1. ワインの色は大きく分けて3つ

ワインの色別のタイプは大きくわけて3つ存在する。まずは基本的な色の違いからおさらいしてみよう。
赤ワイン
ワインといえば赤ワインを思い浮かべる人も少なくないだろう。産地や味のバリエーションから、ワインは赤ワインに限ると考えている人もいるほど愛好家も多いタイプだ。赤ワインは黒ブドウを原料として、皮ごと絞って果汁をとり発酵させている。そのため果皮の色素がそのまま液体に残っているので美しい赤色に仕上がるのだ。
白ワイン
白ワインはなぜ白いのだろうか?シャルドネのような白いブドウを原料にしている・・・というのももちろんだが、実は白ワインの中には黒ブドウを原料にしているものもある。ポイントはブドウの色ではなく作り方。白ワインは赤ワインと違い、原料を軽く潰し終えたらすぐに皮や種といった色素が移る要因になるものを取り除いてしまう。つまり色が液体に付く前に皮を取り除いているから白いワインに仕上がるのだ。
ロゼワイン
淡いピンク色が女性にウケもよく、特別な日のワインとして楽しまれることも多いロゼワイン。基本的な製法は白ワインに近いものがあり、かすかに色づけされるようにわざと果皮や種を残す時間を長めにして着色する。中には白ワインと赤ワインを混合することで色合いを表現しているものもあり製法は一概には言えないが、いずれにせよ赤ワインと白ワインの中間的な特徴を持っていると言えるだろう。
2. 熟成すると色合いが淡くなる赤ワイン

何十年も寝かせたヴィンテージの赤ワインはワインファン垂涎のシロモノだ。あまりワインに精通していない人でも、やはり一度くらいはどんなものなのか飲んでみたいと思うのが普通ではないだろうか。
そんな赤ワインの古酒、普通に考えると長い年月を経て凝縮されることで色合いが濃くなりそうなものだが、実は逆に適切な熟成を経たものは淡い色合いになっていくのだ。
淡いといっても単に薄い色合いになるのではなく、どこかオレンジ色や茶色がかったくすんだ色合いに変化していく。これは赤ワインの色のもととなっているアントシアニンが時間経過によって変色することから起こる現象だ。
基本的には濃く赤黒い色合いから茶色や橙色がかった色合いへと変化していく。もちろんモノにもよるので一概には言えないのだが、通になれば赤ワインの色合いを見ただけで、そのワインがどれくらい熟成されているのか予想することも可能だ。
そんな赤ワインの古酒、普通に考えると長い年月を経て凝縮されることで色合いが濃くなりそうなものだが、実は逆に適切な熟成を経たものは淡い色合いになっていくのだ。
淡いといっても単に薄い色合いになるのではなく、どこかオレンジ色や茶色がかったくすんだ色合いに変化していく。これは赤ワインの色のもととなっているアントシアニンが時間経過によって変色することから起こる現象だ。
基本的には濃く赤黒い色合いから茶色や橙色がかった色合いへと変化していく。もちろんモノにもよるので一概には言えないのだが、通になれば赤ワインの色合いを見ただけで、そのワインがどれくらい熟成されているのか予想することも可能だ。
3. 琥珀色に変化する白ワイン

赤ワインが熟成を経ると淡い色合いへ変化するのと反対に、白ワインは時が経って古くなると琥珀色へ逆に色合いを濃くしていく。
白ワインも製法はさまざまで、樽での熟成や果汁の取り方によって出来立てから色の濃いものやオレンジがかったものなどが存在するが、瓶に詰められてからの熟成によって変化する色合いは酸化によるものだと考えられているのだ。
白ワインはもともと赤ワインほどの長い熟成に耐えられないため、琥珀色に変色した白ワインのなかには美味しくなくなってしまっているものも多いのだが、一部のトップクラスの造り手の白ワインは琥珀色がかるほどの熟成に耐えるものもある。琥珀色の熟成した白ワインを美味しく楽しめるという経験は、非常に稀少なものであると考えられる。白ワインの古酒にも一度は挑戦してみたい。
白ワインも製法はさまざまで、樽での熟成や果汁の取り方によって出来立てから色の濃いものやオレンジがかったものなどが存在するが、瓶に詰められてからの熟成によって変化する色合いは酸化によるものだと考えられているのだ。
白ワインはもともと赤ワインほどの長い熟成に耐えられないため、琥珀色に変色した白ワインのなかには美味しくなくなってしまっているものも多いのだが、一部のトップクラスの造り手の白ワインは琥珀色がかるほどの熟成に耐えるものもある。琥珀色の熟成した白ワインを美味しく楽しめるという経験は、非常に稀少なものであると考えられる。白ワインの古酒にも一度は挑戦してみたい。
結論
ワインの色合いは赤ワインであれば熟成するに従って薄く、白ワインであれば濃くなることがわかった。もちろんこれは一つの指標でしかない。はじめから淡い色のワイン、濃い色のワイン、保存状態によっても色の変化は異なる。ワインの色はその味や状態を測るデータとして有効活用できるというわけだ。