お土産にも最適なスペインを代表するスイーツ、トゥロンとは？

トゥロンはナッツと蜂蜜を練って作る、スペインを代表するお菓子だ。シンプルなお菓子だけにバリエーションは豊富で、トゥロン・ブランドという硬めに作られたタイプとトゥロン・ドゥーロという柔らかめに作られたタイプが存在し、メーカーによっても味が異なる。常に新しい味わいのトゥロンが発売されていて、スペインの人たちは自分好みのトゥロンを探しているというワケだ。

見た目や材料はフランス菓子のヌガーに近しいものもあるが、ヌガーに比べるとナッツが非常に豊富に使われるのがトゥロンの特徴。ヌガーがフランスらしい気品あふれる繊細な味わいだとすれば、トゥロンはスペイン人のおおらかな気質を表すようにどっしりとシンプルな味わいだ。

蜂蜜やナッツ類は近年、健康食としても注目されている食材ということで、日本でも高い注目を集めることが期待されているお菓子でもあるのだ。

トゥロンはスペインの人々にとってはクリスマスに欠かせないお菓子としても有名だ。もともとトゥロンに使われる蜂蜜や卵といった材料は非常に高価なものだった。そこでアーモンドを収穫し終えた秋口にトゥロンを仕込み、クリスマスという特別な日に食べたというわけだ。

そんな名残で、今でもトゥロンはクリスマスに欠かせないものとなっている。現代ではクラシックなタイプだけでなく、フルーツを混ぜたりガナッシュを入れたりしてアレンジされたトゥロンが盛り合わせでお皿に載せられることも多く、クリスマス時にはさまざまなトゥロンを食べ比べることができるのだとか。

現地の歴史や文化とも密接に関わりのあるトゥロン。スペインに興味のある人であれば食べたことがないとは言えないお菓子といえそうだ。

そんなトゥロンだが、まだまだ日本での認知度は少なく、実物を見たことのある人も少ないのではないだろうか？日本で食べようと思うと、数少ないスペイン菓子の専門店を探すか、スペインのお土産として貰うかといった方法しかない。ネットを利用すればトゥロンの扱いがあるお店から取り寄せることも可能なので、どうしても食べてみたい人は探してみるのもいいだろう。

また、現地では手作りされることも少なくないので、レシピを探して自家製してみるというのも面白い。お子さんがいるご家庭であれば、クリスマスケーキ作りの代わりにトゥロン作りに挑戦してみるというのもおすすめだ。スペイン文化に触れる機会を作ることで異文化への理解を深めるきっかけになるかもしれない。

トゥロンは蜂蜜やナッツを用いて作られるスペインのお菓子で、現地ではクリスマスをはじめ、日常的にも欠かすことのできないお菓子であることがわかった。まだまだ日本で見かける機会は少ないのだが、今後少しずつ認知されるに従って売り場に並ぶ日もくるかもしれない。そんな時にトゥロンについて知っておくことでいち早く流行に付いていくことができるだろう。ぜひ機会をみつけてスペインの伝統菓子に挑戦してみて欲しい。