる。お皿に盛りつけた後にバターを乗せても旨い。カレーの上でバターが黄金色に溶けかけているのは食欲をそそる画になる。

もちろん炒めと仕上げ、2回に分けてバターを使ってもよい。欧風カレーなどまろやかで深みのあるカレーにおすすめの方法だ。5皿分で大さじ1~2杯程度の利用を目安にしよう。多すぎると油っぽくくどくなる。

3. カレーとバターの合わせ方あれこれ

一般的なルーを使ったカレーにバターを入れる方法以外にも、バターを活用できる場面はいろいろある。

バターライスで風味豊かに

よりバターの風味を感じたい場合は、ライスをバターライスにするのもいい。刻んだパセリを混ぜ込むと見た目も涼やかだ。

濃くなったカレーの味を調整する

煮詰めすぎてしまったり、2日目以降で水分が少し飛んでしまったりして味の濃くなったカレーにもバターが活躍する。水を足すと味がぼやけがちだが、バターであれば濃くなった味を調整できる。

バターとカレーといえばバターチキンカレー

本場インドのカレーでありながらマイルドで食べやすいと昨今日本で人気なのが「バターチキンカレー」だ。元々ヨーグルトとスパイスに漬け込んだチキンを壺焼きにしたタンドリーチキンの、余ったソースから作られたといわれるバターチキンカレー。ヨーグルトやバター、生クリームと乳製品を多く使うため、口当たりが優しいのが特徴だ。短時間で作れるのも人気の理由で、ネット上にはさまざまなレシピが公開されているのでチャレンジしてほしい。

バターが隠し味にとして合う食材

バターは肉・魚・野菜・パン・ごはん・パスタ...と何とでも相性がよいため、どんなカレーの隠し味としても万能である。肉類では中でも鶏肉とバターの相性が抜群だ。また、ホタテの貝柱やエビなどシーフードとバターもよく合う。ナンと一緒に食べるならバターは欠かせないし、野菜を煮込まずソテーして後乗せする鮮やかなカレーにもバターが必須。カレーにバターはいろいろな使い方が可能なのだ。

結論

隠し味としてカレーにバターを使うメリットや方法を紹介した。炒めにも、煮込みにも、ソテーにも、ライスやナンにも使えるバター。活用方法は幅広いが、日本のバターはほとんどが有塩。全体の味にバターの風味だけでなく塩分も影響をする。塩分が気になるようであれば無塩バターを使うことも検討してほしい。

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  • 公開日:

    2018年10月 4日

  • 更新日:

    2021年8月 6日

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