アマゾン原産！星の形の「サチャインチナッツ」がすごい

サチャインチは、熱帯雨林に分布するトウダイグサ科の常緑樹で、インカインチと呼ばれることもある。歴史は古く、紀元前後から西暦700年頃までペルー北部で繁栄したモチェ文明の遺跡からサチャインチナッツを象った土器が出土されるなど、長らくペルーの人に親しまれてきたことが分かる。

特に注目したいのはアミノ酸と、不飽和脂肪酸であるオメガ3の含有量だ。植物性タンパク質であるアミノ酸については、成人が必要な必須アミノ酸をサチャインチナッツにすべて含んでいるというから驚きだ。また、サンチャインチナッツの栄養素のうち50%が脂質だが、その脂質の内訳は、半分がオメガ3、3割強がオメガ6という必須脂肪酸で構成されている。必須脂肪酸は体内で作ることができない栄養素で、血液をサラサラにするという研究結果が出ているそうだ。

サチャインチナッツの食べ方は主に２種類。1つは、ローストしたサチャインチナッツをそのまま食べる。1日に必要なのは10粒程度で、味は少し青っぽい。

もう1つは、サチャインチナッツをプレスして作られるサチャインチオイルを料理に使うことだ。サチャインチオイルは、比較的クセも少なくあっさりしているので食べやすい。加熱に強いことがわかっているので、炒める・煮る・焼く・揚げるなどほとんどの料理に使えるし、オリーブオイルのようにパンにつけて食べてもいい。

サチャインチナッツは新たなスーパーフードとして健康志向の人たちに注目され始めている。ペルーでは妊婦が栄養補給のために摂るというこのサンチャインチナッツ、試してみてはいかがだろうか。