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人気上昇中のワイン【シラー】の特徴を解説!どんな料理と相性が良い?

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年10月23日

近年、人気が上昇中のワイン「シラー」。フランスでは、ボルドーに次ぐ広いワイン産地であるローヌ川流域を故郷とするぶどう品種である。フランス風に「Syrah」とつづられていたが、現在はオーストラリアやアメリカでも栽培が増加し、「Shiraz(シラーズ)」とも書かれるようになった。フランス以外のヨーロッパ各国でもよく知られた品種であり、メジャーなワインとして親しまれている。キーワードは、「スパイシー」である。

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1. 南仏の空気と太陽に育まれた歴史ある品種「シラー」

南仏の一大ワイン生産地であるローヌ川流域の北部が、シラーの栽培では長い歴史を誇る。非常に力強く個性がある黒ブドウの品種として知られ、そのメリットを買われて世界各地で生産が増えつつある。シラーの詳細をみていこう。

■ローヌ流域でも異なる北部と南部のワイン

スイス・アルプスからレマン湖を経由して地中海に流れ込むローヌ川、その流域は南北に長く広がるぶどうの産地となっている。フランスでは、ボルドーに次ぐ広いワイン生産地を誇る。北部は非常に栽培面積が小さく、南部と比較すると生産量は10分の1ともいわれている。

■シラー種の特徴

シラーは、北部ローヌ地区において長い歴史を誇る。その開墾の起源は、なんと古代ローマ時代にまでさかのぼるとさえいわれている。同地域は、大陸性気候のために夏は非常に気温があがり、冬は大変寒い。降雨量も南部と比べると多い。また、シラーは花崗岩質の急斜面でよく育つといわれている。
気候や土地の条件が限られているため、フランスのシラーワインは生産の機械化が難しく、昔ながらの醸造方法が守られてきた。シラーはまた、「マルサンヌ・ノワール」や「エルミタージュ」という別名をもつ。

■シラーの形状は?

シラー種のブドウの粒は楕円形で小粒であり、ぶどうの房自体も小さい。果皮の色は黒色に近いほど濃いため、ワインの色の美しさには定評がある。南仏の太陽を受けて育つシラーは、早熟な品種である。長熟タイプのワイン向き、というのが通説となっている。

2. オーストラリアで大輪の花を咲かせた「シラーズ」、その味わいは?

温暖で乾燥した気候のローヌ川流域。この気候にマッチしたシラーは、ヨーロッパではメジャーな品種である。フランス以外の国でも、レストランのワインリストに登場する頻度が高い。そして、シラーはオーストラリアでも最大の栽培面積を誇る品種にまで成長した。

■スパイシー+重厚、それがシラーの味わい!

シラーは本来、タンニンや酸味、渋みが強いワインである。一般的に、「スパイシー」と表現されることが多い。ワインの色の濃さもさることながら、ブラックペッパーやチョコレート、煙草やクロスグリを思わせるインパクトがある。色と味わい双方の特徴によって、重厚なイメージのあるワインとして定着した。

■オーストラリアで大きく成長した「シラーズ」

フランス産のシラーはやはりヨーロッパらしい典雅さがある。こうしたさまざまな長所が愛されて、シラーは19世紀前半にオーストラリアにもたらされた。元来個性の強かったシラーズは、南半球の大地で大輪の花を咲かせる。
現在、オーストラリアでは最大の栽培面積を持つ品種となり、「シラーズ」と呼ばれ親しまれている。最大の生産量を誇る南オーストラリア州に、評価の高いシラーズが数多く存在する。
本家のフランス産シラーと比べると、クリーンな明快さのある果実味がシラーズの特徴だ。
オーストラリアではさらに、ヨーロッパ系の品種「カベルネ」とブレンドされることも多い。

3. 濃厚な味の料理と一緒に楽しむシラー

フランス、オーストラリアだけではなく、アメリカや南アフリカでも栽培が広がりつつあるシラー。国際的な知名度も高い。濃厚さがウリのシラーは、まずブルゴーニュ型のグラスでよく香りを楽しもう。最も美味しく飲むことができる適温は、16~18℃だ。
ジビエとよく合うワインのひとつとされており、熟成チーズや羊肉など食材自体にしっかりとした味があるものと合わせるのがベターである。鹿肉や猪の肉だけではなく、キノコ類のグリルとも美味しく飲むことができる。秋の豊穣を満喫できるワイン、それがシラーなのである。

結論

歴史をたどれば、古代ローマ時代にまでさかのぼるシラー。ワイン大国フランスにおいても、有数のワイン産地ローヌ川流域がその故郷といわれている。力強さが魅力のシラーは、活躍の場を国際的なものにしつつある。筆頭はオーストラリア。わずか220年ほどの歴史しかないオーストラリアのワイン醸造の歴史の中で、大きな役割を担っている。南仏や南半球の太陽をしのびつつ、各地のシラーを堪能してみるのも一興である。
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