1. 世界のワイン豆知識

生産量
皆さんは、世界で最もワインの生産量の多い国をご存知であろうか?フランスと思われがちだが、答えはイタリア。ついでフランス、スペインと続く。イタリアは、年間リットル換算すると40億リットル以上のワインが生産されていると言われている。日本のワイン生産量は約1663万8000リットル と言われているので、その差はけた違いに多い。
ワイン発祥の地
ワインの発祥地もフランスやイタリアと思われがちだが、ワインは、ロシアとイランを南北に挟まれるように位置するコーカサス山脈一帯が発祥と言われている。現在のアゼルバイジャン、アルメニア、ジョージアあたりで、近頃はその地方のワインも日本で密かな人気を集めている。
世界各国のワイン
フランス、イタリアをはじめとするヨーロッパでなじみの深いワインだが、現在では、広く世界中で作られている。オーストラリアやニュージーランドのオセアニア、チリやアルゼンチンなど南米まで、多くの名産地が生まれている。日本もそのひとつで、日本ワインは国内のみならず、海外からも注目を集めている。
2. フランスワインの基礎知識

特徴
ブルゴーニュ、ボルドー、アルザス、ロワールなど、ワインの名産地が目白押しなフランス。産地ごとに使用できるぶどうの品種や生産規格などが定められていることでも知られている。日本に輸入されるワインもフランス産が最も多い。ちなみにブルゴーニュのワインは、単一品種で作られることが多く、ボルドーのワインはいくつかのブドウを混ぜて作るケースが多い。
赤ワインの品種
フランスの赤ワインを代表するブドウ品種といえば、ブルゴーニュワインの代名詞とも言えるピノ・ノワール。色が薄めで、シルキーな舌触りが持ち味。ボルドーを代表するのが、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。カベルネ・ソーヴィニヨンは深みのある色味で、厚みのある飲み口になる。メルローは、深みある色と程よいタンニンが特長。そのほかにもコート・デュ・ローヌで有名なシラー、ボージョレなどで栽培されるガメイ、南部で多く栽培されているグルナッシュなどがある。
白ワインの品種
ブルゴーニュワインの代名詞、シャルドネは今や世界各国で愛されるブドウ品種のひとつ。土地や気候によって味わいが変わりやすい。ボルドーやロワールでよく栽培されているソーヴィニヨン・ブランは、さわやかな香りが特徴。前述のピノ・ノワールの突然変異から生まれたピノ・グリ、コート・デュ・ローヌで有名なヴィオニエ、ロワールの人気品種ミュスカデなどがある。
3. イタリアワインの基礎知識

特徴
イタリアは、ワインを作っていない州は存在しないと言われるほどのワイン大国。フランスほど、厳密に統制されていないこともあり、とにかくブドウの品種が豊富。この土地でしか育てられていない、そんな稀な品種も数多く存在するので、全てを覚えるのは不可能に近い。
赤ワインの品種
最もよく知られているのが、サンジョヴェーゼ。フルーティーでバランスのいいワインになる品種で、イタリア全土を通して、広く栽培されている。南イタリアに多いアリアニコは、タンニンが豊富でコクのある味わい、トスカーナ地方が産地のモンテプルチアーノは、フルーティーで酸味のバランスが良く、タンニンがしっかりと効いた味わい。フランス同様、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネフランなども栽培されている。
白ワインの品種
イタリア全土で育てられているのが、モスカート。スプマンテと呼ばれる発泡性のワインにも多く使われる。そのほかマルヴァジアも広く栽培されている品種の一つ。やや濃い色合いが特徴で、香りとコクが混じりあう味わい。土地によってガラリと味わいが変わることでも知られている。そのほか、トレッビアーノ、ピノグリージョ、ガルガネガなどがある。
結論
ここでは代表的な品種をご紹介してきた。ただ、同じ品種のブドウであっても土地の表情、栽培方法、気候、いわゆるテロワールで味わいはガラリと変わる。まずは、王道を責め、飲み口の傾向を覚えたら、王道以外のワインも取り入れつつ、お気に入りのワインを見つけよう。