1. 生わさびって?

わさびの地下茎
わさびと言えば、冷蔵庫に常備されているチューブ入りのものを思い浮かべる人がほとんどだろう。チューブから出してそのまま使える手軽さとリーズナブルな価格が日本人の生活スタイルにフィットし、長い間その地位を安定させている。チューブ入りわさびは海外でも販売されており、「wasabi」として認知されている。しかし、本来は「わさび=チューブ入りのもの」ではない。わさびとは日本原産のアブラナ科の植物の名称で、この植物の地下茎をすり下ろしたものを薬味として食べているのだ。
新鮮で贅沢な風味
わさびの地下茎をすり下ろすと、日本料理に欠かせない薬味、わさびとなる。この地下茎こそ、生わさびなのだ。生わさびは豊かな流水のもとで栽培される。産地として有名なのは静岡県と長野県で、清流を利用して「水わさび」を栽培している。一方、岩手県では流水ではなく一定量の水を利用した「畑わさび」の栽培が盛んで、シェアは全国の畑わさび生産量の50%にのぼる。
生わさびは一般のスーパーなどで見かけることはほぼなく、生産地や周辺地域の農園や道の駅、またはインターネット店舗などで購入できる。生わさびは新鮮で贅沢な風味を持ち、1度食べたらチューブ入りわさびに戻れないほど美味しい。しかしながら、値段は高い。
生わさびは一般のスーパーなどで見かけることはほぼなく、生産地や周辺地域の農園や道の駅、またはインターネット店舗などで購入できる。生わさびは新鮮で贅沢な風味を持ち、1度食べたらチューブ入りわさびに戻れないほど美味しい。しかしながら、値段は高い。
2. 生わさびの保存~冷蔵編

生わさびは貴重!
生わさびは収穫までに数年を要する、手間もコストもかかる植物。値段が張るのも納得である。このため、チューブ入りわさびにはわさびに似た「西洋わさび」も使われている。貴重な生わさびが手に入ったら、まずは美味しくいただこう。チューブのように必要な分だけを簡単に出せるわけではなく、おろし金を使ってすり下ろさなければならない。一般家庭の1回の食事でわさび1本を丸々使うことはまずないため、保存が不可欠となる。せっかくの生わさびを2回目以降も美味しく食べるため、正しい保存方法を覚えておこう。
冷蔵庫で1ヶ月保存可能!
わさびの合う料理は多いとは言え、1度に大量には使わない。生わさびのサイズと食べる頻度にもよるが、数日で使い切れる場合には、キッチンペーパーを濡らしてわさびを包み、さらにラップできっちりと包んで冷蔵庫で保存する。もう少し長期的に保存したい場合には、水を入れたコップにわさびを立てて入れ、冷蔵庫で保管する。地下茎部分がしっかりと浸かるように気をつけ、水も毎日取り替える。この方法ならば1ヶ月ほど保存可能である。すりおろしたわさびは保存に向かないため、使い切る量だけをすりおろすようにしよう。
3. 生わさびの保存~冷凍編

そのまま冷凍
食材や料理を長期的に保存するには、やはり冷凍が1番。生わさびも、すぐに使いきれない場合には、冷凍保存して鮮度を保とう。まず、そのままの生わさびを冷凍する場合には、わさびをしっかりとラップで包んで冷凍庫で保存する。使う時には解凍せず、凍ったままわさびをすりおろす。こうすることでわさびの風味が失われず、香りが立つのだ。残ったわさびは再度ラップで包み、冷凍庫で保存する。
すり下ろして冷凍
次に、すりおろしてから冷凍する方法を紹介する。わさびをすべてすりおろし、広げたラップの上に薄く伸ばす。伸ばした状態のままラップで包み、そのまま冷凍庫で保存する。薄く伸ばしたわさびは凍った状態でも手で簡単に折れるため、使う時には必要な分だけを割り、自然解凍して食べる。残った分はそのまま冷凍庫で保存する。ちなみに、薄く伸ばす方法のほか、鉛筆のように細長い形状にして冷凍してもOK。冷凍保存であれば、1年ほどわさびの風味を損なわれずに保存できる。再冷凍は風味が落ちてしまうため、絶対にNGである。
結論
生わさびの保存方法について解説した。わさびは風味が命。新鮮なうちに使い切ることが望ましいが、どうしても使いきれない場合もある。しかし、せっかくの貴重な生わさびを無駄にはしたくないもの。正しく保存し、できる限り美味しさを保とう!