1. 肉料理に酒を使う理由は?

そもそも料理に酒を使う理由は、酒に含まれるアルコールが肉や魚をやわらかくして臭みをとる、またうまみ成分が食材のコクや旨みを出すなどの効果のためである。料理酒はこの効果を活用するための調味料で、食塩や酢を添加して飲めないような処置をほどこしているものもある。うまみ成分は飲用の酒にとっては雑味としておさえられることもあるので、料理酒の方がコクや旨みが強い場合もある。一方、塩分など余計な添加物のない日本酒を使う方が良いという意見もあるので、仕上がりの好みで選んでみよう。
2. 赤ワインが肉料理に良い理由と手順

赤ワインにはアルコールの利点に加え、タンニンという渋みを感じる独特の成分が含まれていて、これが肉の臭みを消す効果が持つ。また、赤ワイン特有の香りや苦みは、肉のうまみや甘みと相性が良く、肉の味わいを深め、より美味しく感じられる役割を担うそうだ。使い方は蒸し焼きがおすすめ。まず熱したフライパンに肉を入れ、強火で両面を1分ずつ焼く。焼き目がついたら弱火にして赤ワインを入れ、蓋をして蒸し焼きにし、中まで火を通す。調理時間は肉の大きさや厚さによって異なるが、3~8分程度が目安とされる。
3. 肉料理にワインを使う時の注意点

「フランベ」という、ワインやブランデーに直接火をつけてアルコールを飛ばすという調理法があるが、技術が必要な上、家庭での実施は非常に危険だ。引火しないよう気を付けて調理するようにしよう。また、料理に使うワインは基本的にはどんな種類のものでも良いが、飲んだ時に好みの味でないと感じるものを料理に使うのはおすすめしない。長時間放置して味が落ちたワインなどを使うのも当然料理の味にも影響が出るので、控えた方が良いだろう。
結論
赤ワインを肉料理に使うと、お店で食べるような深みのある味が実現できる。赤ワインは肉、白ワインは魚や貝のワイン蒸しというレシピもある。夫婦でちょっと贅沢に楽しむ際には、ワンランク上の仕上がりのためにぜひ挑戦してみたい。