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きちんと区別できる?「さやえんどう」と「さやいんげん」

きちんと区別できる?「さやえんどう」と「さやいんげん」

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2018年11月 8日

暖かくなると豆類の野菜が食卓をにぎわす。さやえんどう・さやいんげん・スナップえんどう…。緑の鮮やかなこれらの野菜は栄養価も高く彩りもよいため使う機会も多いだろう。しかし、それぞれの違いをしっかり理解して区別できているだろうか?何となく分かった気でいるこれらの違いを今一度しっかり理解しなおそう。

  

1. 「さやえんどう」と「さやいんげん」

緑の豆類から収穫される野菜。さやいんげんにグリーピース・さやえんどう・スナップえんどう・絹さや・モロッコ豆...。混乱してしまいがちだが、まず2つに分類しよう。「えんどう豆系」と「いんげん豆系」だ。

・えんどう豆系

えんどう豆はまん丸の豆で英語では「pea」と表現される。煎り豆や豆大福、みつまめとして使われることが多い。このえんどう豆が未成熟の柔らかい状態で収穫され食べられているのがグリーンピースで、統計上は野菜に分類される。
えんどう豆が成熟する前のさやを食べているのが絹さやとも呼ばれるさやえんどう。もう少し成長してさやが厚みを増し豆が膨らんできたものがスナップえんどうだ。

・いんげん豆系

いんげん豆は平べったく湾曲した比較的大粒の豆で英語では「bean」と表現される。ほくほくとした食感で食べ応えがあり、世界中でさまざまな料理に使われている。
さやいんげんはいんげん豆が成熟する前のさやの部分を食べる野菜だ。さやに厚みがあり、表面に産毛がある。丸い筒状のさやいんげんや平べったいモロッコいんげんなどがある。

2. さやえんどうの仲間たち

えんどう豆を栽培し、最初に収穫できるのがさやえんどう。少し成長するとスナップえんどうとなり、未成熟な豆だけ食べるのがグリーンピース。豆として成熟したらえんどう豆。
これがえんどう豆の大きな区分だ。
しかし現在では品種改良が進み、それぞれ最適な状態で食べられるよう品種が異なっている。
さやごと食べるえんどうを総称して「さやえんどう」と呼ぶので、スナップえんどうもさやえんどうの一種となる。さやえんどうにはそのほか「絹さやえんどう」「砂糖えんどう」などの種類がある。
  • スナップえんどう
    スナップえんどうは実えんどうのグリーンピースを改良してアメリカで開発された新しい品種。さやえんどうのシャキシャキとした食感とグリーンピースの甘みを一緒に味わえ、サッと茹でるだけで手軽に食べられるので人気が上昇している。
    ちなみに「スナックえんどう」と呼ばれることも多く間違いではないが、農林水産省では「スナップえんどう」と表記している。
  • 絹さやえんどう
    絹さやえんどうは最も一般的なさやえんどうだ。東日本では「絹さや」、西日本では「さやえんどう」と呼ばれることが多いようだ。絹さや同士がこすれ合う時に衣擦れのような音がすることから名付けられたと言う。食感の良さが最大の特徴だ。
  • 砂糖えんどう
    砂糖えんどうはさやと豆に膨らみがあり絹さやとスナップえんどうの間のような野菜だ。絹さやの品種改良で生まれた。糖度が10度を超える程甘みが強いのが特徴。さっと塩茹でして食べたい。

3. さやえんどうより肉厚!さやいんげんの仲間たち

さやいんげんは暑さに強く、さやえんどうやスナップえんどうが盛りを過ぎた初夏に出回り始める。元々いんげん豆の未熟なさやを食べるのがさやいんげんであったが、現在では品種改良により別種になっている。

・丸さやのもの

丸さやのものの代表格はさやいんげんだ。直径7~8mm、長さが20cmほどのどじょういんげんや、長さが少し短いサーベルいんげんなどがよく出回っている。茹でて食べることが多いが、炒めても揚げても美味しく食べられる。少しかために食感が残る程度で調理するのがポイントだ。甘みと独特の歯ごたえがあり、栄養も豊富なので夏の疲労回復メニューにもってこいだ。

・平さやのもの

近年よく見かけるようになったモロッコ豆もさやいんげんの仲間だ。幅3cm程度で平べったく、長さ20cmを超える大柄な姿形でかたくて食べにくいと思われがちだが、実は柔らかくて火の通りが良い調理しやすい野菜だ。厚みがありホクっとしながら歯ごたえの良さも感じさせる。クセもないのでどんな料理にも合わせやすい。出回っているモロッコいんげんは筋のないものがほとんどなので、刻んだら茹でても炒めても美味しく食べられる。

結論

「さやえんどう」と「さやいんげん」をまとめた。見た目や出回る時期など大きく違う2種類だが、名前の近さやパッと見た目の鮮やかなグリーンにより印象が混同してしまいがちだ。どちらも豆と野菜の良さを併せ持つ栄養豊富で使い勝手の良い野菜である。旬の時期に積極的に食卓に取り入れたい。

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  • 更新日:

    2018年11月 8日

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