1. マスカルポーネチーズの特徴
マスカルポーネチーズは牛のミルクから作られるフレッシュチーズである。脂肪分が60~90%と高く、生クリームのようななめらかな舌触りが特徴だ。日本では1990年代初頭のティラミスブームにより、一躍注目を浴びることとなった。いまではティラミスも定番スイーツとなり、自宅で手作りする人も増えたことから、マスカルポーネチーズは日本の一般的なスーパーでも購入することができる。
マスカルポーネという名は、スペイン語で絶品を意味する「マス・ケ・ブエノ」からきているといわれている。かつてマスカルポーネを口にしたスペインの総督がその美味しさを褒め讃えたことが由来とされているのだ。
マスカルポーネという名は、スペイン語で絶品を意味する「マス・ケ・ブエノ」からきているといわれている。かつてマスカルポーネを口にしたスペインの総督がその美味しさを褒め讃えたことが由来とされているのだ。
味や香り
クセのない味わいで、塩味や酸味も少ないが、コクと甘みが感じられる。チーズとバターの間のようななめらかさで、主張しすぎないわりに存在感がある。また、脂肪分が多くミルキーな味は、強い苦みや塩味をもつほかの食材と相性がよい。香りは強くないが、口に入れるとほのかにミルクの甘い香りが漂う。
クリームチーズとの違い
マスカルポーネチーズはクリームチーズとよく似ており、代用品として用いられることもある。クリームチーズとは、生クリームまたは生クリームと牛乳を混ぜたものから作るフレッシュチーズの総称で、マスカルポーネチーズもクリームチーズの一種だ。しかし、一般的にマスカルポーネチーズとクリームチーズは区別して販売されており、味も異なる。
マスカルポーネチーズがクセのないコクのある味わいなのに対し、クリームチーズは酸味があり単独でもしっかりと味があるのが特徴だ。ティラミスのようにほんのりコクと風味を効かせたい場合にはクリームチーズは不向きである。反対にチーズの味をしっかり出したいチーズケーキなどにはクリームチーズを使うとよいだろう。
マスカルポーネチーズがクセのないコクのある味わいなのに対し、クリームチーズは酸味があり単独でもしっかりと味があるのが特徴だ。ティラミスのようにほんのりコクと風味を効かせたい場合にはクリームチーズは不向きである。反対にチーズの味をしっかり出したいチーズケーキなどにはクリームチーズを使うとよいだろう。
2. マスカルポーネチーズの産地や食べごろ
主な産地
日本でも製造、販売されているマスカルポーネチーズだが、かつてはイタリア北部にあるロンバルディア州で主に作られていた。イタリア第2の都市ミラノを州都とするロンバルディア州はチーズの製造が盛んで、マスカルポーネチーズのほかに「ゴルゴンゾーラ」や「タレッジョ」などの伝統的なチーズもこの地で誕生した。
食べごろ
マスカルポーネチーズは通年手に入るが、もっとも美味しいのは秋から冬にかけてといわれている。フレッシュチーズのため、購入後はなるべく早く食べよう。製造日も要チェックだ。
3. マスカルポーネチーズの食べ方
クセがなく、なめらかなやさしい口当たりが特徴のマスカルポーネチーズは、ティラミスに代表されるようにお菓子作りに使用されることが多い。デザート以外にも料理のソースなどに加えるとコクが増すのでおすすめだ。
はっきりとした味があるわけではないので、そのままでは少々物足りなさを感じるが、バターのようにトーストやバケットなどに塗って食べると美味しい。また、「ゴルゴンゾーラマスカルポーネ」というチーズがあるように、クセや塩味の強いチーズと組み合わせると、食べやすくなるため人気である。
はっきりとした味があるわけではないので、そのままでは少々物足りなさを感じるが、バターのようにトーストやバケットなどに塗って食べると美味しい。また、「ゴルゴンゾーラマスカルポーネ」というチーズがあるように、クセや塩味の強いチーズと組み合わせると、食べやすくなるため人気である。
相性のよいワイン
マスカルポーネチーズには甘口のスプマンテやアイスワインなどがおすすめである。また、ワイン以外にもコーヒーやチョコレート、ブランデーとも相性がよい。コーヒーならエスプレッソ、チョコレートならカカオ含有量の高い苦めのものを選ぶといいだろう。
結論
日本でも有名なマスカルポーネチーズについて紹介した。定番のティラミス以外にもさまざまな楽しみ方があるのだ。ブルーチーズなどのクセの強いチーズにチャレンジしてみたいが迷っているという人には、マスカルポーネチーズを合わせて購入することをおすすめする。クセが強くそのままでは食べきれないという場合でも、マスカルポーネチーズのコクが強い風味を和らげてくれるので食べやすくなるだろう。ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
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