1. もみじおろしってそもそも何?

"もみじおろし"をご存知だろうか?一般家庭の食卓に上がる頻度は低く、食べたことがない人も少なくはないだろう。まずは、もみじおろしがどのようなものなのかを知っておこう。
大根おろしの仲間
"もみじおろし"を知らなくとも、"大根おろし"は知っているだろう。もみじおろしは大根おろしの仲間である。大根おろしは大根をおろし金でおろしたもので、薬味として使われる。大根をすりおろすことによって発生する独特の辛みに特徴があり、料理の臭みを打ち消す効果がある。家庭での登場頻度も高く、焼き魚や揚げ物、天ぷら、刺身などの和食のほか、ハンバーグやパスタなど様々な料理に使われる。一方、もみじおろしも大根を使って作る。しかし、見た目も味も少し違う。どのように違うのだろう?
大根と唐辛子で作る
大根おろしの材料は大根だが、もみじおろしの材料はもちろんもみじ(紅葉)ではない。もみじおろしの材料は大根と唐辛子(鷹の爪)だ。大根おろしの辛みに唐辛子の辛さが加わり、更に唐辛子の赤みが入ってキレイなオレンジ色になる。もみじおろしは大根おろしのように多用されることはないが、料理の美味しさをアップさせ、彩りも加えるのだ。
2. もみじおろしの作り方

唐辛子を大根に刺して摩り下ろす
もみじおろしの作り方は、「大根に唐辛子を刺しておろし金でおろす」。一言で説明すると以上である。しかし、少し手間をかけると見た目にも美しいもみじおろしが完成する。料理は、味はもちろん見た目も重要である。丁寧に作ってみよう。
① 唐辛子のヘタとタネを取り除き、水に浸してふやかす
② 大根を適当な大きさに切って皮を剥く
③ ②の大根に包丁で切れ込みを入れ、①の唐辛子を挟む
④ 通常通りに大根を摩り下ろす
⑤ ざるや漉し器を使って水気を切る
① 唐辛子のヘタとタネを取り除き、水に浸してふやかす
② 大根を適当な大きさに切って皮を剥く
③ ②の大根に包丁で切れ込みを入れ、①の唐辛子を挟む
④ 通常通りに大根を摩り下ろす
⑤ ざるや漉し器を使って水気を切る
- しっかりと手で握ることのできる大きさに大根を切ると摩り下ろしやすい。通常のおろし金ではなく、生姜などを摩る時に使う目の細かいものを使うと、よりキレイに仕上がる。
人参を使ったもみじおろし
既に解説したように、もみじおろしとは大根と唐辛子をおろしたものだ。しかし、摩り下ろした人参を大根おろしに加えたものもまた"もみじおろし"と呼ばれる。もみじおろしという名称は紅葉のような鮮やかな色彩からつけられたため、オレンジ色に色づく人参&大根おろしももみじおろしなのだ。辛みが苦手な人や、大人と同じものを食べたがる子供にオススメだ。
3. もみじおろしで美味しさがアップする料理

もみじおろしの作り方はわかったが、一体どんな料理を美味しくしてくれるのだろう?ここからは、もみじおろしで美味しさがアップする料理を紹介する。もみじおろし初心者も、いつも同じ料理にしか使わないという人も必見だ!
鍋料理
- 湯豆腐
- 寄せ鍋
- しゃぶしゃぶ
- タラ鍋
- 水炊き
鍋料理以外
- 揚げ出し豆腐
- 焼肉
- ふぐ料理
- ハンバーグ
- 瓦そば(瓦そばとは、山口県下関市の郷土料理である。茶そばと具が熱した瓦に乗せられて出される珍しい料理。めんつゆにレモンの輪切りともみじおろしが添えられることが多い)
- 生牡蠣
- 刺身(白身魚)
- 唐揚げ
- 天ぷら
- 冷奴
- 焼き魚
もみじおろしのベースは大根おろし。そのため、大根おろしが合う料理にはもみじおろしも合うと考えて良いだろう。また、ポン酢との相性も良いため、大根おろしとポン酢を使う料理を食べる時にはもみじおろしに変えてみよう!新しい美味しさを発見できるかもしれない。
結論
鍋の美味しさを倍増するもみじおろしについて解説した。大根おろしもいいが、たまには一手間かけてもみじおろしを用意して鍋料理を楽しもう!ちなみに、人参と大根のもみじおろしも紹介したが、これは人参に含まれる酵素が大根のビタミンCを壊してしまうため、食べ合わせ的にはNGだ。お腹を壊すなどの心配はないが、頭の隅に置いておこう。