1. 珍しいイタリア野菜

美しくて美味しいのに、カステルフランコが日本ではまだ珍しく入手困難な理由は、イタリア原産の野菜だからだ。もし実物を目にしたらとてもラッキーである。
日本ではまだイタリア野菜は希少
フィノッキオ、ラディッキオ、ルーコラ・セルバティカ、チーマ・ディ・ラーパ、テーブルビーツ。まるで呪文のようだが、これはすべてイタリアで普通に食べられている野菜だ。日本で入手できるイタリア原産の野菜は、ルッコラ(ロケット)、ズッキーニ、バジルなどだろう。本場でよく食べられている野菜は日本で入手するのが難しく、さらにカステルフランコは「変形種」のため、なかなかお目にかかれない。
日本では育てにくい
日本の気候はイタリアと比べて大きく異なる。夜の気温差が少なく、降水量にもムラがあるのだ。イタリアは野菜をよく食べる国で、日本でもイタリア料理の普及に伴いイタリア野菜の需要が高まっているのだが、国内で栽培するのが難しい。また、国産のイタリア野菜は日本人に合わせて改良されている物が多い。カステルフランコのような大玉は家庭で食べるサイズまで品種改良する必要があり、なかなか本場の野菜そのままが普及するのは難しいようだ。
2. 「土地の名前」がついている

カステルフランコは「カステルフランコ産」という地名である。
イタリアの一部地域で熱狂的に愛されている「ラディッキオ」という野菜の一種だ。
イタリアの一部地域で熱狂的に愛されている「ラディッキオ」という野菜の一種だ。
冬に欠かせない地域野菜
イタリア野菜は地域色が強い。ヴェネト州で大人気な野菜が、トレヴィーゾ産ラディッキオである。見た目も味わいも非常に個性的な野菜で、チコリという苦味のある野菜が原種だ。同じラディッキオでも、生産地が異なるとその土地ごとに違う種類になる。このため「どこ産か」ということが重要で、品種にそのまま土地の名前が入ることが多い。
カステルフランコは変形種
カステルフランコはトレヴィーゾ近郊のカステルフランコ市を発祥とするラディッキオの変形種だ。正式名は「ラディッキオ・ヴァリエガート・ディ・カステルフランコ」といい、個性的なラディッキオの中でもさらに特徴のある見た目をしている。全体的にはレタスを花開かせたような、まるで大きなバラの花のような姿だ。クリーム色の葉に紅色の小さな斑点が散らばり、まるで女王様のようでとても美しい。日本野菜ではまずお目にかかれない形や色味である。
3. 美味しさを活かす食べ方

原種であるチコリの特徴を受け継いで、ほんのりとした苦みと甘みのある複雑な味わいだ。繊細な味を活かした食べ方をしよう。
何より美しい姿を楽しむ
カステルフランコの魅力はバラの花のような姿だ。まずはサラダで見た目も楽しむといいだろう。テーブルに丸ごと出して葉を少しずつ取りながら食べてもいい。葉は柔らかく滑らかな口当たりで、ほんのりした苦みと甘みを活かすために、オリーブオイルや塩でシンプルにするのが一番である。
本場では加熱も多い
イタリアではラディッキオ類はリゾットに入れることも多く、油でドロドロになるまで炒めたものも人気だ。加熱することで甘みが引き出され、複雑な味わいがぞんぶんに楽しめる。形が失われるのはちょっともったいないが、ピューレ状にして甘みを活かしたデザートにすることもあるそうだ。
結論
見た目のインパクトがあるので、パーティー料理の主役にはもってこいのカステルフランコ。インターネットなどで丸ごと購入できることもあるようだが、家庭で入手するのはやはり難しいようだ。旬の冬にイタリアンレストランなどで見かけたら、是非食べてみたい珍しい野菜である。