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チリペッパーとは?チリパウダーやレッドペッパーなどとの違いを解説

チリペッパーとは?チリパウダーやレッドペッパーなどとの違いを解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2020年12月 8日

唐辛子にはいろいろな種類があるが、違いはご存知だろうか?本稿では「チリペッパー」をメインに「レッドペッパー」「カイエンペッパー」「チリパウダー」さらには「一味・七味唐辛子」などとの違いを解説する。使い分けのコツとあわせて、ぜひ参考にしていただきたい。

  

1. チリペッパーとは?

まずは、鮮やかな赤色と汗がにじむようなホットな刺激が特徴のチリペッパーから、どういった唐辛子なのかを解説していく。

赤唐辛子を粉末状にしたもの

チリペッパーは乾燥させた「赤唐辛子」のみを粉末状にしたものである。キムチやカレー、麻婆豆腐などにピッタリなほか、チリソースを作る際にもおすすめだ。

世界の唐辛子

唐辛子の原産は中南米といわれており、現地ではなんと9000年前もから栽培されていたという。唐辛子は交配が簡単で変種ができやすいので、世界各国に広がる中でさまざまな品種ができた。よく知られている鷹の爪、刺激的な辛さのハラペーニョ、辛さがマイルドな韓国唐辛子などとにかく種類が豊富にある。

2. チリパウダーとは?

続いてチリパウダーについて見ていこう。チリペッパーをパウダーにしたもの、といったイメージかもしれないが、実は明確な違いがある。

唐辛子がベースのミックスパウダー

チリペッパーと同じ唐辛子がベースだが、オレガノやクミン、パプリカやニンニクといったスパイス・ハーブがミックスされている。細粒よりもさらに細かいパウダー状なので、料理に馴染みやすいのが特徴だ。

メキシコ料理に欠かせない唐辛子

メキシコ料理、あるいはテキサス風メキシコ料理など「テックスメックス」に欠かせないのがチリパウダーである。チリコンカンやタコライスはもちろん、ソーセージやハンバーグに加えてもエッジが効いた味に仕上がる。スープのアクセントに使うのもおすすめだ。

3. レッドペッパーとは?

続いて、さまざまな料理に使われているレッドペッパーについて見ていこう。

唐辛子がベースのあらびきタイプ

レッドペッパーとは、文字通り赤唐辛子を表す英語で「レッドペパー」と呼ばれることもある。一見チリペッパーと同じに思えるかもしれないが、レッドペッパーは焙煎した赤唐辛子を使っており、各種ハーブやスパイスもミックスされている。粗挽きで強い辛みや香ばしさが特徴だ。

世界各国で広く使われている

メキシコ料理やスペイン料理によく合うのはもちろん、インドカレーに使われるのもレッドペッパーが基本である。そのほか東南アジアや中国、韓国など各国でも使われている。日本ではうどんやそば、焼鳥などに使うことも多い。

4. カイエンペッパーとは?

次のカイエンペッパーは、捉え方が大きく2通りあってやや複雑である。

チリペッパーの別名

カイエンペッパーは、赤唐辛子をかなり細かい粉末状にしたものである。このことから、一般的にはチリペッパーの別名として用いられることが多い。強烈ながらシャープな辛さが特徴の唐辛子である。

「カイエン種」はない?

もうひとつ、レッドペッパーのなかでも特別に辛いといわれている「カイエンヌ種」を使用したものという説明も見かける。しかし、その一方でカイエン種と呼ばれる品種はないともいわれている。英語でカイエンペッパーというと「赤唐辛子全般」を意味することから、チリペッパーの別名、という捉え方が有力だろう。

5. 一味唐辛子や七味唐辛子とは?

日本を代表する唐辛子といえば「一味唐辛子」「七味唐辛子」だ。身近なのでご存知の方も多いかもしれないが、簡単におさらいしておこう。

一味唐辛子はほぼチリペッパーと同じ

一味唐辛子は、赤唐辛子を乾燥させて粉末にしたものだ。つまりチリペッパーとほぼ同じであると捉えてよい。粒はチリペッパーよりも粗いが、使い方などは基本的に同じである。

七味唐辛子はミックススパイス

一方の七味唐辛子は、一味唐辛子をベースにゴマや陳皮、山椒やケシの実、麻の実やアオサ、菜種などを組み合わせたものである。いわば日本独自のミックススパイスと呼べるだろう。合わせる材料はブランドにより異なるが、名前の通り7つの材料を組み合わせて作るのが基本だ。

6. チリペッパーなどを使い分けるコツ

チリペッパーやチリパウダー、レッドペッパーやカイエンペッパー、そして日本の一味・七味唐辛子の違いについて解説してきた。最後に、これらを使い分けるコツを紹介しよう。もちろん、お好みでOKなのだが、より合うものを探しているという方はぜひ参考にしてほしい。

「辛さ」を加えるだけなら単一スパイス

料理に「辛さ」だけを加えたいなら、赤唐辛子のみが原料のチリペッパーや一味唐辛子をセレクトしよう。お伝えしたように、チリペッパーと一味唐辛子はルックスは異なるが本質的には同じものだ。つまり代用も可能である。強い辛さを求めるなら、チリペッパーの別名でもありより粉末が細かいカイエンペッパーもおすすめだ。いずれも、中華料理やアジア料理、日本料理と幅広く使える。

「香り」重視ならミックススパイス

一方、チリパウダーやレッドペッパー、七味唐辛子などは、赤唐辛子をベースにさまざまなハーブやスパイスを調合したミックススパイスである。辛さだけでなく、香りや風味がほしいときにはこちらを選ぼう。ただし、これらはミックスされている材料が異なるため、代用するのは難しいかもしれない。

結論

「◯◯ペッパー」と呼ばれる唐辛子は数多くあるが、それぞれ微妙に違いがある。本稿が、どれを選ぶべきか迷っている方にとって少しでも参考になれば幸いだ。なおブランドによっても味や唐辛子の粒子にかなり違いがあるのも覚えておこう。これを機に、自分好みのものを探してみるのはいかがだろうか?

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  • 公開日:

    2018年11月10日

  • 更新日:

    2020年12月 8日

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